Tokyo Diary

~よく食べて飲んで、旅に出ます~

サントリー白州蒸留所にて「白州と食」のセミナー

2008年06月01日 | 

山梨県北杜市にあるサントリー白州蒸留所に行ってまいりました。

お酒は、飲む雰囲気も含めて大好きですが、普段飲むのはビール、ワイン、焼酎、たまに日本酒、カクテル、といったところ。
実はウイスキーって、普段自分から進んではほとんど飲まないんです。。。
ワイン、焼酎、日本酒って銘柄も無数にあって、目新しいのをチャレンジで飲んだりが楽しいんだけど、ウイスキーってある程度銘柄も限られるので、深くウンチク語れないと飲めないような先入観がチトあったりもして・・・(笑)。
「嫌いなわけじゃないんだけど、Barでオーダーしずらくて飲み慣れないお酒」・・・私にとってウイスキーはそんな存在でした。

そんな折に、サントリー白州蒸留所にて「白州と食」というセミナーに参加させていただく機会を頂きました。
私もウイスキー好きになれるのか??
新緑の小淵沢にウイスキーの魅力を探りに行ってまいりました!

新宿から特急あずさでちょうど2時間。
「あずさ」と聞いただけで、「8時ちょ~どのっ
♪」と思わず口ずさんでしまう悲しいジェネレーション・・・。
あずさ2号をふんふん口ずさみながら降り立った小淵沢駅から程近い森の奥に白州蒸留所はあります。

雨上がりの白州。
やわらかな若葉が水玉をはじいています。
大きく深呼吸すると森の香りが体中に染み渡るような、そんな深い森の中で白州蒸留所は1973年から30年以上もウイスキーを作り続けています。




まず、ウイスキー博物館を見学しました。
この建物そのものが非常に趣があります。
白州蒸留所の歴史をこつこつ刻んできたんだなあと思わせる、素敵な建物ですね。


博物館の中は、ウイスキーの歴史を様々な展示物で紹介しているのですが、興味を引かれたのは各商品の歴史を感じさせる広告物の展示です。
その時代を映し出す広告を見ていると、ひとときのタイムワープ気分です。
名作として知られる「赤玉ポートワイン」のポスターも展示されていました。
大正11年に制作されたという日本発のセミヌードポスター。大正時代にこれだけの雰囲気を出す広告が作られていたことには本当に驚かされます。

 


そして、製造工程の見学です。
仕込→発酵→蒸留→貯蔵とウイスキーが出来るまでの工程を見せていただきました。
貯蔵庫は消防法の関係ということで残念ながら撮影できずで画像はないのですが、ズラリと並んだ樽は圧巻そのもの!
静かに静かに時を刻んでいるようでした。



 


新しい樽は木香が強いため熟成も早いのだそうですが、樽を2回、3回と使うことによって木香が上品になって長期熟成モルトに適した樽に育っていくのだそうです。
長年貯蔵に使用した樽は、樽の内側を焼くと樽の熟成力が再生するのだそうで、この「リチャー」という迫力満点の工程を見せていただきました。
私の画像は既に鎮火したころの様子ですが・・もっとファイアー度の高い迫力ある画像がコチラで見られます!

そして50年~70年も貯蔵に使用され、役割を終えた樽は、こんなかわいらしいプランターに生まれ変わって、白州の沿道を美しく彩っていました~♪




そして、いよいよテイスティングです!
今回は、白州10年、12年、18年、山崎12年を試飲させていただきました。
まずはストレートで、そして加水してそれぞれ頂きました。
うん、こうして飲み比べると、味や香りの違いがわかりますね~。
熟成年の違いにより、より深い森に入り込むような、若葉が紅葉に変わるような、そんな表現をしたくなるくらい自然の力を感じる味わいです。





楽しかったのが、白州12年、18年で、おいしいハイボールを作ったこと!
「これをハイボールにしちゃうの~?もったいないなぁ・・・」という声が漏れ聞こえてくる中、遠慮なく「ゼータクハイボール」を作らせて頂ました!

ハイボールって、昭和レトロな飲み方ってイメージで・・・、ロック・水割り以上にあまり飲んだことなかったのですが、さっぱりしてスゴクおいしい♪
飲み終盤にまったりロックもいいけど、初期段階でハイボールって、有りな飲み方ですね。特に夏場は!



まずはグラスにウイスキーと氷を入れて、「13回転半」かきまぜてグラスを冷やします。
そして氷を足して、ソーダを注ぎ、マドラーで「1回だけ」くるりと混ぜて出来上がり。
炭酸が飛んでしまわないように「軽く1回だけ」なのだそうです。なるほどっ!

 


そして、今回は「白州と食」がテーマということで、蒸溜所内のレストラン「ホワイトテラス」のシェフが考案して下さった特別メニューを頂きました。
燻製はスモーキーな白州と合わせて、柚子香味のマリネは和の風味に合う山崎に合わせて・・・等、食とのマリアージュを楽しみました。
お料理との相性でお酒をいろいろ選んで飲むのは楽しいかも♪
スモーキーな白州は、食事とも合いやすいのは新発見でした!

■メニュー
・自家製ポークハムとチーズの燻製ピンチョス
・無花果のカクテル
・地場産季節の野菜マリネ
・紅マスのマリネ
・岩魚と山女の燻製
・あわびの煮貝





帰りのあずさの車内にて・・・。
もうとことん飲みます!この後新宿に到着してからも続きます!(笑)
いやぁ、昼間から飲み続けで、ほんと楽しかったです!

 


ここからは、お土産編です。
白州蒸留所限定のウィスキーがお土産ショップで売られていましたので、白州12年のミニボトルと共に即買い!
これは、「森の樹々につつまれた貯蔵庫で高原の冷気に育まれた白州蒸留所の熟成モルトのみによるシングルモルトウイスキーで、市販はされておりません」だそうです。
これ、帰りの車中宴会でも評判でしたが、すごく香りが良くておいしいお酒です!
シリアルナンバーの入ったコロンとしたボトルもかわいい♪



そして、ストレートで味わった後、すっかりハイボーラーになってしまった私は、若干の罪悪感も感じながら、惜しげもなくソーダで割り割り☆
おいしいウイスキーで作ったゼータクハイボールは、ちょっとイケナイことをしているみたいな心の刺激も相まって格別のおいしさですん。





これは、セミナーのお土産でいただいたコースター。
長年貯蔵に使われて引退したウイスキー樽から作られたそうです。



ストーリーを知るとお酒を飲むのも楽しくなりますね♪
とっても有意義な体験でした。

今回ご一緒させていただいた方々は・・・いやぁ、すごい飲みメンツの方々でした、量質ともに(笑)。

「くにろく東京食べある記」のくにさん
「築地市場を食べつくせ!」の築地王さん
「馳走に屋号に意匠あり」のまさぴさん
「居酒屋礼賛」の浜田さん

皆様、また飲みましょうね~☆

そして、セミナーを催していただきましたサントリーさん、ありがとうございました!
・BAR NAVI公式ブログ
http://bar-navi.blog.suntory.co.jp/

最後に。。
どうでもいいのですが・・・「さよならは~いつまでたっても~とても言えそうに~♪」
「あずさ2号」が頭から離れないんですけど~・・・(笑)

■サントリー白州蒸留所
山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

ウイスキーの教科書
橋口 孝司
新星出版社

このアイテムの詳細を見る
知識ゼロからのシングル・モルト&ウイスキー入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ)
古谷 三敏
幻冬舎

このアイテムの詳細を見る



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (くに)
2008-06-02 09:41:12
お疲れさまでした~。
すごくしっかりした記事ですね!驚きました!!
酔っ払ってなかったんだ~(笑)
返信する
Unknown (たかはし)
2008-06-02 18:28:12
サントリー蒸留所は山崎ばかり行ってるんですよ~。
なので白州はあこがれです。
んんんー、かなり同行したかった(笑

あずさと言えばあずさ二号で決まりでしょう(^^;
返信する
★くにさん (romy)
2008-06-03 00:36:47
お誘いいただいてありがとう~。
とっても楽しかったです☆

書きたいことがモリモリで、長い記事になってしまいました。。
酔っ払ってたけど、記憶は飛んでなかったみたいデス
返信する
★たかはしさん (romy)
2008-06-03 00:40:19
あらっ、たかはしさん山崎行かれてるんですね~。
白州良かったですよん。
特にこれからの季節は一番気持ちがいいかも♪

でも、どっぷり飲むにはハーレーじゃなくて電車で行かないとですねっ!
返信する
すげーー (まさぴ。)
2008-06-03 23:12:06
コンプリート版の記事になったねー。パチパチパチ。
しかも家呑みまで~(笑)。
お疲れまさまでした。

これでまたグッとBarが身近になったねっ。
返信する
★まさぴ。さん (romy)
2008-06-07 02:06:28
家呑みは、イマドキ女子のたしなみですよん♪
でも、コンビニでソーダを買うのが習慣になってしまいそうでコワイ・・(笑)

また呑みましょうね~☆
返信する