磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ボッシュの子 ナチス・ドイツ兵とフランス人との間に生まれて

2008年09月26日 | 読書日記など
『ボッシュの子 ナチス・ドイツ兵とフランス人との間に生まれて』
   ジョジアーヌ・クリュゲール(著)/小沢君江(訳)/詳伝社2007年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「フランス人にとって、ナチス占領時代は忌まわしい古傷のようなものだ。
できるなら忘れてしまいたい。だが、古傷は時には出血する。
その血に当たるのが「ボッシュ(ドイツ野郎)の子」として蔑まれながら戦後を生き抜いた二○万人の子供たちだ。」



20万人も……。

フランスという国は人権の国だ。
フランス革命だ。芸術の都だ!
--明るい部分しか知らない方たちもいることだろう。

フランスは原発大国である。
ボクはすぐに、何度もかいていることを思い出す。
--「公害と原発のあるところに民主主義はない」

フランスの場合はたしかに、明るい部分は日本よりも格段に素晴らしいと思う。
しかし、暗部もあると思う……。
--その一つがこの本に書かれています。

ナチス関連の者ならば、いつも差別する側にまわっている。
そんなことはありえないですね。
--日本のいじめでも、立場がかわることも……。

フランスでは、このことはタブーだった。

ドキュメンタリー番組『沈黙の過ぎ去る』、
2002年、仏テレビ局フランス3、2003年に再放送。
国立科学研究センター・ファブリス・ヴィルジリによる研究の報告。
「フランス女性とドイツ人兵士の間に生まれた子供は20万人」

それに対して、ドイツ兵を父にもつ著者は。下「」引用。

「今日、新聞やテレビ、ラジオまでが数十年間タブーだったこの問題を取り上げはじめている。それはわたしたちにとって、二度目の誕生ともいえる。」

訳者の方はこうも書かれています。下「」引用。

「フランスで戦時中、仏独混血児として生まれた人たちの問題が、自叙伝や証言として語られるようになったのはこの二、三年来のことだ。日本でなら、日中孤児の問題が報道されるようになったのは、戦後三○年くらいしてからだったのでないだろうか。」


ハーフというのは、どちらのいいところも得たいものですが、不幸な文化のすきまでは、どちらの悪いところもとられてしまうようです。

--これは、文化大革命の時など、中国残留婦人と結婚した中国人もかなりの迫害をうけたという。
そして、子供たちは「日本鬼子」といわれたとか……。

また、沖縄などにも、米兵を父にもつ子供たちが生まれました。
差別がなかったとは思えないですね……。


また、フランスの暗い部分に、差別的な植民地支配があげられますね。
これは、まるでナチズムのようです。
しかし、それは第二次世界大戦後におきたことですね。


第二回『植民地主義との戦い』英国・フランス(領主国)

そして、テロリズムという言葉、フランス革命ではじめて使用されたという。

~フランスの戦争の落とし子たち~








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