クワトロ・ カンティの交差点の直ぐそばにあるこの教会。前にご紹介したプレトリア広場
のふたつの教会と比べると旅行案内書でも余り紹介されていないようです。このファサード
を見るとちょっとショボく感じられるからかしら。
でも、一歩中に入ると。
主身廊の天井。まぁ、なんと素晴らしい。
ドームに描かれた画も素敵であります。
ここ、シチリアの大理石は紫が多いようで。ちょっと他のヨーロッパの教会とは色彩感覚が
違って新鮮に映ります。
廊下に描かれた大理石の文様も見事です。
この教会の創建は16世紀。17世紀に内装の改装が行われバロック様式で彩られる
こととなりました。
ふたつのマリア像。左のはもしかしたら、黒のマリアかも。同じ教会の中でこんな好対照な
マリア像があるのも面白いです。作られた年代が違うのかな。
ー続くー
最後の左は確かに黒マリアみたいですね。
黒マドンナ聖堂のほとんどが古代異教徒の土地に在るといわれております。
なお、黒マドンナはテンプル騎士団に崇拝されていたとか・・・。
謎が多いからいいのです。
この教会は、ぼくらの知識を超えた素晴らしい表現がいたるところに見られて、
またそれらが美しく調和しているように思えます。
地場産の大理石の色合いが建物に還元される。
街の色合いも同じなのかもしれないなあと、勝手に想像しています。
かたちに変わったものが多いようです。
此処数年、南ヨーロッパを巡って実に沢山
の黒いマリアを見てきました。色々と想像
すると楽しいです。
流石に文化の交差点だけあって、実に
色々なカタチの建築物を観ることが出来ました。
考古学的にも非常に面白い場所ですね。