磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆記録映画完成シナリオ ヒロシマ・ナガサキ-核戦争のもたらすもの-

2008年10月28日 | 読書日記など
『原爆記録映画完成シナリオ ヒロシマ・ナガサキ-核戦争のもたらすもの-』
   広島市、長崎市(企画)/
     原爆災害誌編集委員会(監修)/
       岩波映画製作所1982年

この映画は以前紹介しましたね。
--原爆小文庫のある西東京市の図書館でもVHSビデオで借りることができます。
でも、“視聴覚資料”ではなく、“図書”のところで検索してください。



「このシナリオをお読みになる方へ」正田篠枝・著。下「」引用。

「この映画“ヒロシマ・ナガサキ--核兵器のものたらものす--”は、映画的効果、映画的作為を避け、記録フィルム・写真・証言など、これらが自ら語る事実を、できるだけ忠実に伝えようとして構成されたものです。解説の上でも、平易で簡潔な言いまわしを選んでいますが、その中に誇張や推量の言葉がまぎれ込むことを排しています。科学者たちの報告を集大成した「広島・長崎の原爆災害」(一九七九年岩波書店刊)に基づいた科学映画です。
 もとより、残された記録や報告が原子爆弾の全てを語るとはいえません。むしろ、それらが語りえないものの中にこそ底知れない被爆の実相があるともいえましょう。多くの人々は証言を残すこともできずに死んでゆきました。廃虚となった街は被害の調査すら容易なものとしませんでした。残されたフィルムは原爆投下一ヶ月後になってようやく撮影され始めたものです。-略-」

演出家・早川正美。下「」引用。

「-略-そして、このシナリオですが、これは映像のない活字だけのものです。このような形で皆さんのお手もとにわたるのは、映像にたずさわる者として心恥かしい限りです。しかし、皆さんがこれから原爆と核兵器の問題を考えてゆく際に、理解をつみあげてゆくためのガイドブックとして(映画の目的がそうであったように)御利用いただけるならば、この気恥かしさも半減するでしょう。」

文字にしたら、気になることばかりでした……。

まあ、どうも、分析するとはいろいろな見方で切っていくことが必要で、医学でいえば解剖だと思うのですが……。

解剖学がしっかりとしていないと、生理学もいいかげんで、病理学もいいかげんとなると思う。

文化の面でも同様のことが言えるのではないか?

「レ・ミゼラブル」ではないが、誰がいったい、人を殺しておいて責任がとれるのだろう?

そんな気持ちになりました。下「」引用。

「人間が真理を探究して知識に到達したんですけれど、その知識が、こんな原爆症とういうものの発生に使われたということに対してですね、一体誰が責任を負うべきでしょうかね。軍が悪いとか政治家が悪いとか指導者が悪いと言っても、結局、我々が責任を負わなければならんことです。-略-」

原爆症だって、死を招く……。
それで誰が責任がとれるっていうんだ?
金ですべてが解決できるとでも思っているのか?
団結すれば、それが解決できるとでも思っているのだろうか?
--人の命や健康に責任を本当に持とうと考えるなら……。
こんなこと、誰も責任など負えないとボクは思える……。

被爆者医療で医療関係者はそんなに大きなことを成し遂げたのだろうか?
--永井隆の時代とほとんど変わらないように書いている人もいる。
永井隆ほど、愛情をもって、患者をみている人もボクは知らない。

誰も責任などとれないでしょう……。

だから、運動すべきというのなら、理解できるが……。

真理とは科学だけに限らなかった永井隆。
--それはパスカルのパンセの影響が強かったことだろう……。

index

彼らには、十字架で唯一の御子が死んだことも真理。
それこそが真理そのものだったとボクは思うが……。

愛の前では権威も飢え、渇き、死ぬ……。
--残るのは愛だけ……。







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