磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波新書999 世界森林報告

2006年06月14日 | 読書日記など
『岩波新書999 世界森林報告』
     山田勇・著/岩波書店2006年

遠い外国のことだからといって、関係がない。
そう思っていられる時代ではないですね。(-_-;)
(-_-;)地球温暖化の問題も関係ありますね。(-_-;)



表紙の裏にはこう書かれています。

「世界一の熱帯雨林をもつ東南アジアを皮切りに、南北アメリカ大陸、環ヒマラヤの大斜面からヨーロッパを経て、失われたアフリカの森まで--四○年間にわたり地球を縦横に歩いてきた生態学者は、世界の森の今を、人と自然の営みの関係をどう見ているのか。エコツーリズムの各国報告や森をめぐる世界の動きを豊富な写真をまじえて語る。」

岩波新書でも写真が豊富に載るようになったものですね。

森は以前は生産物をとるための場であったが、今はエコツーリズムというのがあるらしいです。

森林破壊とともに、ビル群が建っていたという。下「」引用。
「伐採量に比例して熱帯諸国は豊かになった。高層ビルなどまったくなかった一九六○年代から、一九八○年代を経て、各地の大都市は急速に高層建築が増えていった。いま、東南アジアの大都市にある多くのこうしたビル群は、熱帯雨林の伐採と引き換えによって築かれたものだと言っても過言ではない。」


中国で割り箸になる材木が日本への輸出がなくなるという。
まあ、割り箸でよかったなあと思います。
食料品、生活必需品ならどうなることでしょうか?

マングローブ情報センターというのがあるらしいですね。この著者は「マングローブ情報センター」でのエコツーリズムに関連する仕事をされているようです。

オイルパームは環境にやさしい? と?があります。やはり単一栽培はあまりよい方法だとは思えない。日本の農業も早く改革が必要なのだが、農業のことも理解できていない政治家が多くて困ったものですね。

アマゾンでの大豆畑のことも書かれてあります。下「」引用。
「単層化へのもっとも極端な方向が、東南アジアの稲作とアマゾンの牧場化や大豆畑化である。人間の技術にとって手ごわい、複雑な構造をもつ森林をなくし、米や大豆という小粒で収穫しやすい生産物にかえ、あるいは牛を放牧して肉牛を養う方がてっとり早く簡単で、利益も大きいからだ。川も蛇行した部分を直線にすることが一時流行ったが、最近では再び川の流れをありのままの昔の姿に戻そうという動きがある。単純化することによって、失われるものがあまりに大きいということがわかってきたのである。」

あんな農業はよくないと思います。そして、そんな環境破壊を平気でする人たちが作った作物ではなく、日本でこつこつ真面目に作られた大豆を口にしたいものですね。いずれ、血になり肉となる、食物ですね。いい加減な人たちの作るものは怖いと僕は思います。

戦争博物館がベトナムにあることを始めて知りました。視野の広い著者ですね。

また、中国政府は観光を奨励していて、祗園などにも中国語が飛び交っていると、書かれてありました。視野の広い著者ですね。

ジャングル、森林も広くていろいろなことがあるし、いろいろな生き物もすんでいるのですよね。

ああ、ほんでも、この著者は京都大学の方みたいですね。(-_-;)







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