robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

吉田三段快進撃

2008-01-30 12:16:18 | 将棋な私
まずは、これを

奨励会三段リーグは半年かけてリーグ上位2名(同星の場合は順位上位者から)がを争い、抜け出した精鋭が新四段(ここからプロ棋士)になるというもの。再々紹介しているので、ご存知の方もそれなりに・・・あんま増えないよね、複雑だから。

「年に2度、地獄の門があく」と表現しているrobiheiですが、今年下期の三段リーグは台風の目になっている気鋭の新三段がいます。

吉田正和、21歳。朝日アマ名人戦で勝って、19歳というタイミングで奨励会に。奨励会入会年齢としては近年異例の晩成の大器、以降驚異的な勝ち星ペースであっというまに二段まで昇段。ただそこから、奨励会独特のハンデ戦である香車落ち上手の対局で相当苦労した様子。結局昨年6月に三段昇段、昨秋からの三段リーグからようやくの参戦。

リンクした朝日アマ名人戦優勝時のコメントや周辺の関連ブログコメントも時間があったら是非ご覧いただきたい。誤解を恐れずあえて言えば、「引篭もりの将棋オタク」のフレーバーに満ちている謎の若者。

過去にもコメントしていたのを確認したら、「来るだろう」と思われた時期から1年半もリーグ入りが引っ張られた形に。

ただ、平手に関しては無類の強さを誇るようで、今期リーグここまで11-1と独走。とはいえ、新参加者はリーグ順位が悪く、連敗でもしようものなら一気に圏外になる境遇。このシビアさと常に背中合わせの状況下、目下は快進撃中。

首尾よくリーグを今回勝ち抜ければ、新年度の順位戦からC2で参加できることに。現役棋士でも三段リーグ1期抜けはごく一部の人間しかできない、これは断言しても良いと思う。この厳しい条件をクリアしそうな勢いで快進撃する異能の棋士。ご注目ください。

リーグはあと6局。4番勝てれば安全圏。でもそう考えたら4番取れないので、ここまで来たらリーグ新の「1敗だけでリーグ抜け」を目指して欲しい。

2番手候補の中では、天野三段を応援してますが、彼については昇段できたら改めてどこかで。

棋聖戦最終予選

2008-01-29 13:17:06 | 将棋な私
順位戦を例外とすれば、タイトル戦及びタイトルの挑戦者決定戦の結果に対してコメントをつける主義のrobiheiですが、昨日は標記の羽生-渡邉戦がひっそりと中継もなしに指されました。

日本将棋連盟のHPに結果がUPされるより早く、渡邉竜王ブログに結果が当事者の見解を含めてUPされた。このファンへの開示スタンス、というかサービス精神は恐れ入る。

本人のコメントからも感じられるニュアンスとして、「力としては肩を並べてきている」という感がアリアリ。

でもね、明君。ここからが「越えられない紙一重の差」かもしれないのよ。

終盤の膂力が本当の意味で通用するかどうかは、やはり番勝負で検証するしかない。王位戦でどちらかが勝ちあがっても、肝心の王位が深浦(涙)

一番早くて竜王戦というのが期待される番勝負の最短なので、やはりそこへ向けて両対局者のファンを自覚する人々は念を送るべきであろう(笑)

タイガー始動:うーーーむ

2008-01-27 10:14:13 | Golf一般
正確にはコメントするには丸一日早い。とはいえ三日目まで67/65/66で18アンダー、2位と8打差。54Hでボギー初日の1個だけ・・・

強いタイガーが、ここまで来てしまった(笑)去年も参加試合の勝率が4割ぐらいだったけど、今年はマジで5割超えてしまうかも(苦笑)

「年間4勝、自分が大事だと思う試合に勝てればいい」とはメジャーだけを念頭においたタイガーの数日前のコメントですが、それにしても死角がなさすぎ。

フェデラーが全豪で負けた最近ということもアリ、ここまで君臨する単一スポーツジャンルの王者としては更に突き抜けた感じがする。

おそらく2位以下の人間が今日の晩飯あたりで何人かこのジョークは言ってるはず

「チャンスはある、スコア誤記とかね」

おそらく、タイガーが最終日のスコア提出を慎重にしようと心がけた途端に、ほぼチャンスはなくなりますな。

王将戦第二局

2008-01-25 17:41:04 | 将棋な私
王将戦恒例の彦根プリンスで指された第二局。タイトル戦最短手数更新か?というほど超急戦からの仕掛けで差がついて、結局90手以上にはなったけど途中からワンサイドの対局を先手番羽生がきれいに畳んで連勝。

実質的に25手目の▲9六角が久保のゴキゲン中飛車の秘孔を突いていたようで、あるいみ2日制のタイトルながら初日の午後には粗方の決着が付いていたということらしい。

鎧袖一触と開幕局で書いたけど、これじゃ「半触」だわな。一触で2回負けた感じだから。

古来王将戦には「指し込み」という規定があり(実際対局はしない)3連勝で香落ち(ハンデ戦)扱いとなる。

でも久保の実感としては「角(落ち)でも勝てない」気がしていることと思う。








だめだこりゃ(「勝負」が見たいのに見れない羽生ファンの嬉しい呟き(笑))

王将戦開幕

2008-01-18 21:29:16 | 将棋な私
大田原で開幕した王将戦。96手で後手番羽生が快勝。

途中からはあまりに差がついて、羽生ファンのrobiheiにして憐憫の情を禁じえなかったという感じ。

この終局図をみて、なんつうか四字熟語な感じですよね?

一応当たり障りないところでいうと、

こんな感じ?

でもrobiheiの頭によぎったのは、正確には四字熟語ではないものの、

顔面崩壊

だったんですわ(笑)

あまりの不出来で久保もサバサバした感じではあるものの、今時点では「一番入るか?」という感じではありますね、油断禁物ですが。

一応久保だってリーグを5-1で抜けてきたのに、ねえ。

朝日OPEN4強出揃う

2008-01-15 10:29:23 | 将棋な私
日曜日ネットライブで公開されつつ消化された4強最後の椅子を争う対決の結果、阿久津六段が準決勝進出。

森内名人●-○阿部八段
阿部八段●-○阿久津六段

という結果だったのだが、またかよ森内の声しきりである(笑)

永世名人で強いんだったら、他の対局でもきちんと勝ってよ。という将棋ファンの声なき声は結構水面下である。

「沢山勝つのは羽生で、大事なところで勝つのが森内」なんて予言をかなり前に先崎がしていたなんて話もあるけど、こういうのを見たくてその予言をした訳ではないよね?

ともあれ、準決勝・決勝はマリオンホールで2/9にライブで。これはこれで楽しみである。一番出目が薄い行方を応援することにしてます。賞金1000万!




羽生善治、公式戦1日3局対局

2008-01-08 14:51:05 | 将棋な私
昨日、松も明けないうちに、将棋界は本格始動。

1.NHK杯長沼戦       (午前:NHK渋谷にて)
2.朝日OPEN1回戦木村戦  (午後3時)
3.2に勝ったので2回戦佐藤和戦(午後6時)

というタイムスケジュールだったようである。

「脳のスタミナがプロ棋士と比べても尋常でない」という羽生善治だが、この対局設定は・・・ナントカナランノカネ?(苦笑)

ただ、指せば指すほど凄みが増すのか、3の対局の収束(勝ちを収める過程)のあざやかさは目を見張らんばかり。

これだけ勝って、さらに忙しくなる羽生。NHKの対局結果は放映後判明だが、既に掲示板ではプチ騒ぎになっている。まあ、王将戦も棋王戦もあるから大同小異ではあるが。

でも「いいから名人とりかえしてくれ」が切なる、そして唯一のrobiheiの願いといっても過言ではない。

棋界2007終了:地磁気不安定・・・?

2008-01-03 16:02:55 | 将棋な私

あけましておめでとうございます。個人的にはさしたる切換り感のないまま2008年に突入してますが、世情をみると石油は暴騰、ナニヤラ騒擾前夜のような感ありですが、ともあれ今年もよろしくお願いします。

少し前の年末の話ですが、12/27に大きな対局が2つありました。

棋王戦挑戦者決定戦 羽生○-●阿部
A級順位戦第六回戦 谷川○-●佐藤

佐藤棋王への挑戦者は羽生に決定、これはなんというか棋界の予定調和的な流れで「佐藤が一時預かりしたタイトルを羽生が”おまたせ”とばかり簒奪する」といういつもの構図に近い。

驚くべきがもう一つの順位戦A級、以前にも「今年はヘン」というポストをしたのだが、そのヘン度に拍車がかかっている状況。6回戦を終わって

5-1 郷田・羽生・三浦・木村
4-2 丸山
2-4 谷川・藤井
1-5 久保・行方
0-6 佐藤

谷川は年末の勝ちでほぼ安全圏?という状況だが、佐藤の6連敗は本人を含めた関係者一同も首を傾げる珍現象。確かにことしは年度通算でも若干負け越したりしているものの、竜王戦でも挑戦者になったし、棋聖戦もきっちり防衛したし、第一人者グループの力量・声評にいささかの曇も生じていない状況。

順位戦の過去の成績にしても、このDBで見るように安定した成績を上げてきたのに、今年に限って星が順位戦に限って寄って来ない。

ちなみに、このA級順位戦というのは相撲で言えば横綱大関同士の年間対戦成績表みたいなものなので、ここで五分もしくは勝ち越しするってのは、「鬼軍団のなかでも上位ランク」という格付けになります。

とはいえここまでの成績は逆フロック?とはいえ事実としての痕跡。一方で星取り下位の久保・行方とて「3勝すれば生き残れる」と信じて年明けからの3番を命がけで凌ごうとする展開になる。

のこり3局を全部勝てばおそらく残留することになるが、2勝だと・・・?さきほどの予定調和とは真逆の展開のこの佐藤の苦境、相変わらず将棋界の地磁気は定まっていないという感じであります。