磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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〈長崎の原爆シリーズ第5巻〉土のなかの顔

2006年08月30日 | 読書日記など
『〈長崎の原爆シリーズ第5巻〉
   土のなかの顔』
    坂口便・作/村上新一郎・画/
       あらき書店s57年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「平和への願いをこめて贈る 長崎の原爆シリーズ第五弾
おかあさんを焼いたあと地…その黒い土のなかに、ほうっと
おかあさんの顔が浮いて見えました。「おかあさん…」
−泣くこともできないナガサキの子どもたち、この悲しみをだれが聞けばいいのでしょうか。−」



小さなタイトルは「一 死の運動場」です。
まさに、そんな感じです。

先生たちも亡くなられています。
最初の日は六人で、8月20日までに26人が亡くなられたようです。

“ヴィンセンシオ会”というのは永井隆博士も入会されていたと思います。下「」引用。

「中川さんは、おばあちゃんから壕の中の話を聞くと、すぐに自分の壕からお湯のみやいくらかの食物を持ってきてくれたり、どこからか古ダタミを運んできてくれたりしました。
 家を焼かれた碑とは壕の中で暮さねばなりませんでしたから、土の上にじかにいるよりタタミ一枚でもあったほうが、とてもありがたいことでした。中川さんがこんな親切だったのは、心のやさしいヴィンセシオ会という“キリストの教えを固く守って、貧しい人々のために奉仕する会”にはいっていたからでもありましょう。」


神を信じている人たちが、このようであればボクでも理解できます。神のために戦争をおこさないといけないという方々は理解できません。

母親を焼いた所で遊んでいる上級生。
孝一はその上級生たちに向っていきます。
しかし、ひどいめにあわされます。
悲しい思いでいっぱいになったことでしょう。下「」引用。

「じっと見つめていると、その黒い土のなかに、ぼうっとおかあさんの顔が浮いて見えました。
「おかあさん……」
 孝一の眼の底からまた、熱いものがこみ上げてきました。」



「土の中の顔」作詞・さかぐちたより(坂口便)の詩に曲をつけて歌っておられます。
「長崎平和フォーラム」






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