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高田純の放射線防護学入門シリーズ 核エネルギーと地震-中越沖地震の検証、技術と危機管理-

2009年06月10日 | 読書日記など
『高田純の放射線防護学入門シリーズ 核エネルギーと地震-中越沖地震の検証、技術と危機管理-』
   高田純・著/医療科学社2008年

ボクは素人ですが、他の本とかなり異なることが書かれてあると思います。
--この著者は広島大学の学者だったようですが……。
広島にもいろいろな学者がおられるようです。

チェルノブイリから広島へ



どこが、すごい? 下「」引用。

「中越沖地震が証明した日本の原子炉施設の耐震機能は凄い……」

いまだにテスト中であり、2年間もまともに稼働されていない。
テスト中に放射能漏れまでしているのに……。
国策で巨費を投じているのに、その採算性まで考慮されていない。

こんなことよくきできるなあーということでは、凄まじいと思う……。

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社会心理が問題だと指摘する著者。下「」引用。

「すなわち、日本の核エネルギー技術心臓部の高度な安全性能と、核技術に対する不安定な社会心理を背景とした危機管理の弱点である。-略-」

今までも使われた手ですが、社会心理学の問題ではない!
--そう書かれている学者の方が当然であると一読者のボクは思う。

報道とは連携するものではない!
マスコミと癒着しているのはよくないが……。 下「」引用。

「テレビなどの報道との連携はでぎず、報道からの不安を一方的な情報に、日本社会は強度に揺さぶられてしまった。」

社会心理学的にも問題があるのは、どちらでしょうか?

首相官邸や都庁舎は脆弱だという。下「」引用。

「ガラス張りの首相官邸や超高層の都庁舎などは防衛上脆弱だが、これとは反対に原子力施設は剛構造で強い。いわば、防衛上、日本最強の建造物ともいえる。-略-」

この本の著者は日本の原子炉ではチェルノブイリ事故のようなことはありえないと主張。
--むかしから、そう指摘する学者もいるが、否定する学者の理屈のほうが納得できる……。

地震国日本では、原発の耐震性能は高いレベルが要求されるという。下「」引用。

「耐震設計の基本的な方針は昭和56年7月20日に「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」として、次のようにまとめられている。
1) 原子力発電所は活断層絵の上には建設しない。
2) 重要な機器・建物などは、岩盤上に直接建設する。
-略-」

もう最初でつまづいていると指摘している人たちがいる。
活断層があることは、建設前からいわれていたと聞くが……。

この原発だけでなく、活断層が昔からあるところでも、死んだ活断層とあきれた解釈をした御用学者たち……。
……その他にもいろいろ問題があることは、他の本では書かれてある……。

--こんな法律があっても、守られていないとしたら無意味ではないか?

しかし、それ以前に、地震大国日本では、活断層なきところからでも、地震は起きているという……。









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