『週刊金曜日 2012-6-8』
平井康嗣・編/金曜日2012年
特集名 放射能と学校給食
「橋下市長、再稼働容認「敗北宣言」 経産省らの“脅し”に屈した“エセ改革派”ぶり露呈」 下「」引用。
「橋下徹・大阪市長は六月一日、関西電力大飯原発の再稼働をめぐり、これまでの反対姿勢から事実上の容認に変わったことについて「負けたと思われても仕方ない」と敗北宣言をした。大飯原発の再稼働を妥当と判断した民主党政権に対して橋下市長は「政権を倒す」とまで言って反対してきたが、急に弱腰となって変節、口先やパフォーマンスだけの“エセ改革派”にすぎないことが露呈したのだ。-略-」
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「異常値が出る子どもを放置 山下氏の支持を黙認する政府に怒号」 下「」引用。
「-略-このため県内では、「なぜ二年半もの間、成長期の子どもの検査を求めないのか」といった批判が出ている。これを受け、環境団体FoE Japanなど市民団体が中心となり、政府の原子力災害対策本部生活支援チームの医療班員を招いて交渉することになった。
交渉には、福島からの避難者ら三〇〇人が参加。席上、市民側が「異常が出ること自体おかしいのに、なぜ一万三四六〇人もの子どもたちを『異常なし』とし、経過観察もないまま二年半も放置するのか」「山下座長のセカンドオピニオンを封じるような指示は撤回させるべきだ」など、一八項目に上る質問や意見を突き付けた。
これに対し政府側は、「国として答える立場にない」「専門的なところは県の検討委員会で進めている」といった回答に終始。山下座長の行為についても無視を決め込んだ。このため、会場から「無責任だ」「子どもの命がどうなってもいいのか」といった怒号が飛び、一時騒然となる場面もあった。」
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「福島原発告訴団の思い(7)最終回」池脇聖孝さん(41歳)。下「」引用。
「7回にわたる連載も、今週号でついに最終回。本欄では、あえて刑事告訴を決意した福島県民たちのさまざまな「思い」を紹介してきた。今年3月の福島原発告訴団結成時に目標として掲げたのは「1000人の告訴人を集める」ことだった。6月2日現在、告訴人の数はすでに1000人を超え、今も増え続けている。本欄で取り上げた福島県内各地の「声」は、告訴状に添えられる「陳述書」へと姿を変え、来週6月11日、福島地検に提出される。-略-」
「給食の安全を求める世田谷のママ奮戦記」中山瑞穂。下「」引用。
「「3.11」は、それまで政治に関心のなかった母親たちを変えた。
子どもの安全のため学校給食に注目し始めた彼女たちは、
やがて「世田谷こども守る会」を結成して、
東京都世田谷区の行政を変える運動を作り出していく。」
食事でコリがなおった……。下「」引用。
「昨年の三月中も放射能を特に危険だとは思っていなかったのですが、四月になって体調が崩れてしまって。まずリンパ腺が腫れ、それまで経験しなかったコリが背中に広がりました。
でも、どの病院へ言ってもなかなか治らない。たまたまツイッターを見ていたら、「会社の社員食堂が危ない」という書き込みがあって、出されるメニューの放射能汚染が気になりました。それで社員食堂を使うのを減らしたり、飲用水も変えたりしたら、治ったのです。
無論、因果関係はわりかませんが、それで食事に気を遣うようになり、同時に「自分より子どもだろう」と、私立の保育園に通う三歳の長男の給食がとても気になり始めました。」
急にシーン……。下「」引用。
「ところが父母会が何回あって出席しても、放射能の話がまったく出ない。給食の問題を取り上げ、「汚染は大丈夫なんでしょうか」と発言したら、出席していた父母たちが急にシーンとしてしまいました。まったくの孤立除隊です。」
「東北応援フェア」 下「」引用。
「会社でも、関連するレストランが「東北応援フェア」として東北や福島の「特定避難勧奨地点」の食材も使用する「料理コンクール」を開くという企画が決まり、「食材の産地を変えたら」と提案したのですが、会社側は「そういう考え方が風評被害を生むんだ」と、取り合ってもらえませんでした。
結局、保育園でも会社でも、「気にする自分がおかしいのか」と、悶々とする日々が続きました。」
「世田谷こども守る会」 下「」引用。
「-略-茶話会があると知って、出席したら三○人ぐらいママがいて、みんな堰を切ったように自分の思いを話し始めました。私と同じように学校や保育園で「放射能が危ないのでは」というような話をしたら白い目で見られ、一人ひとり孤立したまま点在している状態だったのです。それを聞いて、初めて「私は間違っていなかったんだ」と、とても嬉しい気持ちになりました。」
「なぜ地元の新米があえて使われたのか 郡山の米飯給食をめぐる「疑惑」」成澤宗男。下「」引用。
「学校現場では原発事故などなかったように、放射能の問題は意図的に忘れ去らようとしている。そして「地産池消」の美名のもで、給食も子どもの安全より行政の思惑が優先されている。-略-」
書類は存在しない。下「」引用。
「-略-使用されている『あさか舞』について、使用を決定した経緯がわかる文書類」の開示を請求。ところが市側は「そうした文書は存在しない」と回答したため、いまだどのような経緯で地元産新米が使用されるに至ったのか不明のままだ。」
昨年度より一キロ当たり15円高値。下「」引用。
「福島産米が「風評被害」で安くなっているにもかかわらずり、昨年度の「あさか舞」価格がなぜか一昨年よりも一キロ当たり一五円も高値になることが市教委と農協間で昨年一二月二○日に決定された。-略-」
市も『安心・安全』。下「」引用。
「郡山市在住で、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」世話人の森園和重さんは言う。
「市は、『復興』のためにすべて『安心・安全』ということにしたい。そうしないと住民が流失して税収が減り、企業も来なくなりますから。でも、子どもたちの教育はどうなってもいいのか。給食の問題は、そうした行政の姿勢が根本にあるのです。」
「給食の牛乳を拒否する権利はあるのか 業界の喰いものにされる子どもたち」 下「」引用。
「-略-このシステムには天下りや談合など利権の闇が深く根を張っている。業界の不誠実なに対応が続けば、牛乳拒否の動きがさらに広まるだろう。」
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「ついにアメリカまで行ってしまった(>_
「佐藤さんといえば、ニューヨーク国連本部前でのスピーチが有名。
「子どもたちを守る」という気持ちこそ、
全世界共通、グローバル化すべきだと思います。」
「遺伝子組み換えりの「青い花」のヒ・ミ・ツ 本来、自然界には存在しない」 下「」引用。
「青いカーネーション、青いバラ、青いユリ……。食や医薬品だけでなく、
お花の分野にも遺伝子組み換えは進出しています。どうして“青”なのでしょうか?-略-」
「石原慎太郎東京都知事に訂正・謝罪を求める11 実質的ノンフィクションを書いた石川達三氏」本多勝一。下「」引用。
「伊田 では、その石原慎太郎氏の南京大虐殺否定説を検証しましょう。
本多 もう国際的には決着がついている問題だけど、否定派のモノカキたちは何度もくりかえします。-略-
伊田 石原氏の発言はまず日にちが間違っています。作家で昭和史研究家の半藤一利さが、石川達三さんの行動について詳しく書いています。-略-(石川達三著『生きている兵隊』中公文庫の「解説に代えて」)-略-」
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