磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆許すまじ-----体験絵集-----

2007年07月22日 | 読書日記など
『原爆許すまじ-体験絵集-』
   静岡県原水爆被害者の会s56年

この冊子は、はじめ文集のようなものかと思っていたのですが、ほとんどが絵といっていいかと思います。サブタイトルにも、『絵集』と書いてありますね。



「はじめに」として以下のことが書かれあります。

「この写真は、静岡県在住の原爆被爆者8名が、被爆後30年以上も経って、忘れられないあの時の悲惨な体験を後世に残そうと考え、下手なりに一生懸命かいた絵を写真にしたものです。8人の中には既に個人となった仲間もおります。生き残った被爆者も老化が早く、特に最近は骨の老化も進んで、毎日不安な生活をしています。そんな毎日と斗いながら、核兵器をなくすためにがんばっています。
  1981年6月  
             静岡県原水爆被害者の会
                    会長 杉山秀夫」



「原爆絵画展の感想ノートより(抜粋)」を読んでいて、語り継ぐということを何人かが書かれています。語りつぐためには、何があったかというをまず知らないと無理だと思います。

被爆された方の悲惨な状況を知ることも大切なこと。

戦後、どのような医療福祉がおこなわれてきたかを知ることも大切なこと。

ボクだけでもありませんが、原爆と原発を関連させる人たちは多いですし、その人たちはよく知ってもおられる方が多いです。

テレビや大手新聞などの、マスメディアはそのようなことは伝えません。

なぜ、伝えないのでしようか?

そのことは何度も書いていますね。

【現在は、過去の積み重ね……】、原爆もわれわれと無関係ではないのです。

それを忘れて、ただ過去の出来事を語り継ぐというのでは、歴史を大切にしているとは思えません。

歴史を大切にするということは、文化を大切にすること、また人権を大切にすることなどに関わってきます。

今のマスコミにはそんなことはありませんし、不幸にも現代の教育や教科書にもないことと思います。

ただ、核戦争反対のためであってはあまりにも皮相的だとボクは思います。

社会システムなどにも、当然かかわってくることです。

少しでも理解を深めていただきたいし、マスメディアは平気で嘘をつきます……。このことも忘れないでください。

ヒロシマを伝えるとき、いつものことも語り継いでいただきたい。

もし、この社会システムがなくなっても、復活する可能性があるので、きちんと語り継いでいただきたいものです。

でも、今のままでは、この社会システムは直りそうにありませんね……。











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