磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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009 ソーリィと総理

2007年04月18日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

一章、アイムソリー




009 ソーリィと総理


「そう泣くなよ。ソーリィー」
「娘さんのことは禁句だったなあー」
「ごめんよ、ソーリィー」

仲間たちは、ソーリィーの体を支えてやる。そうでないとソーリィーは今にも、倒れてしまいそうだった。

沙也加は、もし自分の父である総理が、私が死んだら、このように総理は泣いてくれるかしらと……。きっと泣いてなんてくれないと、すぐに思った。

ソーリィーと総理は顔や体形は似ているけど、中身はまったく違うように沙也加には感じた……。

今日会ったばかりだけど、ソーリィーには温かい心があるけど、父にはそんなものはないように思えた。

「ソーリィー、ごめんよ、悲しませたなあー」
「でも、ソーリィーは幸せだよ、それだけ愛していた娘さんがいるんだからなあー」

「いや、愛していたじゃないよ」
と、若いホームレス。

「えっ!」
沙也加は自分の父のように、ソーリィーも愛しているふりだけなのかと思った。
演じているだけなのかと……。

みんなの注目が若いホームレスにいった。鼻の横を右の人さし指でこすって、
「今も愛しているから、こんなに泣くんだよ。娘さんは今でも、ソーリィーの心の中では生きているんだよ。そうだろう!」
と、自信ありげに言う。

「そのとおりだよ」
「だったら、素敵なことじゃないか、ソーリィー」
「まったくもって、素敵なことだよ」
ホームレス仲間たちはソーリィーを励ましているのである。

「でも、生きていてくれたら、どんなに嬉しかったかあー」
ソーリィーの顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃであった。
でも、沙也加には人間らしくって温かくて素敵な顔に見えた。








閑話休題

長崎市長が暴力団員に

撃たれて重傷だという。

昔もこんな事件があった。

守れなかったのだろうか?

悔しい気持ちでいっぱいです……。











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