龍の声

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「密教 九字の切り方」

2014-05-13 07:26:23 | 日本

わが輩もかって、長野の活禅寺で修行して密教の秘宝「九字」の切り方を伝授された。
時に応じて行っているが、今回は簡単な「九字」の切り方を記す。



煩悩や魔障一切の悪魔を降伏退散させ、災難を除く呪力があるとされる修法が、九字である。

「臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前」を唱えながら、刀印(とういん)を結んで九字を切るか、諸印契を結印しておこなうものである。

「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前」の九つの文字から成る密教の邪気を払う真言。

この九字の意味は『臨める兵、闘う者、皆陣をはり列をつくって、前に在り』というもの。

九字を切ることで、五陰魔、煩悩魔、死魔及び一切の悪魔、魔民を切断するというような調伏的要素をもつ。つまり九字は護身法であるとともに、有力な調伏法としても活用されている。

邪鬼は陰気にたよるものとされ、それを破断するのが九字である。九字の九は、陽の最高の満ち数であるから、それによって陰を降伏させうると考えられたものである。また九字ではなく、十字を切る場合もある。

九字は邪を払うための簡単な技法は、

「臨兵闘者皆陳烈在前」(りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん)の掛け声とともに縦横に「切り」邪を払う。

この際、刀印があたかも真剣のような光をもって、邪を切り倒すのを強く念じなければならない。刀印は邪を払う破邪の真剣である。

これを強く感じ、空間を気合とともに切り裂くとき、邪悪な気配は退散し、清浄な光の筋がそこに神聖な気配を漂わせるのである。

これらを唱え終わったら「弾指(たんじ)」(指をはじき鳴らすこと)する。

 












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