robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

ゴルフ:空気を読まない強豪たち

2006-09-30 23:13:13 | Golf一般
■Amex Championship

63+64=127、下手なゴルファーならこれくらいで1R回りますが・・・^_^; Tigerの2日間でのスコア。2位にすでに5打差。

このまま行くかどうかは別問題として、「周囲に萎えるようなインパクトを与える」という意味では勝負師としては素晴らしいとしか言いようが無い。

いまこの瞬間、3日目は7Hまでスコアカード印刷どおりのプレーで2位に3打差まで迫られているが、「3打差先にいるタイガー」は、、、遠そうである。

■国内女子、チャンチョン?ジャンジオン?張晶、強し

「宮里の、宮里による、宮里のための」日本女子オープンである、NHKの放映バランスも大きく崩れているし、国民の「念」のようなものが1点に集中しているような感覚を感じる。

そこに立ちはだかる張晶。イヤー、うまい。力感の少ないスムーズなスイング、小さいテークバックから順回転の転がりの良い球を打つパッティング。アマチュアの参考になるようなゴルフィングのエッセンスが凝縮されている。

急ごしらえのクロスハンドグリップを昨日また改造修正してパッティングを上げてきた宮里藍が急追するが、技の引出しの幅や数が少し違う感じである。そして、外国人という雑音排除の環境。「空気を読まずにそのまま」で勝てそうなのは彼女しかいない、事実上のマッチプレー。

彼女は外見は天童よしみをゴルファーにしたようなナリで、ロスのコリアタウンのスーパーで無愛想な表情でレジ打ちでもしていそうだが(爆)「キャンシーワラハプン・・・(なにが起こるかわからないし・・)」を連発するインタビュを見ると、中身はどっこいジャンクな英語ながらしっかりとUSに根ざしている"TOP of USLPGA Member"であることを痛感する。あれで賞金ランク今季8位、ロレックスランキング9位、アニカ・ウェブ・ポーラとかもうちょっと上にいるからね。

宮里があの域に達するのにおそらく早くて2年、下手すると5年は掛かる。やっぱり世界は広くて、頂は険しい。

ゴルフ、ちょっとだけ

2006-09-29 18:37:28 | Golf一般
■国内女子

'05年の全英女子OPの勝者、ジャン・ジオン(張晶)-3/-3で予選トップ抜け、2位と3打差で「一人旅」の可能性まで出てきている。ムカーーーーシ男の日本オープンを連覇した当時の若造、セベ・バレステロスのように、「世界のTOPはいきなり強い」ってことになるかも。

個人的には大山・横峯の±0の2名に注目、特にグダグダの前半からバーディー3個とって巻き返してきたさくらに大注目。がんばれ、今週はエースキャディだし(爆爆)、期待してますよ。

■世界選手権(アメックス選手権)

先日の予言どおり^_^;、タイガーが初日から-8のロケットスタートで単独トップ、ただし2位に1打差だから混戦模様、英国の開催だし、ハリントンやエルスが手ごわそうです。

しっかし、どっかの記事であったけど、「米国開催の大会で6週連続優勝を目指すタイガー・・・」をいをい!、その前に負けたマッチプレーと同じ英国開催なのに、アメックス選手権だけアメリカカウントするんかい!!、ありえねー。

タイガーが勝つ確率は50%より低い感じがするけど、最後の最後まで楽しめそうな週末ではある。月曜の朝早起き(いやイングランドだと夜更かしか・・・!)だなこりゃ。

将棋がとっとと終わって竜王戦開始まで半月あるので、しばらくゴルフねたしかありません、ハーイ。

王座戦第三局:決着・・・orz

2006-09-27 23:18:57 | 将棋な私
神戸で行われた王座戦第三局、後手番羽生3冠が130手で勝って三連勝で防衛、以前コメントしたとおり「電車道」でした。

これで王座戦15連覇は自己記録を更新して棋界最多連覇、通算タイトル65期も中原十六世名人を抜いて単独トップに、上にいるのは大山十五世の80個、ただ歴史環境が違うのでこれを抜いたと認定されるのは100overまでいってからですね。

王座戦3度目の挑戦の佐藤棋聖、過去2回、0-3、0-3、そして今回、0-3・・・嗚呼・・・・orz

決して弱い訳ではなく、羽生が強いということなのだろうけど、トップ同士でこの星の偏りはツライ、ンーーーーツライ。将棋業界で言われるところの「負け下」というやつである。毎回負けている相手に、挑み続けるも「やっぱり今回も届かないか・・・」という心の隅に潜む怯みが負けを呼び込む、その繰り返し。

脱却するには、結局勝つしかないんですが、ハァ。株で負け続けている人みたいな状態ですかね、「次も買った途端に下がりそう・・・」なーんてね。

スコア改ざん問題、裁決

2006-09-27 00:24:16 | Golf一般
先日コメントした記事の続報、スポニチはじめ新聞各紙で報道をされたのでご存知の方も多いと思うが、5年間の出場停止。

スポニチの記事でも触れられていないが、個人的に注目(というか自明の話ではあるのだが)しているコメントが、「この処分は外国の試合には及ばない」ということ。力を示したいならアジアでも欧州でも米国下部ツアーでも行ってきなという効力がある(実際にJGTOがそう推奨している訳ではない)

あまり知られていない事実だが、今やタイガーのライバル群の一員であるビジェイ・シンでさえ、「スコア改ざん疑惑による処分、空白の2年間」などといわれる過去のキャリア上の謎の期間があったりする。

本人の口からその事実が語られることはないし、「済んだ話」なのでいまさら蒸し返すのは酷でもあり実質封印されているが、どうやら(すくなくとも部分的には)事実を含んでいるという印象を個人的には持っている。

そのビジェイと今回の事件を並列で語るのはちょっと躊躇があるものの、「更正の可能性あり」と裁定したJGTOの温情に応えられるか否かはひとえに本人次第である。しかし、「初犯だから・・・」という理由コメントには正直ブラックな笑いを禁じえない。

悪しきスコア至上主義、行き過ぎた結果主義が生んだ今回の事件を正しく反省できなければ、この選手はそれまでである。いくら実力があろうとも、これからさらに力がつこうともダメなものはダメ。

「ダークサイドからの更正」これが中西君のこれから5年間のテーマである。「夜回り先生」にでも相談しますか・・・レベル的にはそんな話だと思いますよ、裁定後のコメントを見ると相当背骨が曲がってる感じですから。

週末ゴルフ

2006-09-25 20:57:52 | Golf一般
■国内女子

まあ何つったって宮里藍なんでしょうがねえ。あまりコメントする気になりません。藍ちゃんが弱いとは言いませんが、大山志保に頑張ってほしかったなあ・・・というのが1にも2にもって感じですね。

横峯さくらも、「このままだと日本の女子プロは何をやっているんだと言われちゃいますね。止める!とは言えないけど、止めたいです」とのコメント。頑張ってよ。大山・福島・不動・横峯・上田あたりがなんとか頑張って女子OPENが接戦(拙戦ではなく、ね ^_^;)になることを願ってますわ。

ここんところ女子ゴルフ見ていて自分の気持ちに気づいた、robiheiはやや「アンチ宮里藍」です。見ていてドラマがない。

タイガーも同じような優等生コメントが前面に出る感じがあるが、なんつうかその手前で迸る様な激情を感じるんだよね。しばらく前だとミスショットした瞬間に"F○ck!!!"なんて口走ってたしね。

やっぱり人格含めてドラマを感じる横峯・大山あたりのほうが応援し甲斐がある。

■米国男子vs欧州男子

ご存知RyderCup、既報の通り欧州の大勝。また戦犯探しになるんだろうけど、これを見ると圧倒的にミケルソンとトムズ、そしてディマルコが敗因、あくまでポイントベースの結果論ですがね。

対して欧州はガルシアとウェストウッドが4/5の荒稼ぎ、代々スペイン人はセベ以来ライダーカップには無類の強さを発揮する。ラティーノの激情が前向きに作用するんでしょうかね。

巷間言われる”BIG5”のうち3名が非米国・非欧州である現在の世界のゴルフシーン、それだけ多極化が進んでいるということで、ライダーカップ自身が「世界最高峰の激突」と言い辛くなってきている側面もありますねえ。

むしろ「タイガー対世界中のその他、掛かってきなさい!」的なイベントのほうが盛り上がるってのが皮肉ですね(笑)早速来週またその「掛かってきなさい」企画、世界選手権があります。「ノーギャラ(Rydercupは名誉のみ)だとまけて、ギャラつきだと勝つわけね」とそしりを受けてもいい、勝ってよタイガー。

レフティ会、川上さん&羽川さん

2006-09-22 01:16:04 | 私的Golf
あまり詳述すると氏素性がばれてしまいそうだが、先週末太平洋ヒルクレストで開催されたレフティ会東京三支部(城東・城北・城西)合同コンペに参加した時の話。

■名誉会長川上哲治氏のエージシュート(AS)!

→オントシ86歳、44/42=86で見事達成!パーティーでのコメントが振るってました。「私は前から”ASでけたら死んでもいい”と言ってきましたが、今日達成したのは緑(シニア)ティからで、白(レギュラ)からではなかった・・・orz これではまだ、シネマセン!(一同爆笑)」いやいや、お元気でした。

■羽川豊の、「TVでは言えないんですが・・・」

→レフティ会顧問の羽川さん、BSや海外試合のレギュラーコメンテイターとしても定評がありますが、「これはさすがにいえない話なんですが・・・今日は言っちゃいます」と切り出して、

○米国男子ツアーでは、今の日本選手に勝ち目は無い!
○飛距離の差がありすぎ、ラフの質も違うのでハーフ36のParが晋呉や深堀でもPar39ぐらいになってしまう
○英国はランがでるのでバンカーをよければ戦える、なので先日の谷原君も健闘できた、、、けど英国限定です(爆)
○米国女子は男子ほど距離にハンデが無いので、まだチャンスがある。
○米国男子で戦える日本人が顕れるまで、あと5年や10年は待つ必要があるでしょうねぇ

とまあこんな感じでした。日本人のプロからすると「Par78」みたいなコースで66とかで回るタイガーってのが、判っていてもすごいって訳ね。

まあプロの話はこれっくらいで、俺も今さらプロにはなれないから、クラチャンぐらい目指しますか、ハァ(苦笑)

日本男子プロ:「八百長」級の衝撃

2006-09-22 01:02:26 | Golf一般
今週、いきなり発覚したこの事実、あまりの重さにコメントもない・・・

野球で言えば「八百長」並みに重い罪。ゴルフは紳士のスポーツであり、疑いある場合は自らに不利となるように判断処置をせよ、と教えられて育てられるべし、と心あるゴルファーは信じている。

上場企業の会計不信と同じように、「あってはならないこと」なのだが・・・昔からジュニアの大会(キャディつかず、みんなセルフラウンド)とかで「俺たちだけで回ってるんだから、結託していいスコアつけて申告しちゃおうぜ」的な不正が繰り返されているなんて噂も、そこここで聞こえるような現実もあったりする。

行き過ぎた結果主義の悪しき副作用と言ってしまえばそれまでだが・・・なんとも重く悲しい話である。

「ズルするぐらいならゴルフやめちまえ!」と言って子供にゴルフを仕込んでいるrobiheiとしては、やるせない気持ちで一杯。

一罰百戒で、永久追放処分となることを願っている。

将棋名人戦問題:共催へ

2006-09-22 00:50:06 | 将棋な私
いささか旧聞に属する話題になるが、名人戦問題。

この記事を読むと、つくづく「大人に支えられる将棋界」という感慨に耽ってしまう。この場合の「大人」は毎日新聞であり、羽生・森内などの心あるTOP棋士であり、決して連盟会長、あるいは理事会ではない。あくまで現時点での評価ではありますが。ちなみに朝日新聞もエライと思う。

個人的な持論なのだが、個人に人格があるように、法人にも「(法)人格」めいたものが存在すると思う。その根底にあるのは法人の意思であり、行動である。それらの蓄積が法人としての人格形成を進める。

当然、頭脳=指導者・経営陣が入れ替われば連動して「人格も入れ替わる」ことは十分ありえるが、いまの将棋界で俄かにそれがおきるとは現実的に思えない。

連盟経営陣=理事会にお願いしたいのは、くれぐれも「俺たちが問題提起したからこの最上の結果をもたらすことができた」的な焼け太り開直り論を振りかざすことを避けること。真摯にかつ謙虚にもろもろを見直す好機であると認識して、行動および言動をコントロールしてほしい。

問題行動を起こした子供に対しても、大人はある意味長い目で見て温かい目で育成を考えるだろう。その際に判断材料になるのは「才能的に見所があるか」「素直で更正の可能性があるか」など当たり前のところだと思う。「助けたは良いけど、相変わらず嘘つきの強欲坊や」では大人も見捨てまっせ、まあ連盟理事会が子供とはいいませんがね(←ってか、もろいってるやん(爆))

でも「共催を最初に提案したのは連盟理事会」って手柄めいた発言が出そうなんだよなあ、特に会長辺りから。

せっかく棋戦構成を含めた棋界改革のチャンス、勝負の世界の厳しさを追求して、良い将棋が幅広くファンに親しまれるような結果につなげてホシイッス。

将棋王座戦第二局

2006-09-17 22:22:23 | 将棋な私
予定通り赤坂プリンスで17時からの解説会に16:20ごろから待機、22:15の終了時までいた。

結果は既報の通り、103手までで先手番羽生王座が連勝。「スウィープ」が見えてきた。「電車道」って方がイメージに合ってますけどね。

プロセスの伝達は、連盟が用意したこの特設ブログが超絶的に秀逸なので、そちらに譲ります。帰ってから見たのですが、控え室の動画の公開が非常にいいコンテンツでしたね。

そっちょくな感想を何点か

■深浦、本音トーク炸裂
→「佐藤強すぎ、羽生に懲らしめてほしい」と言ったのには魂消た。その他にも去年王座戦で三連敗した直後の感想戦で佐藤が悔し涙を流していた話とか、赤裸々もそこまでいってOK?ときいてるほうが不安になるほど^_^;

■中井ママ、聞き手上手!
→「やっぱり飛車ですよね、飛車さえ取れれば負けてもいい」とか、ファンのへぼ将棋レベルに目線を合わせて笑わせてくれました。若手にやられつつある元女流TOPというステータスになりつつあるが、まだまだしぶとくファンに支えられて生きて行きそう。弟弟子の木村一基が泣き虫ってのもちゃっかりばらしてたし(爆)

■羽生の信用、未だなり?
→途中出てきた飯塚六段は全くの羽生崇拝モードで、「羽生が指すといい手に見えるを連発」深浦でさえ「羽生さんが指すとついつい信じてしまうんですが、解説の仕事ですからちゃんと検証してみないとね」なーんていって信用してしまう癖をポロッともらしていたり、なかなかでした。

あと、ファンの渡邉竜王への注目度は高かったね。「竜王登場!!」ってドラムロールがなるような感じがあった。本人小柄で黙ってるさほどの存在感を感じないんだけどネエ。でも話せば秀逸、特にゴキゲン近藤との掛け合いは白眉。

立ち見が席数の3割ほど出る総勢300人近くの大解説会。ブログコンテンツの連動といい、「ライブ適性の高いコンテンツ”将棋”」の可能性を感じさせるイベントでした。

将棋:順位戦B1B2中盤戦(神武以来の天才奮闘)

2006-09-16 10:58:14 | 将棋な私
A>B1>B2>C1>C2という階層構造の上位2・3番目のB級1組(定員13名、昇級降級ともに2名)及びB級2組(定員なしだが今期23名、昇級2名降級は参加者の20%に降級点▲がつき、▲▲で降級)の一斉対局が東西の将棋会館で行われた。

結果はB1B2とご覧の通り。

注目していたB2の渡邉-山崎戦は渡邉勝ちで渡邉4-0/山崎2-2になった。渡邉の連続昇級は確率がグーーンとアップしたが、山崎はやや苦しい展開に。ただし去年は大混戦の中、ナント7-3で昇級者が出たという過去もあり、まだまだ2敗キープなら望みはつながる。

そんな混戦含みの展開の中、大注目を浴びつつあるのが、このお方、「神武以来の天才」加藤一二三九段である。

あ、あのこの方の段位は「せんにひゃくさんじゅうくだん」ではないですからね、念のため(爆)「かとうひふみ九段」です。綽名としては「カトピンさん」「ピンさん」なんて呼ばれることもある。まあ66歳の大豪ですから、こう呼べる人は少ないですが(笑)ナント22歳渡邉君の3倍生きてますが、順位戦は4-0で現在TOP。

人となりを語るにエピソードは枚挙に暇が無いほどで、象徴的には
1.敬虔なクリスチャン
→ヨハネパウロⅡとも謁見したことがあるそうな。朝対局時に廊下や別室で賛美歌を歌う習慣あり
2.異常なほどの健啖家
→順位戦は10時スタートで24時前後に終了という長丁場、昼食・夕食・おやつ/夜食等「誰が何を」というのも話題の一つになる。カトピンさんはこれがスゴイ。典型的には「昼鰻重特上」「夜鰻重特上」「おやつ板チョコ10枚、ホットカルピスをポットジャーの魔法瓶1杯」こんな感じ。
3.風体・行動に顕れる伝説
→先端が太腿の真中位まで達するように長く結ぶネクタイ、6時間の順位戦持ち時間を序盤で使い果たすような「さっさと指せばいいのに」という局面での”停電”といわれるような長考。一方で当然の終盤局面での時間切迫の時に、記録係に「後何分?」(さっきから「0分です、ありません」といわれてても毎回聞く)を連発する奇行。空咳・考慮中に手がひらめくと「ウヒョー!」という奇声を発することもしばしば。

これで紹介できているのが1/3ぐらいですかね(笑)まあこんな感じの方です。

順位戦というのはその名の通り「棋界内での順位=序列を争う」対局であり、棋士生活の基盤となる棋戦といえる。つい5年ほど前まではカトピンさんは60歳で棋界最上位10名のA級を維持していた。通算在籍もA級36年、大山大名人の45年に次ぐ棋界2番目の長寿(棋士として)上位棋士でもある。

中盤この時期に「上を目指せる場所にいる」こと自体がスゴイコト。あと半年、中終盤になると上を目指す争い、下に落ちるのを避ける凌ぎ合い(こちらのほうが壮絶で盛り上がるのだが)ともに迫力が増す。

なんかカトピンネタでこんな分量になってしまった(笑)B1トップに立った好漢行方七段については、またいずれ。