夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

夏だから、ちょっと怖い話【その2】

2010-08-06 18:21:51 | Weblog

私は、自分が卒業した小学校に、警備員(バイト)として泊り込むことになりました。

今から25年ほど前の話です。

ホントにあった話なのですが、ホントの話だけに、ちょっと微妙というか。

あんまり怖くない話も多いのですが、ちょっとだけ付き合ってください。


夏。。。。夏休み。

夏休みと言えば、ラジオ体操です。

朝、6時半から、小学校の運動場でも近くに住む学生が、ラジオ体操をしている音がします。

ザワザワとしゃべっている声。

体操の音楽。

そんな音で、目が覚めました。

警備員は、3人いますが、1人ずつ、交代で泊まることになっています。

私は警備員なので、先生方が来られる前に、アチコチ、鍵を開けなければなりません。

職員室に鍵がありますので、のっそり起き上がって、職員室に向かいました。

職員室に入って、必要な鍵をとろうと食器棚の向こう側に行ったときです。

職員室の入り口からかわいい声が聞こえてきました。

「失礼します。忘れ物をとっていいですか。」

その声は、明らかに、小学生の低学年の女の子の声でした。

入り口には、チラッと赤いランドセルをしょったピンクのワンピースの子が見えました。

『あああ、どうぞ。教室、自分で行けるかな?』

って、答えたんですけど、返事がないので、『あれっ?』と思って、もう一度、入り口の方を見ると・・・・・誰もいません。

『えっ?』

っと思って、廊下にも出てみたのですが、誰もいません。

『どこにいっちゃったのかなぁ~。』

って思いながら、気が付いたことがあったんです。






・・・実は、まだ、どこの鍵も開けてない。


『あっちゃー。』

って思って、

『どこか、鍵をかけ忘れたところがあって、そっから入って来ちゃったんだなぁ~。』

って。

『また、教頭先生に怒られちゃうかなぁ~。』

って思いながら、あちこちの鍵を開けるののついでに、いろんなところの鍵が締まっているかをチェックしました。




・・・全部締まってました。

あの子、どこから入ってきたんだろう。

何の忘れ物を取りに来たんだろう。。。

今でもわかりません。








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