夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

ep124 実家のちょっとした手伝い

2007-07-09 21:27:35 | 親父のため息
最近、めっきり歳をとった感じのオフクロから電話がかかってきた。

「じいちゃんと二人で、家具を動かしているんだけど、どうにこうにも大きなテレビが動かせない。ちょっと来て、手伝ってくれないか。」

という。

さっそく行ってみると、

「ありがとう、ありがとう、忙しかろうに。」

「重たいから気をつけて持ってな。」

「用事は大丈夫か?忙しくないのか?」




「あああ、ありがたや、ありがたや。」
・・・・と言い出しかねないほどの、えらい気のつかいようである。



テレビを動かすと、

「ありがとう、ありがとう、忙しいのに。」

「ありがとうありがとう。」

と、これまた、どんだけたいそうな仕事をしたのかわからなくなるほどの、感謝の言葉だ。



これまで、おそろしくて、うるさくて、大きくて、暑苦しかったオヤジとオフクロが、

小さく、かわいくなってしまった。

しかも、オヤジ・オフクロのセットで。

『もう、自分たちは飲めないから』と、戸棚に飾ってあった洋酒をどっさりくれた。


自分は、ああなっていけるのだろうか。

ちょっと不安になった。

帰りに、「ありがとう。ありがとう。」を連呼するオフクロとオヤジがドサクサにまぎれて言った言葉。





「ありがとう、ありがとう・・・たいへんやったろ?ありがとう。

ありがとう、ありがとう。。。・・・・はよ、出世しなさい。」

コラ!

そういう上昇志向色の薄いところが、俺のいいとこやんけ。

どさくさにまぎれて・・・(笑)

そういうとこまで、コミコミで、おばあちゃんになっちまったもんだなぁ。





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