磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆被害に関する事例報告-生きつづけた31年-

2008年07月21日 | 読書日記など
『原爆被害に関する事例報告-生きつづけた31年-』
   原爆被害者問題ケースワーカー懇談会・編/
     原爆被害者問題ケースワーカー懇談会1976年

古い社会事業の文章を読みました。
肩がこる文章です。



祈祷師に頼んだという……。下「」引用。

「父が祈祷師を呼んで連日祈祷を続けた為、益々堪え切れなくなって、精神病院に入院する決心をした。しかし、このために家族が社会より差別されることを恐れ、別居にふみ切った。」

祈祷師……。
--一瞬、古い日本と思いましたが……。
現代も、いんちき占い師や、おぞましきカルト教団はありますね。
--この原因のひとつは、日本の医療の貧困でしょう。
小型ヒトラーのような医者がいて、患者を追い詰めていたりもします。
--もちろん、これにもシステム自体がかかわりますが、すべての医者がこうではないので、システムにすりよる寄生虫のような人物が、このような医師の仕事以前のことで、患者を追い詰めていると思います……。

社会福祉がまともであるなら、社会を相手にしなければならないのですが……。
--日本には、そんな民主主義的な意識はないといっていいかと思います。
それで、ますます悪化して、社会全体として、不幸なことが憎悪しているといっていいかとボクは思います……。
--小型ヒトラーのような人物は各地にいますね。
司馬遼太郎は、中小零細の企業家の中には、ヒトラー以下のもいると書かれていたと思います。
--そんな人ほど、権力を持てば何でも問題は解決すると思っている。
権力をもてば、ますます困難なことにぶちあたるのが、古今東西当たり前のことですネ……。

--事例とはケースのことです。

統計では読み取れないものという人もいますが、統計もこのようなことを読み取れるようにしないといけないものです……。

しかし、原爆というものは、すごすぎます。
--もし、このことをきちんと表現できるとしたら、他はこれに沿えばいいのです……。
これは、若い時からのボクの思いです。

ケースは大切なものです。
--一人一人の人生ですね。

スモン病にもかかっている被爆者 被爆・下痢、そしてスモン病。下「」引用。

「キノホルムは戦前は外用消毒剤、殺菌剤として使われていた。昭和30年代より一般の下痢、整腸剤として大量に売り出された。
 スモンは昭和30年代の初め頃から、原因がわからないが、おそろしい病気として医師の注目を集め、研究がはじめられた。
 昭和45年6月、東京大薬学部の田村教授は、スモンの原因がキノホルムによるものであることをつきとめた。」

そして、自殺しようとしたという。下「」引用。

「一時、ガス自殺しようと思って外泊許可をもらった。しかし、自分の苦しみからのがれるためにとばりか思っていたが、子供のことを思うと断念しなければならなかった。」

自殺予防で家族の絆をとりあげる政治家。
--またも、仕事を家族におしつける……。
“自らの仕事をしなさいよ! 高給とっているんだから……。
それも血税であり、場所とりゲームで得た地位なんですから……。”
--そういう人が正しいとボクも思う……。

日本は上ほど無責任になれるようです……。
--しかし、社会全体がそれではよくならないのは当たり前ですね。
いつものことですね……。

精神遅滞でガン……。
--多くの人がとりあげないことも書かれてあります。

でも、今も精神遅滞の人も、ガンになっているでしょう……。
--ビート・たけしなどという、闇教育の人は、見つめもしないで、身勝手なことをいいますが……。

切断など、悩みも書かれてあります。下「」引用。

「12月、妻が来所し、「長崎大学で『手の切断手術をしてみたらどうか』と病院から言われたがどうしたらいいか。子供たちには正月を心配ごとがなく迎えさせて、正月過ぎて相談してみたい」とのことだった。脱疽の場合、徐々に切り取ってゆく病気だと認識はしていたが、体力が手術に持てるか、切断してもまたすぐ再発しないかなど「医師と充分相談すること。子供たちともよく話合い、肝心なことは、手術後障害が残るので、御主人と充分話し合うこと、そしてもし手術するようなことになったら、必ず連絡すること」を言って帰した。」


生き残って幸福などとは、やはりいえないとボクは思います……。

幸福にして、放り投げた人たち!

--政治家なども、きちんと見つめてもらえないでしょうか?

「しょうがない」ですむ政治家たちとは違うのです。

そして、人間の幸福は、バーゲンセールでは発売されないものですよ。







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