磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

キノコ雲から這い出した猫

2007年02月26日 | 読書日記など
『キノコ雲から這い出した猫』
   江戸家猫八・著/中央公論社1995年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「被爆、ガンの大手術…何度も死線を越えた江戸屋猫八が書き下ろす波乱万丈の半生記
『お笑い三人組』『鬼平犯科帳』『猫八ばなし』を始めとする数々の舞台・映画・TVでの活躍で知られる人気芸人が、被爆体験との闘いを涙と笑いのエピソードを交えて綴る」



猫八さんは、8月6日に、広島県福山市にあった宇品の連隊におられたそうです。

前日は、部隊の創立記念日で、軍旗祭だったという。
宴会があって、演芸会に出て、一等賞になったという。
賞品は、酒とビールだったという。

広島に原爆に落されて、兵舎のガラス窓が割れたという。
そして、広島市へ。

そこは地獄絵だったという。
雨のふった日には、人魂が出たという。

軍隊生活は不自由で自分のお金であっても、軍隊長に許しをもらわないといけなかったという。

猫八さんにも原爆症がおそったという。
風呂場で頭を洗っていると、黒ゴマがいっぱい。
坊主頭だったので、脱毛したらそんなふうだったという。

そして都築研究室を訪ね、検査すると白血球が少なかったという。

お笑い三人組』で売れたけれど、相変わらず体がだるかったという。
仲間がかばってくれていたという。

第二回独演会で、『猫八の従軍被爆体験記』という演題。
文化庁芸術祭に参加し二度目の芸術祭優秀賞。

38年ぶりに思い出の地からの生放送。
五分話すところが、三分間しか話せなかったという。
『爆心地の夜』というタイトルの番組。
外国の賞をもらったという。


江戸屋猫八さんは、被爆証言ビデオ(平成元年収録)。
平和データベースで被爆者証言ビデオをクリックして、『証言者のお名前を入力してさがす』に本名の“岡田六郎”を入力して検索し、岡田六郎をクリックし、さらに『ビデオを見る』をクリックすると、江戸屋猫八さんのビデオ視聴可能。






吾輩は猫ではない2 兵隊ぐらしとピカドン

核抑止か核廃絶か

子どもたちに平和な地球を残したい



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【続】チェルノブイリ胎内被爆者

2007年02月26日 | 読書日記など
テレビ東京2007年2月26日

【続】チェルノブイリ胎内被爆者
手術は成功


前回(先週金曜日)の続き。


手術はどうやら成功したようです。

日本医科大学病院 清水一雄医師は医療支援をつづけており、

援助をたのみ、この手術はおこなわれたようです。


ベラルーシでする手術と違って、手術跡が目立たないといいます。

手術跡が目立つために、夏場でも服装でそれを隠さないといけないそうです。

ベラルーシでは、若者に甲状腺ガンになる患者が多いという。

清水医師はこの手術方法をひろめたいという。


しかし、ベラルーシの法律もきついものがあります。

ガンの再発しやすいということで、甲状腺ガンは片方だけなのに、左右両方摘出。

彼女は一生、薬を飲み続けなければならない……。

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でも、弱者を切り捨てして、『鈍感力』で通す、傲慢政治家のいる社会よりもマシだとボクは思います。

檻と手錠による介護もおこなわれているそうです……。










目 次



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127拘束は許されない……

2007年02月26日 | ライト小説
アカネさんシリーズ001
恋のタイムマシーン

十一、アンパンじいちゃんと子ども



127拘束は許されない……


「今、寮母さんたちのあいだで、アンパンじいちゃんのことが話題になっているんですよ。こういうことが何度も続いたら、危険だし、面倒をみていられないというのです」

「そうでしょうね」

「『紐でしばりつけておけ!』なんて、過激なことをいう寮母さんもいるくらいです。でも、その寮母さんも決してアンパンじいちゃんが憎くっていっているわけではありません」

「アンパンじいちゃんの生命を大切に思っているでしょう。でも、紐でしばるなんて、非人道的でございますわ。それよりも、めいいっぱい、アンパンを食べさせる。これが、最善の解決方法じゃございませんこと!」

「明快なことです。わたしのお爺さんは、高血圧であったために、嫁に酒を止められていて、死ぬ間際でさえ、『酒が飲みたい!』といっていました。が、嫁はじいさんのためといって、一滴も飲ませなかった。わたしなんかは、酒で死んでも、じいさんは本望だったと言っていたんです」

「そうですわ。アンパンじいちゃんは、アンパンのために生命を落としたとしても、それは本望ですわ!」

「もう、八八才ですし、それでわたしはいいと思うのです」

「ベンベンベン……」

と、茜の前にアンパンじいちゃんきて、にこっと笑ってからいう。

「アンパンちょぶだい!」

「アンパンあげましょう。たらふくあげましょう!」

茜はそう言うのだった。

でも、お金のない茜……。

それでも、アンパンじいちゃんは、にこにこしていた。

訓練室に車イスの老人を連れてきた主任がきて、ムッとした表情をした。

「まだ、死んで欲しくないのよね」

そんなことをいう。

死んでほしい人でもいるのかしら?








閑話休題

ヒモで縛りつける病院は実習先でもありました。

別段しなくっても、なんとかなると思うのですが……。

ヒモで縛りつけられる患者さんは、

やはり人間不信になって、

獣のようになってしまうのは、

仕方がないもののようにボクは思えました。

もちろん、批判はボクはしました。

教師たちにも伝えました……。

しかし、改善はなされませんでした……。m(_ _)m










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