磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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バチカン発・和平工作電  ヒロシマは避けられたか

2008年01月04日 | 読書日記など
『バチカン発・和平工作電
  ヒロシマは避けられたか』
    マーティン・S・キグリー(著)/
      仙名紀(訳)/保坂正康(解説)/朝日新聞社1992年

バチカンにも日本の公使がいたそうです。そして、アメリカの・OSS(戦略事務局)の長官の密命で和平工作があったという……。



宗教が政治などと結びつけば、差別をうみ、さらに戦争も起こすことになるだろう……。

憲法で政教分離を規定したことは、この事実を知っていたからだろうと思う。

しかし、現実の日本の社会ではこれも破られているとしか言えないだろう。

だからといって、宗教が政治に何もしてはいけないということではない。

--癒着してはいけないということだとボクは思う。

平和への働きかけを、多くの宗教家たちがされています。

ただ集まって、平和とお祈りをしているだけでなく、このような和平工作もきちんとしていただきたいと思うのです。

イスラム教も平和の宗教というのなら、このような働きに務めていただきたいのです。宗教家といえども、人間であり、社会の一員であることを忘れて欲しくありません。


--1944年12月、バチカン市国は疲弊していたという。
それは、ドイツ軍のローマ占領があったからだという……。

日本の陸軍を批難する著者。下「」引用。

「陸軍軍人の多くは、自分たちが本当に“支配民族(マスター・レース)”であり、何百人もの“劣った”民族の生活を支配する使命があると信じていた。」


しかし、アメリカ人はどうもアメリカン・インディアンに何をしてこられたかの健忘症になられることが多すぎると思う……。

日本はアメリカなど西欧列強のコピーキャットをしていたのです……。

だからといって、もちろん日本の罪は消えるものではありませんね……。

バチカン駐在時の原田健公使。
そして、日本人・富沢孝彦司教。

1979年、アメリカ政府が「マジック」システムで傍受・解読した日本の電報を大々的に機密解除。
1945年6月5日と15日の外交情報要約を発見。

そして、この本以外にも書かれているそうです。下「」引用。

「この日米和平工作については、『日本・ヴァチカン外交史 日本と教会1』(高木一雄著・聖母騎士社)という大著の中でもふれられている。-略-原田が外務省に打った電文の原文がそのまま掲載されている。」


このことは意外に大きなことだと思われます。


原爆投下後、すぐにバチカンがアメリカ政府を非難したことは有名な話ですね。


すでに、和平を日本がもとめていた……。

それを無視して、原爆投下をしたのが、アメリカ政府。

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日本に投下するかどうかは日本は決められなかった。

決めることができたのアメリカ政府のみ……。

そして、日本の和平工作など受けたら、投下できないとアメリカ政府は意図的に和平しなかったと書いてある本も何冊かあります……。








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