鬼怒川温泉から更に車で40分ほど北上したところにある湯西川温泉。
源平の戦いに敗れた平家の落人が隠れ住んだという伝説が残る、静かな秘湯です。
人が住んでいることが外に知られないように、鯉のぼりを上げない、鶏を飼わないなどの独特の習慣が今でも残っているのだとか。
湯西川温泉に興味を持ったのは、昨年の秋に開かれた「日本夜景サミット」に参加させていただいた時のこと。
「夜景」をテーマに観光振興に力を入れる、神戸、大阪、横浜などの大都市のプレゼンテーションが続く中、プロジェクターで映し出された湯西川の美しい夜景が心に残りました。
まずは、湯西川の風情ある昼の景色と露天風呂を満喫。
最近は暖かい日が続いたせいか、意外に雪は少なかったですねー。
そして日が暮れて、かまくら祭りの会場に向かうと、そこには幻想的な世界が広がっていました。
高さが30cmほどのミニかまくらが河川敷にいっぱい!散りばめられた無数の灯りは、圧巻です。
いやぁ、ホントに美しいのひと言。
寒さなんて忘れて、しばしその光景に見入ってしまいました。
その数、なんと984個!
毎週末、地元のボランティアの方々がひとつひとつ火をつけるのだそうです。
会場では甘酒の無料サービスなどもあり、地域が一丸となって観光客をもてなし、盛り上げて行こうという心意気が伝わってきました。
大きなかまくらにも生まれて初めて入ってみました。
中は静かで意外と暖かいのです。
このイベントも今年も17年目を迎えるのだそうです。
この日は日曜の夜だったのですが、泊まっているホテルは全館満室の大盛況。
雪深くアクセスが悪い温泉地にこれだけの人を集めたアイディアはすごいですね。
かまくら祭りは、昨年「日本夜景遺産」にも認定されています。
■湯西川温泉かまくら祭り公式サイト
2010年3/22(月・祝)まで開催されています。
そして、湯西川のおいしいものたち。
まずは、宿の夕食でいただいた名物「お狩場焼き」。
山の幸を囲炉裏の炭火で炙っていただく、湯西川の郷土料理です。
地酒をちびちびいただきながら、ホクホクの焼きたてをおいしくいただきました。
栃木県日光市湯西川温泉601
温泉地に行くと、そば頻度は高くなるもんです。
初日のランチは、湯西川の道の駅で。
ここは、鉄道の「湯西川温泉駅」に併設されている珍しい道の駅で、日帰り温泉や足湯などもあります。
正直、あまり期待しないで入ったのですが…以外に本格的な手打ちそばが出てきてビックリしました。
湯葉入りの鴨せいろをいただきましたが、厚切りの鴨がごろっと入ってて付け汁もGood。
■湯西川 道の駅
栃木県日光市西川478-1
翌日は、湯西川の温泉街にある「こころ食堂」で。
ここでは、あったかいけんちんそばをいただきました。
ゴツゴツした田舎そばが、野菜ごろごろのけんちん汁とよく合います。
味のしみたサトイモや高野豆腐がおいしかったナ。
■こころ食堂
栃木県日光市湯西川740-1
TEL:0288-98-0435
今度は、もうちょっと早めの時期に行って、雪がガンガン降ってる中で雪見温泉も楽しみたいなぁ。
かまくら祭り、また行ってみたいです。
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