磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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平和マンガシリーズ いつか見た空+【原爆症認定求め26人】

2006年04月07日 | 読書日記など
『平和マンガシリーズ1 いつか見た空 上巻』
      中沢啓治・作/株式会社汐文社1986年新装版1刷、1994年5刷』
『平和マンガシリーズ2 いつか見た空 下巻』
      中沢啓治・作/株式会社汐文社1986年新装版1刷、1994年5刷』

「はだしのゲン」の作者である中沢啓治の作品です。
日本の伝統をうまく使った作品といえるでしょう。



東京に住む父子家庭の話である。

被爆者の子(原爆二世)を理由に
結婚をことわれる主人公の姉。

うるしでボタンやブローチがつくれるそうだ。
かなり手をかけないとできない丹精をこめた作品でもあるという。
ネットで検索したがこのような作品はなかった。
うるしを塗り乾かし、何度も何度もその工程をし、
うるしだけで、宝石のようになるという。
カフスボタンを主人公の父は大切にしており、
この物語で大きな役割をはたす一品でもある。

うるしかぶれが、カニの汁を塗ると治るという。
はじめて聞いたなあ。本当かな?

やはり被爆した後の広島の惨状は
何度見ても、地獄としか思えない光景だ。

その中でも人間らしい心を失わないでいることは、
大変なことでしょう。
しかし、大変なことだからこそ、人の心を打つ。
人の心を考えさせられる作品となっているようにも
思えます。

アメリカ軍は正義だったか?
こんなことが書かれてあります。下「」引用。
「ほかの孤児たちは原爆で死んだ者のガイコツまでアメリカ兵に売って金にした」

人の遺骨をおみやげに買ってかえたアメリカ人たちが
いたというのは、他の書物でも書かれてありました。

こんな人たちが正義であろうはずがないと、
この一点をとっても思います。




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【原爆症認定求め26人】

原爆症を認めてもらえば、医療費が無料になったりする。

しかし、原爆症であることが知られたら、
差別されるというので、しなかった人がいるという。

自分が被爆したから、その人の子どもは被爆二世と言われ、
縁談を断られることもあったという。
それで被爆したことを隠す人たちもいたという。

下は昨日のニュースです。
「原爆症認定求め4都道県の26人が申請
2006年04月06日20時45分
 がんなどに苦しむ4都道県の被爆者26人が6日、原爆症の認定を申請した。申請者の内訳は、東京都に14人、熊本県に7人、北海道に3人、長崎市に2人。-略-」
くわしくは、ここ(朝日新聞)をクリックしてください。

それに昔の日本人は、国のお世話になるのは
ご免だという考えも持っておられる方がいました。


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