龍の声

龍の声は、天の声

「石井常立翁講義要約 天国之霊鉾と中山家」

2013-05-12 08:27:10 | 日本

三種の神器が「継承霊」であるのに対して、天国の霊鉾は「守護霊」である。
天孫ニニギノミコトが高天の原よりご降臨のみぎり、天孫国家守護を祈願され、降霊鎮たまえる御霊鉾を捧げ奉りしものである。
歴代の天孫奉護と皇威発揚の御時には、必ず勅を奉じ天国の霊鉾を奉載し、朝敵降伏となる。

玉体奉護と国家鎮護の国家神器としての天国の霊鉾中山家に下し賜れたのは、さきに吾妻下りにより中山愛親公が死を賭しての尊号事件の功労及び忠尹公(ただのぶこう)の王政復古に努め自刃せるを、憫量ありて、皇子武生宮長日仁(忠伊公)に永代大臣を添え、王政復古への錦の御鉾として光格天皇自ら愛親、忠伊公に下し賜いし霊鉾である。王政復古の大命を下し賜いしものなり。

以来、忠伊公は皇子の御身を以って霊鉾を奉載し、四十有余年の間、勧誘説を実行され、天忠党傘下組織の要の役として、その一生を王政復古に捧げられたのである。

貴嶺殿中山家に下賜されたる天国の霊鉾は、中山家代々の嫡孫が奉斎し給うものなり。
すでに百六十有八年の歳月を数えるに至る。天国之霊鉾は太元霊、天之国常立大神の御神霊であり、天孫国家鎮護の守護大神の御神体であらせられる。
現在、霊鉾は春日大社に奉預となっている。皇国有事の際は、勅命を以って奉載し奉るのである。

そもそも中山家とは、貴嶺殿の頭文字を以って中山家と称されたのである。この貴嶺殿(中山家・山蔭家)が、神斎(神道)の宗統家である。大中臣(おおなかとみ)から出て、吉田神道、萩原神道、占部神道、神道十三派の大半が山蔭家に習い指導を受けたのである。
その正流、坂上総統領、従三位中納言 山蔭員衡興より霊詠、嗣子中山家二十八代と共に山蔭神道を継伝される正嫡中山忠親、茲に記証致された。 

中山家に伝えられる山蔭神道は、大自然を信仰崇拝の対象とされ、山を神籬(ひもろぎ)としての蔭、即ち山蔭を以って神事行法を行うを道とされ、宮廷及び伊勢神宮の蔭の行事を行われたとの事である。その名の如く、明治維新運動の最中にお蔭参りと称され、一大国民運動となったのである。

山蔭家は、朝廷の蔭の斉の家柄である。





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