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ノンフィクション・ブックス 白い雲のかなたに-陸軍航空特別攻撃隊-

2009年01月22日 | 読書日記など
『ノンフィクション・ブックス
  白い雲のかなたに-陸軍航空特別攻撃隊-』
    島原落穂・著/童心社1985年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「特攻とは、無惨な戦術でした。総従兵は、二百五十キロ、五百キロの爆弾を積んだ飛行機もろとも、敵艦に体当たりしているのです。決死隊には、任務を果たして生きて帰れる可能性がわずかでも残っていましたが、特攻隊にあるのは、確実な死だけでした。〈体あたり〉は、死ななければ果たせない任務でした。」



■もくじ■
はじめに  1
1 〈特攻〉への旅  11
2 知覧(ちらん)第一日  27
3 やどんあん子は  49
4 39年目の少女たち  67
5 錆(さ)びた軍刀  91
6 遺書  115
7 絽刺(ろざ)しをしていた少年兵  113
8 98歳のお父さん  157
9 アリラン・カミカゼ・パイロット  163
10 国、敗れて  181
11 遺影を求めて  195
 あとがき  207
 引用・参考文献  210

少年雑誌によって、教育された……。下「」引用。

「それにしても、利夫さんを含めて二万一千人もの少年が、満十四歳になるのを待ちかねるようにして、なぜ空に飛んで行ってしまったのだろう。その秘密が知りたくて、古い少年雑誌『少年倶楽部』を探した。当時の少年たちが、発行日を待ちかねて読んだ雑誌である。『少年倶楽部』は、東京、駒場の『日本近代文学館』に揃っていた。
 雑誌は、昭和十六年、十七年、十八年と、物資が不足して来るにつれて、うすくなっていき、内容の戦時色は、あべこべに濃くなっていく。十六年には、《陸海軍受験。志願者に案内書呈(てい)す》とか、《少年航空兵。案内書進呈》とか、《少年航空兵。案内書進呈》とか、まだ普通の広告として扱われていた少年への呼びかけが、十八年には、《陸海軍の少年兵募集》、《少年飛行兵問答》などの、志願や受験の方法を詳しく教える記事となって登場してくる。」

教育ということ……。下「」引用。

「教育ということについて、園子さんはこう言った。
「外国人はね、特攻隊に興味があるらしいのよ。どういう教育をしてるんだろうって。外国じゃ、いくら教育したって、特攻みたいなこと、あり得ないんですって。そりゃあ、日本だって、現在はもうあり得ませんよ。あったら、また困るしね。でも、やっぱり教育ね。その当時の、だけじゃなくて、ずうっとつづいた教育ね。大和魂っていうのか、武士道っていうのか。」」

しかし、自爆テロと比較されることもありますね……。

大切な人たちのために……。下「」引用。

「うちに帰って来た時、兄が過激なことを口ばしるんで、妹は、憲兵に聞かれると困ると、気が気じゃなかったと、言っておりました。『日本は敗けるよ。おれが戦争で死ぬのは国のためじゃない。大切な人たちを守るためだ。戦死しても、おれは天国に行くから、靖国神社にはいないよ』というようなことを、言ったらしいんです。」

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安っぽい戦争愛国主義の小説ではない……。
--これは事実だろう……。

特攻隊作戦という無茶な作戦でで日本人を殺した……。
平和憲法下なら当然、そう考えるものだと思う……。

しかし、ファシスト(反民主主義者・偽装民主主義者)が台頭する……。下「」引用。

「福祉や教育費を削って、防衛費だけがぐんぐん伸びています。日本各地の米軍基地、自衛隊基地が、再整備されています。自衛隊は米軍との共同訓練に明け暮れています。中曽根・レーガンの軍拡路線を、手ばなしでで支持している新聞もあります。」









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