先週末(22日(土))、中央水の都フォーラム 社会見学会『日本橋クルーズと東京スカイツリー船上見学』というイベントに参加しました。
日本橋川から船に乗り、隅田川を遡上、小名木川へ入って扇橋閘門を通過、横十間川へ入り、北十間川へ向かい、そして!船の上から建設途中の東京スカイツリーを見学する!というイベント。
昨年11月初めに『船上から体験!東京水辺ラインのイベントに参加!』というクルーズツアーに参加しましたが、船の上から街を観るという日常では全くと言っていいほど体験できないことがなかなか楽しかったので、今回は奥さんと一緒に。でも全く同じイベントは催されておらず、他に何か似ているイベントは無いかなぁと探していたところ見つけたのでした。
しかし、当初の予約した開催日、実は2ヶ月も前の11月20日だったのですが、開催直前に「船が故障してしまい…」という連絡が来て、キャンセルするか延期して参加するかのどちらかを選択となり、日程を変えての参加になりました。
さて、集合は中央区 常盤橋防災船着場、日銀の近くです。
このイベントについて、事前に調べてはありましたが、屋根無しの小さな船です。
この大きさでなければ、この日本橋川や、この先の運河(水路)を通ることができないわけで、でも、この大きさのほうが面白いのかも、と。
このイベントは、もちろん解説付き。
今回は、法政大学エコ研の阿部 彰氏と、建築家の吉田 実氏による船上講義です。
そしてこのクルーズの船は、(株)ジールのゼンフリート号。全長9mの屋根無しの小さな船。
船着場を出発して、まず1つ目にくぐるのは常盤橋、そして、一石橋、西河岸橋とくぐりながら、阿部氏による両岸の建物などの解説。
そして日本橋。
日本橋、上を通ることはあっても、なかなか下をくぐることはありませんよね。
上からじゃよくわからない姿を船上から眺められます。
とってもキレイになりました。
昨年末、『日本橋クリーニングプロジェクト』ということで、清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャー ジャパン株式会社が綺麗にしてくれたのです。
真っ黒だった日本橋、長年の汚れが落ちて、今年4月の架橋100周年を気持ちよく迎えられますね。
日本橋川の両岸には、昔ながらの建築物が残っており、以前は川に向かっている面が正面として川に背を向けないデザインになっていたとか。
船からの出入りを想定しての構造だったのですね。
しかし、建て替えられている新しめの建築物(ビル)は、どれも背を向けており…、ちょっと寂しいですねぇ。
日本橋を通過後は、江戸橋、鎧橋、茅場橋、湊橋…、それにしても日本橋川の上には首都高速が屋根のように覆いかぶさり、せっかくの水面にフタをしようとしているみたいで、なんとも暗いです。まぁ、車の排ガスや船の排ガスによる汚れもあるのでしょうが…。
そして豊海橋をくぐり、日本橋川から隅田川へ。
隅田川上流からちょうどヒミコが下って来ました。
隅田川大橋をくぐり、スカイツリーと清洲橋。(右下に写っているのは帽子の方が阿部氏)
清洲橋をくぐって、隅田川から小名木川に入ります。
小名木川は、本当は"川"ではなく、運河。
まずは、萬年橋をくぐり、そしてブルーが綺麗な新小名木川水門。
この水門は通常開いたまま。隅田川側の水位が異常に上がるなど何かあったときにのみ、ゲートが下がり閉じる、とのこと。
その後、清澄通りの高橋、…この上は車でよく通るよなぁ。
それから、西深川橋、東深川橋、三つ目通りの大富橋、新高橋、新扇橋、ときたところで、今回の1つ目のイベント=扇橋閘門です。
ちょうど、ゲート=前扉が上がったところでした。ここに進入します。
が、前扉の下縁から水滴がポタポタと上から…。
このイベント、申し込み時に「カッパの用意をお薦めします」というので事前に安価なビニルカッパを購入し、当日持ってきたのですが、なんと今回、裏ボアベンチコートを船会社が用意してくれ、全員この青いコートを着用。
このコートなら防寒にもなりますヨ!さすがジール!
それと、この閘門に入る直前に、透明な大きなビニール袋が全員に配布されました。
(こないだの荒川ロックゲートとは違うなぁ…。)
みんなでフードをかぶって、手荷物にはビニール袋。これで万全!
扇橋閘門はローラーゲート式。全体の写真は東京都江東治水事務所のHPへ→リンク先。
隅田川から東側の扇橋側へ行く場合は、水位の低い扇橋側に合わせなければなりません。
進入時はA.P.(水位基準面)+1m位でしたが、A.P.-1mへ。
しかし、荒川ロックゲートよりも狭く小さい閘門なので、早い!
あっという間に水位が下がりました。
そして、フードをかぶって、ビニール袋をかぶせて、後扉をくぐります。
閘門を越えた小名木川などは、もちろん川ではなく、どちらかというと"池"だそうです。
閉ざされた空間内に溜められた水であって流れもなく、夏場は蒸発することで水位が下がってしまうとのこと。隅田川と荒川との間の水路の水位調整を-1mに保つためにもこの閘門の操作で維持してる…だったかな?
扇橋閘門を通過後は、小松橋、四つ目通りの小名木川橋、そして水路の交差点にX字型に架かった小名木川クローバー橋です。
このクローバー橋の位置が、小名木川と横十間川との交差点。
ここから左折して、横十間川に入り北上です。
途中途中、水路の工事を行っているところがあり、幅が狭くなっている箇所もありましたが、さすが小さい船=ゼンフリート号、順調に進みます。
まずは、大島橋、とここで、カヌーの一団が。
航走波(航跡波、後続波、引き波など)で波を大きく立てないように、ゼンフリート号はゆっくり前進。水の上では思いやりが必要ですね。
その後、新大橋通りの本村橋、清水橋、首都高速7号線橋梁を通過。
左岸には墨田区漕艇庫。なんと中学校のボート部だそうです。練習しておりました。
そして、馬車通りの旅所橋、左岸に都立墨東病院、京葉道路の松代橋、総武本線の橋梁、錦糸橋、蔵前橋通りの天神橋、栗原橋、神明橋、横十間側の最後は浅草通りの柳島橋。
この柳島橋をくぐって左へ曲がり北十間川に入るのですが、その、入る直前に、「みなさん、目を閉じて。カウントダウンしますから、合図をしたらそこで目の前を見て下さい!」とアナウンス。
「橋をくぐりますよ~、では、5・4・3・2・1・どうぞ~!」
「おぉ~!!」
てな感じで、目の前に建設途中のスカイツリーがどどん!とそびえ立つのが見られるのです!
こりゃ~スゴイ!
ちょっと水面に波がありますが、逆さツリーも見られました。
橋の上から見るのではなく、水上からのスカイツリー!
今回のメインイベントです。
この日のスカイツリーは、559m。
グングン伸びてる感じですね。
(橋の上からはツリー見学の方々に見下ろされてました…)
ひとしきり感動を味わった後は、来た水路を逆に辿って帰路です。
日が傾き始め、メインイベントを終えた船上は、結構寒かったです…。
このあと再度、扇橋閘門を通るのもイベントではあるのですけどね。
帰路の船上ではスカイツリーにまつわる色々なお話がありました。
さて、扇橋閘門再び。ゲート直下通過寸前をパチリ!
ゲートが上昇した直後の通過なので、水滴がボッタボッタと落ちてきました。
往きと異なり、扇橋閘門を通過後の帰りは隅田川側の潮位が上がっており、この船であれば通過可能、というほどに水面と橋の底面との間隔が狭まってます。
手を伸ばしたら触れそう、というか、かがんでないと危ないカモ?
新高橋
小名木川から隅田川に入ると、やや波があり、ゼンフリート号はゆっくりゆっくりと、船長さんの絶妙な操縦で揺れを抑えながら、日本橋川口へ進みます。
そして、日本橋。白く綺麗になってる~。
実際には、汚れを完全に落としたわけではなく、微妙に汚れが残っているらしいですね。
「東京大空襲の焼夷弾の後など歴史的な足跡は残しつつ」とのことです。
そして、出発地点の常盤橋船着場に帰着です。
出発時は、この写真の水没してしまった桟橋面からだったのですが、帰着時は潮位上昇により一段高いところに接岸です。
以上、予定の時間を少し越えてしまい(2時間半くらい)ましたが、都内の水路を巡るクルーズと、スカイツリーの船上見学、そして興味深い講義を聞くことのできるなかなか楽しい&勉強になるイベントでした。
今回は、ちょっと寒い中のクルーズでしたが、建設途中のスカイツリーを船上から見られるのは、この日だけのイベントですので、貴重な時間を味わうことができました。
しかし、暖かくなって、例えば桜の咲く季節などに船上からの街を見てみたいですねぇ。
次回は3月に開催されるようです。
スカイツリーの建設もさらに進んでしまうと思いますが、このイベントはオススメです!
日本橋川から船に乗り、隅田川を遡上、小名木川へ入って扇橋閘門を通過、横十間川へ入り、北十間川へ向かい、そして!船の上から建設途中の東京スカイツリーを見学する!というイベント。
昨年11月初めに『船上から体験!東京水辺ラインのイベントに参加!』というクルーズツアーに参加しましたが、船の上から街を観るという日常では全くと言っていいほど体験できないことがなかなか楽しかったので、今回は奥さんと一緒に。でも全く同じイベントは催されておらず、他に何か似ているイベントは無いかなぁと探していたところ見つけたのでした。
しかし、当初の予約した開催日、実は2ヶ月も前の11月20日だったのですが、開催直前に「船が故障してしまい…」という連絡が来て、キャンセルするか延期して参加するかのどちらかを選択となり、日程を変えての参加になりました。
さて、集合は中央区 常盤橋防災船着場、日銀の近くです。
このイベントについて、事前に調べてはありましたが、屋根無しの小さな船です。
この大きさでなければ、この日本橋川や、この先の運河(水路)を通ることができないわけで、でも、この大きさのほうが面白いのかも、と。
このイベントは、もちろん解説付き。
今回は、法政大学エコ研の阿部 彰氏と、建築家の吉田 実氏による船上講義です。
そしてこのクルーズの船は、(株)ジールのゼンフリート号。全長9mの屋根無しの小さな船。
船着場を出発して、まず1つ目にくぐるのは常盤橋、そして、一石橋、西河岸橋とくぐりながら、阿部氏による両岸の建物などの解説。
そして日本橋。
日本橋、上を通ることはあっても、なかなか下をくぐることはありませんよね。
上からじゃよくわからない姿を船上から眺められます。
とってもキレイになりました。
昨年末、『日本橋クリーニングプロジェクト』ということで、清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャー ジャパン株式会社が綺麗にしてくれたのです。
真っ黒だった日本橋、長年の汚れが落ちて、今年4月の架橋100周年を気持ちよく迎えられますね。
日本橋川の両岸には、昔ながらの建築物が残っており、以前は川に向かっている面が正面として川に背を向けないデザインになっていたとか。
船からの出入りを想定しての構造だったのですね。
しかし、建て替えられている新しめの建築物(ビル)は、どれも背を向けており…、ちょっと寂しいですねぇ。
日本橋を通過後は、江戸橋、鎧橋、茅場橋、湊橋…、それにしても日本橋川の上には首都高速が屋根のように覆いかぶさり、せっかくの水面にフタをしようとしているみたいで、なんとも暗いです。まぁ、車の排ガスや船の排ガスによる汚れもあるのでしょうが…。
そして豊海橋をくぐり、日本橋川から隅田川へ。
隅田川上流からちょうどヒミコが下って来ました。
隅田川大橋をくぐり、スカイツリーと清洲橋。(右下に写っているのは帽子の方が阿部氏)
清洲橋をくぐって、隅田川から小名木川に入ります。
小名木川は、本当は"川"ではなく、運河。
まずは、萬年橋をくぐり、そしてブルーが綺麗な新小名木川水門。
この水門は通常開いたまま。隅田川側の水位が異常に上がるなど何かあったときにのみ、ゲートが下がり閉じる、とのこと。
その後、清澄通りの高橋、…この上は車でよく通るよなぁ。
それから、西深川橋、東深川橋、三つ目通りの大富橋、新高橋、新扇橋、ときたところで、今回の1つ目のイベント=扇橋閘門です。
ちょうど、ゲート=前扉が上がったところでした。ここに進入します。
が、前扉の下縁から水滴がポタポタと上から…。
このイベント、申し込み時に「カッパの用意をお薦めします」というので事前に安価なビニルカッパを購入し、当日持ってきたのですが、なんと今回、裏ボアベンチコートを船会社が用意してくれ、全員この青いコートを着用。
このコートなら防寒にもなりますヨ!さすがジール!
それと、この閘門に入る直前に、透明な大きなビニール袋が全員に配布されました。
(こないだの荒川ロックゲートとは違うなぁ…。)
みんなでフードをかぶって、手荷物にはビニール袋。これで万全!
扇橋閘門はローラーゲート式。全体の写真は東京都江東治水事務所のHPへ→リンク先。
隅田川から東側の扇橋側へ行く場合は、水位の低い扇橋側に合わせなければなりません。
進入時はA.P.(水位基準面)+1m位でしたが、A.P.-1mへ。
しかし、荒川ロックゲートよりも狭く小さい閘門なので、早い!
あっという間に水位が下がりました。
そして、フードをかぶって、ビニール袋をかぶせて、後扉をくぐります。
閘門を越えた小名木川などは、もちろん川ではなく、どちらかというと"池"だそうです。
閉ざされた空間内に溜められた水であって流れもなく、夏場は蒸発することで水位が下がってしまうとのこと。隅田川と荒川との間の水路の水位調整を-1mに保つためにもこの閘門の操作で維持してる…だったかな?
扇橋閘門を通過後は、小松橋、四つ目通りの小名木川橋、そして水路の交差点にX字型に架かった小名木川クローバー橋です。
このクローバー橋の位置が、小名木川と横十間川との交差点。
ここから左折して、横十間川に入り北上です。
途中途中、水路の工事を行っているところがあり、幅が狭くなっている箇所もありましたが、さすが小さい船=ゼンフリート号、順調に進みます。
まずは、大島橋、とここで、カヌーの一団が。
航走波(航跡波、後続波、引き波など)で波を大きく立てないように、ゼンフリート号はゆっくり前進。水の上では思いやりが必要ですね。
その後、新大橋通りの本村橋、清水橋、首都高速7号線橋梁を通過。
左岸には墨田区漕艇庫。なんと中学校のボート部だそうです。練習しておりました。
そして、馬車通りの旅所橋、左岸に都立墨東病院、京葉道路の松代橋、総武本線の橋梁、錦糸橋、蔵前橋通りの天神橋、栗原橋、神明橋、横十間側の最後は浅草通りの柳島橋。
この柳島橋をくぐって左へ曲がり北十間川に入るのですが、その、入る直前に、「みなさん、目を閉じて。カウントダウンしますから、合図をしたらそこで目の前を見て下さい!」とアナウンス。
「橋をくぐりますよ~、では、5・4・3・2・1・どうぞ~!」
「おぉ~!!」
てな感じで、目の前に建設途中のスカイツリーがどどん!とそびえ立つのが見られるのです!
こりゃ~スゴイ!
ちょっと水面に波がありますが、逆さツリーも見られました。
橋の上から見るのではなく、水上からのスカイツリー!
今回のメインイベントです。
この日のスカイツリーは、559m。
グングン伸びてる感じですね。
(橋の上からはツリー見学の方々に見下ろされてました…)
ひとしきり感動を味わった後は、来た水路を逆に辿って帰路です。
日が傾き始め、メインイベントを終えた船上は、結構寒かったです…。
このあと再度、扇橋閘門を通るのもイベントではあるのですけどね。
帰路の船上ではスカイツリーにまつわる色々なお話がありました。
さて、扇橋閘門再び。ゲート直下通過寸前をパチリ!
ゲートが上昇した直後の通過なので、水滴がボッタボッタと落ちてきました。
往きと異なり、扇橋閘門を通過後の帰りは隅田川側の潮位が上がっており、この船であれば通過可能、というほどに水面と橋の底面との間隔が狭まってます。
手を伸ばしたら触れそう、というか、かがんでないと危ないカモ?
新高橋
小名木川から隅田川に入ると、やや波があり、ゼンフリート号はゆっくりゆっくりと、船長さんの絶妙な操縦で揺れを抑えながら、日本橋川口へ進みます。
そして、日本橋。白く綺麗になってる~。
実際には、汚れを完全に落としたわけではなく、微妙に汚れが残っているらしいですね。
「東京大空襲の焼夷弾の後など歴史的な足跡は残しつつ」とのことです。
そして、出発地点の常盤橋船着場に帰着です。
出発時は、この写真の水没してしまった桟橋面からだったのですが、帰着時は潮位上昇により一段高いところに接岸です。
以上、予定の時間を少し越えてしまい(2時間半くらい)ましたが、都内の水路を巡るクルーズと、スカイツリーの船上見学、そして興味深い講義を聞くことのできるなかなか楽しい&勉強になるイベントでした。
今回は、ちょっと寒い中のクルーズでしたが、建設途中のスカイツリーを船上から見られるのは、この日だけのイベントですので、貴重な時間を味わうことができました。
しかし、暖かくなって、例えば桜の咲く季節などに船上からの街を見てみたいですねぇ。
次回は3月に開催されるようです。
スカイツリーの建設もさらに進んでしまうと思いますが、このイベントはオススメです!