磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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この子を残して

2008年11月06日 | 読書日記など
『この子を残して』
   永井隆・著/ことぶき出版社1956年

映画にもなった作品ですね。
これで同じタイトルの本、4冊目ですね。



「はしがき」を永井博士の長男が書かれています。下「」引用。

「父は沢山の思い出を残してくれました。
当時父は長崎医大に教鞭をとって居りました。あの長崎の投下された恐怖の原爆にて倒れその傷の疼きの中より立上り、学界のため、世人のため奮い立ちました。
が原爆症が重くなるつけ、死期を知ったのです。その死迫る病床に、ペンをとり綴ったのが、この著書でありました。
 戦後の混乱時講談社より刊行されまして、幸い読者数十万人の歓迎を得まして父も、感激のなかに天国へ旅立ちました。
 このたび千葉忠介氏により再刊されることになり、私達兄妹として深い想い出を残して下さった、父に感激すると共に、父が強くのぞんだ正しい平和と愛情を、読者の心の一隅にいれていただければと希うものです。
   昭和三十一年二月下旬
     上智大学寄宿舎にて 永井誠一」

いまでは、この日本の長崎に「この孫を残して」と誠一さんの息子さんが、跡を継がれているようですね。

如己堂の名前の由来である。

如己愛人は、まさに、平和をつくりだすキーワードといったところですね。

これは、クリスチャンでもなくっても、生きた道徳として、また倫理として大切なことだろうと思います。

しかし、何度も書きますが、自分自身さえ愛せない時代でもあるかもしれません。

--永井誠一さんの文章を読んで、これ大学生の文章?

ずいぶん大人っぽいと思います。

考えてみれば、ボクらの世代にはマンガがあって、大人になることよりも、マンガを読んだり、テレビを見ていました。

この時代の人たちには、まだテレビもないんですよね。

--ところで、今の子供たちは、大人が子供だから、大人になるのが早くて、かわいそうということをよく聞きます……。

いい意味では大人だけど、創意工夫などはできそうにないと言っている人たちもいる……。

時代はいろいろかわるものですね。

しかし、人間には変わらないものがある。

それを普遍性という!

--愛だとボクは教わったけれど……。

どうも、現代の文学評などには、殺人は人類の普遍性などと、狂ったことも書かれている。

そんなものを普遍性にしてしまえば、このような狂気の世界になってしまうのも仕方がないように思えてらない……。

子供たちの読んでいるもので、子供たちの未来も選択されるだろうと思う……。

あまりにひどいものは、大人が注意すべきだろうと、その当時、自由がいいと思っていた少年も、今ではそんなことを思うようになっている……。

初版がイラストを効果的に使われていて、よかったとボクは思います。







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