アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 065小一郎だけ? 「そう、みんな心配していることでしょうね」 心配されることは、茜には悪いことじゃなく、うれしいことだった。 「そんなことはないわ。小一郎くんくらいじゃないのかしら……」 「三崎とかは?」 「三崎さんのこと、どうして、おばあちゃん、知っているの」 「それは、その、ちょっとした知り合いなのよ」 「そうなの、三崎さんたち、茜はどうせ気まぐれで、外国旅行にでも行ったんでしょうっていっていたわ。それをきいて、小一郎、おこっていたわ」 「小一郎くんが?」 「ええ、そうよ。それでも、友だちなのかよー! ってね」 「まあ、海外旅行なんて楽しいことは、うらやましいことだから、みんなは考えたくないのかもね」 「でも、小一郎は?」 「だから、それはそれよ……」 幸代は編物をしていた。
人気blogランキングへ ありがとうございます。 |
最新の画像[もっと見る]
- いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
- 音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
- AERA ’12.7.16 12年前
- 週刊現代 2012-8-11 12年前
- AERA ’12.7.9 12年前
- 必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
- 僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
- 日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前