磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ほるぷ平和漫画シリーズ6 旅たて荒野

2007年02月08日 | 読書日記など
『ほるぷ平和漫画シリーズ6 旅たて荒野』
    横山孝雄(作・画)/ほるぷ出版1983年、1986年2刷

なかなかの秀作といっていい作品かと思います。
中国に住んでいた少年が、戦争に敗けて日本へ帰るという困難な道をえがいています。



この本にはこの『旅たて荒野』だけが収録されています。

悲しい話なのに、なぜか読後感がさわやかです。

この漫画は「これは、昭和20年夏、日本が太平洋戦争に負けたつづけていたころの話である……」とはじまります。

この作者が生きた原風景というものでしょう。
著者、横山孝雄は中国生まれたという。

その当時は日本人が中国にたくさん住んでいたという。
1979年、横山孝雄が日中の国交が回復されたとき、生誕の地へ。

また、1981年、中国生まれの漫画家と中国へ。
赤塚不二夫ちば・てつや北見健一と、十日ばかりの旅をしたという。

この本での、日本軍の軍人は素敵な人に描かれています。
もちろん、中国人から見れば、恐怖の存在でしかないでしょうが……。

赤ちゃんの妹、幼い弟、三人で、中国を脱出という。
困難きわまる道程をえがいた作品です。

馬賊なども登場します。











index





エンタメ@BlogRanking


忘れな草 第二号

2007年02月08日 | 読書日記など
『忘れな草 第二号』
  旧長崎医科大学原爆犠牲者遺族会/
    昭和四十四年二月十五日

永井隆博士がおられた、長崎医科大学の方たちが作られた冊子です。
この本には永井隆博士のことは書かれてありませんでした。



「忘れな草」を刊行されて、遺族の方や、長崎新聞でもとりあげられたという。下「」引用。

「−−原爆の犠牲になった旧長崎医科大学関係者の肉親の思い出の手記集「忘れな草」の一編である。みずからも肉親を失った調来助氏(長大名誉教授)が、同僚や若くして散った教え子たちをしのびながら、老骨にムチ打って刊行した。父が、夫が、子供が−−「グビロが丘」の悲劇に寄せる思いがにじんでいる。」


「「慰霊の水」と香華立て」という文章を調来助が書かれています。



その説明もされていました。下「」引用。

「「慰霊の水」というのは、口絵の写真にあるように、鶴を型どった石像で、その嘴から常時水が垂れるようになっている。−略−これで慰霊碑参拝の折りに口や手を清めることが出来るし、又植木に水をやることも出来、一石二鳥の名案であった。」

赤痢が流行っているから水を飲むなという遺族の方の当時の文章がありました。

息子さんの最後を書かれてあるのが印象に残りました。下「」引用。

「(※)医専一年生 平山真之 遺族・平山ナツ(母)「十二日頃からポツリポツリ当時の模様を話し出しました。原爆が落ちた時、窓際で講義を聞いて居りましたそうで、先生の「伏せッ」との声に机の下にもぐったそうですが、気がついて這い出し、その夜は防空壕で過し、翌十日ようやく汽車に乗って帰宅したのだそうでございます。
 自分で命がないものと思ったのか、「お母さん、ボクは何一つ孝行もせず、今日まで勉強勉で暮しました。許して下さい」と、私の両手の指一本一本を撫でながら話しましたので、看護婦の久保さんも泣かれました。
 真之は昭和三年十二月十五日生まれですから、死亡した八月十六日は丁度十六才八カ月でした。」








目 次

Index

目 次





エンタメ@BlogRanking

109機械浴つづき

2007年02月08日 | ライト小説
アカネさんシリーズ001
恋のタイムマシーン

十、アンパンじいちゃん



109機械浴つづき


「居室には、服を脱がせたり着せたりする係のものもいるのです」

「分業で効率よくやっているのですね」

「はい」

服を脱がせると、ストレッチャーの上だけが移動され、体を洗う台の上にスライドされた。

ふたりの寮母は手際よく体を洗う。

体の裏を洗うときは、洗髪をしていた寮母が老人の体を斜めにして手でささえた。

もう一人の寮母が背中を洗う。

体を洗い終わると、ストレッチャーごと、またスライドさせて、入浴の台に移動された。

入浴の係の寮母がやってきて、ボタンをおした。

「あら、浴槽が上に移動するわ」

「あら、珍しい!」

「はい」

「バブル、泡もできるのよ」

「気持ちいいな」

と、老人はいう。

満足な顔をしている老人をみて茜の口から自然ともれる。

「本当、よかったわね」

「じゃ、他のところに行きます」

茜はいう。

「ありがとうございました」

「ありがとうね」

井上は介護士たちに話した。








閑話休題

最近の大手マスコミは、

パブロフの犬マスコミと書いておられる方もいます。

まったく、本能で動いていますね。


ブッシュ大統領のイラク戦争は成功したんじゃないか?

知人と話していて、そんなことをボクも思いました。

あのまま、国連軍でいき、裁判となったら、

パパ・ブッシュがした悪事を、フセイン大統領に

法廷で話されることになったのではないか?

ブッシュ政権には共通の人もいましたね。

イラン・イラク戦争では、パパ・ブッシュたちは、

フセインの大のお友達のような人たちでしたね。

推理ドラマなら、こんな推理をしても

おかしくないかもしれませんね。

実際はどうかわかりませんが……。


調べてほしかったなあー。










下、クリックお願いします。
人気blogランキングへ
ありがとうございます。