磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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現代教養文庫960 太陽とともに-自然と共存する技術-

2008年11月16日 | 読書日記など
『現代教養文庫960 太陽とともに-自然と共存する技術-』
   ゴットフリー・ボイル(著)/
     高木仁三郎、近藤和子(訳)/社会思想社1978年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「世界の工業国は、再生できないエネルギー資源に依存してきた現状に終止符を打つことが十分に可能であり、それに変わって、もっと優しく、もっと後世で、もっと生態系を大事にする文明を、創造することができるということを明らかにするのが本書の目的です。つまり、エネルギーに関する、あるいは技術に関するというむしろ、「人間の欲求と、できる限りエネルギーを消費せずにそれを満足させる手段の研究にささげられる科学」について述べられたものです。」



イギリスの海底油田について。下「」引用。

「もちろん、まさに(スコットランド愛国者が許せば)石油自給国になろうという瀬戸際の英国で、そんな「自然に帰れ」政策を主張することは、多くの人びとにせいぜい無駄な骨折りと受けとられ、悪くすれば、とんでもない愚行とみなされることは、私としては先刻承知のことです。
 しかし、北海の石油は、いずれなくなってしまうこと、そして、北海の石油は、費用の点からも、また北海に広がる危険な条件のもとでの採掘で失われる生命の数の点からも、そして、スコットランドやそこに住む人びとへの環境的・社会的影響の点から考えても、非常に高いものにつくだろうことは、どんな陽気な楽天家でさえも否定できないでしょう。」

この本は……。下「」引用。

「つまり、実のところ、この本は、エネルギーに関する、あるいはさらに技術に関するものというよりはむしろ、「人間の要求と、できる限りエネルギーを消費せずにそれを満足させる手段の研究にささげられる科学」と、クロポトキンが定義した政治経済学に関する本です。
 ※ピョートル・クロポトキン、『田園・工場・仕事場』(磯谷武郎訳「クロポトキン IIアナキズム叢書」所収、二二三頁。以下四六一頁、四六六頁。)」

「太陽の壁」というのがあるそうです。下「」引用。

「太陽の熱をとえらる別の方法で、巧妙ながら、かんたんなのは、トロンブーミシェルの太陽の壁です(六六ページのさし絵参照)。ピレーネ山中にあるトロンプ教授の有名な太陽熱研究所につくられた壁は、大きな垂直なコンクリートのブロックでできています。そのコンクリートのブロックは、家の壁の役割と同時に太陽熱を貯蔵する役目を果たしています。-略-」

夏場はどうなるんでしょうね?

パラフィンワックスというのを利用するという……。下「」引用。

「もっと簡単な保温媒体は、よくあるパラフィンワックスです。ブリンクワースも述べているように、「パラフィンは摂氏五五度で溶け、そのさいに一キログラム当り、四○ワット時の融解熱を奪います。このエネルギーは、パラフィンを冷やせばもう一度とり出すことができます。この方法で一五○キロワット時貯えるのに、わずかに四立方フィート(○・一一立方メートル)ぐらいの空間があればよいのです。」

日本でも似たようなものがあるが、外国でも使われているようです。下「」引用。

「このような集熱器は、空間暖房にも利用できますが、イスラエル、南アフリカやオーストラリアのように太陽がさんさんと降り注ぐ国々で温水用に使われて、非常な人気を呼んでいます。典型的な太陽熱温水器は黒塗りの金属板で、透明の硝子かプラスチックの覆いがあり、それで、太陽の放射エネルギーを吸収します。」

風も、元は太陽エネルギー……。下「」引用。

「別の場所が曇っていると、そこでは太陽は、空気をそのような高温にまで上げません。そして空気の圧力は上がります。二つの地域の圧力差を同じにしようと、空気は圧力の高い地域から、圧力の低い地域に流れはじめます。その流れが風と呼ばれるものです。」

そう考えたら、水もほとんどがそうかもしれない……。

シップミルの挿し絵あり。下「」引用。

「シップミルは、ダムを作る必要もなく、水力をとらえることができるのです(提供 : ジョージ・ウールストン)」

船に水車がついている感じである。








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