磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

式場隆三郎めぐりあい(人や物や)

2007年02月24日 | 読書日記など
式場隆三郎めぐりあい(人や物や)』
     式場俊三(編)/私家版s52年

この式場博士がおられなかったら、「長崎の鐘」は出版されなかっただろうといわれています。
この方は、山下清を発掘された方でもあられるようです。



国府台病院(現在の式場病院)を昭和十一年に開院。

医師としても成功されているようです。

それでいて、東京タイムズの社長もされておられたようです。


また、柳宗悦とも友人だったようです。
柳宗悦が「式場君のこと」と題して文章をよせられ、式場隆三郎が「柳さんと民芸館」と題して、柳宗悦のことを書いてもおられます。

ゴッホや棟方志功の価値も教えてくださった方のようです。

永井隆博士のことも書かれています。下「」引用。

「日本の苦しい敗戦生活にあって、世界中から注目をあびたのは、湯川博士と古橋選手と永井さんの三人であったろう。そしてこの三人が、失意に沈む日本人をどんなに勇気づけてくれたか知れない。」


「長崎の鐘」は、出版されて、芝居になり、レコードになり、映画になったようです。

また、映画のことも書かれておられます。下「」引用。

「永井さんが企画して作った十六ミリ映画に「長崎の子」というのがある。あれが世界各国を巡って、大きな感動を与えている。原爆にやられた子どもたちの悲劇、残された浦上の子供たちの雄々しく立ちあがる姿を描いたものだ。」


短編映画「長崎の子」


文庫本になること、廉価版になることを博士は願っていたという。
また、外国で出版されたのは、子供たちの遊び道具となったという。

また、日本ニュースの今ではDVDになっている作品についても書かれてあります。下「」引用。
「日本ニュースだ編集した「永井博士の憶い出」という十六ミリ映画は、永井さんのいろんな姿を記録したものとして価値がある。」


永井博士の思い出







もくじ

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目 次





エンタメ@BlogRanking

第15回FNSドキュメンタリー大賞

2007年02月24日 | 読書日記など
フジテレビ2007年1月28日

第15回FNSドキュメンタリー大賞
「われに短歌ありき~ある死刑囚と窪田空穂~」


フジテレビのドキュメンタリーはなかなかよいと思う作品があります。

大賞:『われに短歌ありき〜ある死刑囚と窪田空穂〜』(長野放送)
優秀賞:『走りつづけたい 〜ゴールへ導く黄色いロープ〜』(福島テレビ)
『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)
特別賞:『自殺大国に潜む影…』(新潟総合テレビ)
『重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜』(東海テレビ)
『明けない夜はない 〜小さなテント小屋の560日〜』(テレビ新広島)

ボクは『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)が大賞だろうと思っていました。

この裁判長なくして、きちんとした裁判なかったろうと思えました。

大賞をとった作品は文学的だけど、社会を表現しているのか? 疑問に思えました。


ドキュメンタリーには、社会性だけではないと思える作品でした。

この番組を見ていて、永井隆博士を思い出しました。

歌人であった永井博士。苦しい時でも、歌をつくって自分を励ましておられた……。

死刑囚は毎日新聞の歌壇に投稿。採用される。

他人のせいにするのは簡単だし、あるときには怒りも必要だろう。

だが、この死刑囚を人間らしい心にしたのは、歌、そして人との交流であった。

その歌を陰ひなたなく、指導し愛情をそそいだのが、窪田空穂。

「歌の本筋は大きくとらえて、小さく表わしていくものです。」

それが歌がじょうずになってくると、逆に小さくとらえて、器用に表現したくなるものなのだそうです。

しかし、そんな歌は他者を感動させないそうです。


この死刑囚をささえたの、二人の女性もキリスト教との方たちでした。

そして、そこから、神の摂理というような悟りのようなものを持たれたようです。

今の境地につくための道程だったと思えばいいと、窪田空穂。

わたしは、そこまでの境地はわかりませんが、文学というものが、素晴らしいものだなあーと感じました。

近ごろの文学とは大きく違うとも思いました……。








新しき朝









エンタメ@BlogRanking


125人生いろいろ!?

2007年02月24日 | ライト小説
アカネさんシリーズ001
恋のタイムマシーン

十一、アンパンじいちゃんと子ども



125人生いろいろ!?


「でも、奥さんだって、たいへんだったんでしょうね」

「そうでしょうね」

「それでも、やっぱり、あの人が一番かわいそうってものよ。あの人は逃げたくっても、あの体なんですからね」

「そうですか」

愛ってなに? そんなこと考えてみても答えはでないに決まっている……。

でも、アンパンじいちゃんこと、アンパンじいちゃんと子どもは楽しかったわ!



夜。下宿に帰って茜は幸代と話す。

「そうなの、そんなことがあったの? いいお話ね。いくら勉強ができても親の面倒をみない子どもいるのにね」

「そうね。それに、夫が退職した日に離婚した夫婦だっているんのよ」

「そう、お魚、おいしい」

「ええ」

「わたし、思うのだけど、そのアンパンじいちゃんって、おそらく、その子どものことをかわいがってあげたのよ。だから、それを忘れないのよ。勉強ができる子どもって、結局は、子どもが勉強するように強(し)いるだけの親で、子どもはかわいがられたとか、愛情を感じていないのかもしれないわね」

「子どもをいちがいに、責められないってことね。わたしも結婚して、子どもができて、育てるとしたら、愛情をこめようと。はい、おかわり!」

「あら、おばあさん、子どもがいなの」

「あら、やだわ! 再婚したらよ」

「じゃ、離婚したの?」

「いいえ、先立たれたもので」

「そうなの、お亡くなりになったのね」

「ええ」

「まだ、これからよ! 人生は!」

と、幸代はうれしそうな顔をしている。

でも、茜は七〇歳の人が子どもをつくったら、きっと、ギネス・ブックに載るわねと思った。

だけど、代理出産って手もあるかしら……。

倫理的にはかなり問題と、ニュースになっていたわね。

だって、お金持ちしかそんなことはできないからよね。

まるで、お金で子供を買ったなんて、非難している人がいたわね……。

でも、子どものない人はそうしてでも欲しいもののようね……。








閑話休題

団塊の世代が、老人ホームに入られるとき、

介護職員は今より50万人以上必要だという。

しかし、給与が低すぎるから、

若い人がやめていき、外国人に門戸をひらくとか。

まあ、最近も老人を手錠でつないだり、

檻に入れていたという無許可施設がありましたね。

刑務所の方がましという方もおられます……。










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