夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

結婚式のスピーチを考えてみた

2009-10-03 13:23:09 | 創作の話

私は、友達に妻のことを紹介する時に、「カミサン」と呼んでいます。

神様のようにおっかなく、神様のように大事で、そして新しい命を3つも生み出してくれました。

ただ、神様のようには寛大ではないので、時々けんかをして険悪なムードになることもあります。


険悪なムード・・・ピリピリしたリビング。

無言で食事を出してくるカミサン。

この緊迫した場面で、私の必殺技が炸裂します。

「これ、おいしいね。ありがとう。」

この緊迫した場面からくりだされる「ありがとう」を、私は、【捨て身のありがとう】と呼ぶことにしています。


カミサンは、ハトが豆鉄砲をくらったような顔をします。

しかし、それだけでは終わりません。このような緊迫した場面で、私は、カミサンの仕事を一つ奪うことにしています。

それは、洗濯物を干すことだったり、ゴミを出すことだったり、食事の後片付けだったりします。

そして、それがすんだあと、勝ち誇ったように、こう言い放ってやるのです。

「ねぇ、ありがとうは?」

と。

そして、カミサンが

「ありがとう」

と言いたくなさそうに言うやいなや、こう、たたみかけるように強烈な一発をお見舞いしてやるのです。

「さっきはごめんな。」

と。

すると、カミサンは、たまらずこう返事をかえしてきます。

「私も言い過ぎた、ごめん。」

と。

ざまみろ!今回も私の勝ちです。

年間二十数万組が離婚する時代です。離婚は珍しいことでもありません。

それは、私にもプライドがありますので、意地をはりたい気持ちもあります。

でも、自分にとってのプライドって何なのか、それを考えた時、

『死ぬまで家族を守ることが私のプライドなのではないか』

そう思ったのです。

つまり、家族を大事にして、家族が笑顔でいられれば、私の勝ち。

家族がこわれたり、カミサンと離婚する事態になったら、私の負けです。

私は一家の船長みたいなものですので、その船を守るためなら、頭を下げることくらいなんちゃありません。

大事なものは、家族なのです。


夫婦は結婚式で作られるものではありません。

本当の夫婦になるには、長い年月が必要です。

情熱的な気持ちは長くは続きませんが、「相手を大事に思いやる心」はいつまでももち続けることができますし、歳をとれば歳をとるほど、その温かい気持ちは膨らんでいくもののようです。

相手を大事に思いやる気持ちを表せる言葉・・・「捨て身のありがとう」という必殺技を、心に刻み、笑顔の耐えない、深い絆で結ばれた、温かい家庭を作ってください。

それが、あなたの使命であり、プライドになっていくはずです。

ありがとうございました。


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