磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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絵本野坂昭如戦争童話集2 焼けあとの、おかしの木

2009年03月03日 | 読書日記など
『絵本野坂昭如戦争童話集2 焼けあとの、おかしの木』
   野坂昭如・原作/水谷明子・文/百瀬義行・絵/汐文社1993年

おかしの木があったら……。



こういう文章ではじまります。下「」引用。

「昭和二十年八月十五日。戦争が終わりました。空しうゆで焼かれた焼けあとには、もう夏草が、ぐんぐんとしげっていました。
 空しゅうから、助かった人たちは、防空ごうをなおしたり、焼けのこったトタン板でバラックをつくって住んでいました。-略-」

戦後も庶民にとっては戦いだった……。

それは食料など物資がないこと……。

栄養失調、餓死……。

これは、アンネ・フランクの育ったオランダでもあったという。

しかし、気持ちは戦争がある時よりは、明るいかっただろう……。

戦争というものが、いかに人の心を生活を破壊するか……。

それがなくなり、復興していく……。

力ある者たちは、なおさら夢をもてただろうが……。

力なき者たちは……。

--野坂の夢物語りである……。

もしかして、飢餓にうえている人たちを助けようとする人たちは、心の中に、この木を育てていらっしゃるのかもしれない……。

--それは拝金主義になってしまった大人には見えないものだろう……。

そして、そんな人は本当の神すら、感じられない人たちだろう……。

--拝金主義者たちは、ジャンク・フードをつくりだし、金もうけしているが、それで子どもたちを病気にしている……。

腐った豊かさも子どもを傷つける……。

そのような人たちの心には、このような木は育っていないたことだろう……。







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