robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

棋王戦第二局

2009-02-28 18:28:03 | 将棋な私
北国で第一局からおよそ3週間のインターバルで指された第二局、30手過ぎの時点ですでに終盤という超超急戦の戦いを57手で制した久保挑戦者が連勝。

うーむ、棋界混沌の時代の始まりですかね。あと1勝で久保棋王誕生となる。
確率80%ぐらいかな?

現在

羽生四冠(名人・棋聖・王座・王将)
渡邉竜王
深浦王位
佐藤棋王

がタイトル戦の分布状況、今後2週間ぐらいで

羽生三冠(名人・棋聖・王座)
渡邉竜王
深浦二冠(王位・王将)
久保棋王

ということが容易に起こりえる、で、谷川藤井佐藤森内丸山郷田と歴戦の勇者たちがすべて無冠の九段となる展開・・・?

これで深浦が来週火曜日に降級して、久保がA級昇級を逃すと、(厳密には名人はA級扱いだが)A級10名にタイトル者がいないという異常事態になりかねない。

で、その確率は相当に高い、現時点で6割がたって感じ?

1ヶ月ぐらい状況を見て、頭の中を整理する必要がありそうですな、こりゃ。

王将戦第五局

2009-02-26 12:45:58 | 将棋な私
タイトル戦の定宿、蒲郡の銀波荘で指された第五局。先手番深浦が終盤アララの展開で勝ち、ってかハブが負けたってことかな?

うーん、まあこれで80%タイトル移動しそうですね。羽生ファンですが応援に正直リキが入らない今日この頃。

変な表現なんだけど、深浦と指すときの羽生は、なんつうか「将棋に愛されていない」って感じかな?昨日も中終盤優勢のはずが決め手を逃してポッキリ折れて負けたという印象。

このままずるずる負けが込んでタイトルをぼろぼろ失うという展開にはならないとは思うけど、なにやら潮目が変わったような気がしてしょうがない。

次まで2週間インターバルがあるのが唯一の救いかな?その間にA級最終局もあるし、深浦は浮き沈みの激しい展開になるかも…

石川くん米緒戦

2009-02-21 18:10:27 | Golf一般
予想通りの予選落ちだが、結構戦えたという印象の人どれくらいいます?

去年の4月の日本ツアー緒戦とはさすがにレベルが違うんだけど、芝質と緊張で僕なんか80叩いちゃうんじゃないかと心配してた。結局「パターさえ何とかなれば、ぜんぜん戦える」という予選落ちだったようで。

初日に1mちょっとから3パットでダボなんて、我々から見てとっても親近感のあることをやってくれちゃって…(笑)ハイライト見ただけでも初日は3つ、2日目も1番のバーディーパットはずしたのとか見るとあれ全部決まってたら予選ぎりぎりで…とゴルファー万国共通の禁忌である「タラレバ心」が全開になりそうな感じ。

だって丸ちゃんと同じくらいのスコアで落ちたんだよ!?ザックジョンソンだって落ちたし、ザック何週か前に勝ったばっかりなのに!
だからこの予選敗退はとてもポジティブに捕らえられそうでちょっとうれしい。

来週はうまく繰り上がるとタイガーと一回戦なんてこともありえる。全ホール負けると10&8って負けが最大のマッチプレーの大差負け。2年ぐらい前かな?タイガーは確か準メジャーに勝ったことがあるスティーブンエイムズ相手に9&8ってのはやった記憶がある。

どうせなら、遼君タイガーにあたって玉砕してほしいな、後々のためにも。

王将戦第四局

2009-02-19 18:30:49 | 将棋な私
九州は大分で指された第4局、先手番羽生が深浦の後手番1手損角換わりを受けて中盤からスカッとした攻めを決めて快勝。これで2-2のタイ。

うーむ、毎局これぐらい力を出して欲しいってか出せるんじゃない羽生さん?(笑)って感じ。「生涯の中でも数少ない名局」というぐらいのデキみたいだけど、それをアベレージでお願いしますという羽生ファンの業の深さ。

まあ今日負けてたら対深浦戦負け越しになるしね、そりゃないよね。
次局、またすぐ来週火曜日から。次勝った方が王将になりそうですね。

朝日OPEN:阿久津、捲土重来

2009-02-14 17:04:42 | 将棋な私
去年も4強まで残ったんだけど、そこでこけちゃって優勝できなかった阿久津主税六段が決勝で大劣勢の将棋を見事にひっくり返して優勝。

優勝賞金1000万円、持ち時間40分のネットライブが特徴のこの棋戦、ある意味時給MAXの勝利(笑)

しかし、久保が温泉気分の大優勢のはずがオオゴケという展開、将棋界は群雄の混沌時代になってしまったわけですね…

ともあれ阿久津君、おめでとう。君やハッシーが伸びてくれないと将棋業界の秩序が整わないからね、もりもり勝ってほしいねこれからも。

王将戦第三局

2009-02-13 15:39:38 | 将棋な私
大田原で火曜水曜で指された第三局。先手番深浦の勝ち。

なんなんだろう、中盤の捩り合いで何回も続けて力負けするなんて昔の羽生からは想像つかなかったけど…気のせい?

「ガンダムのパイロットはアムロと言ったな。どうする?あのニュータイプに打ち勝つ方法は。ララァ、教えてくれ。どうしたらいいのだ」

と、戸惑うシャアの姿をちょっとだけ想像してしまった。

ともあれ、深浦はどうやら本当に「羽生スイッチ」を見つけたようである。
しばらくの間に羽生が「深浦スイッチ」を見つけ返さないと、王将失冠だけではすまないかもしれない。以前の森内のようにしばらくやられ続けるリスクまで感じる。

羽生と戦うときには羽生より強い深浦、なんでそれがA級で自力残留できないところまで落ちるのかはよくわからん、うーむ将棋って不可思議。

棋王戦開幕:雑感、消耗するTOP棋士たち

2009-02-10 17:43:40 | 将棋な私
一昨日ですが、富山県で開幕しました。後手番久保が50手目で既に終盤という超急戦のゴキゲン中飛車の闘いを86手で制して先勝。

久保が強引に捌きに出るのはわかっちょる。佐藤が独創的な将棋を常に目指すというのも判る。うーん、でもなんだかなあという感じ。

全然脈絡無く聞こえるかもしれませんが、最近感じること

■大山十五世は終生A級在位のまま死去
 →次世代の中原・米長は50代でA級から降級の憂き目、やがて引退
 →次次代の谷川が齢46にして初めてA級降級の「首が掛かった」将棋を半月後に指す

■中原永世十段は、もともとは重厚な矢倉将棋を得意とする正統派だったのが、
 後年歳を重ねるごとに指し手が軽快且つ過激になり、40代後半からは人が変わった
 かのように玉の薄い将棋を好んで指した。
→ここ3年ぐらいの佐藤将棋の独創性(人によっては「変態将棋」とも(笑))と重なる。
 ちなみに佐藤、現在39歳。

世の中全体がそうであるように、将棋界も新しい戦型や構想が研究の対象となり消尽される速度が加速度的に高まっている。棋界の戦型の変遷そのものがドッグイヤー化しているのである。

次から次へと現れては消える未知の将棋を糧として進化しているのか、はたまたその洪水に自身の才能までもが消尽されるがごとく疲弊していっているのか・・・
どうにも最近それが後者に思えて仕方がないような状況が良くおきている。

これらを癒す別解は孤高の羽生の強さ、藤井の新たな独創、そして逆説的だが、その先端を担うべき若手群の出世の遅さ、、、、いやいや、若手はこれだけ出てきたたくさんのなかから2人や3人は羽生佐藤森内のように伸びて欲しいんだけどね。

なんか棋界全体が混沌化している感じがする。そういう意味では久保は初タイトルのチャンス、次勝った方が今期棋王になると予想しておきます。


A級順位戦八回戦一斉対局:やる藤井、やった(笑)

2009-02-05 13:13:46 | 将棋な私
昨日でた将棋世界最新号で梅田望夫氏も婉曲的に触れているぐらいだからもういいだろう(笑)
告白します。

robiheiは2chの将棋・チェス板の大ファン(ROM専ですがね)である。
スイマセン、これからするのは「便所の落書き好き」みたいな話です。

2chの盛り上がりを見るに、竜王戦も最後の方は凄かった(「凄まじい」の方が相応しい位かな?)けど、この1年かけてのA級の今期の盛り上がりも相当。
長く接しているとそういうのはスレッド消費ペースでわかる。いわば「社会の窓のバロメーター」の役割も果たしているんですよ、2ch。

細かい結果は連盟のHPでご覧頂くとして、昨日のラウンド終了して挑戦者も降級者も1名も決まらずに3月頭の「一番長い日」を迎えることになった。
昨日は応援している佐藤と藤井が勝って大満足のrobihei。今日はその藤井の話を少し。

2chで絶大な人気を誇る四間飛車藤井システムの老舗を称して「鰻屋」こと藤井猛九段。
「やる藤井」なんて眉間に鰻のマークの入ったキン肉マンみたいな擬似キャラのアスキーアートまで出てきていて、まあ2chではそれなりに祭りです(笑)

藤井の将棋は、法律の世界で言えば「通説判例」みたいな既成概念の常識に挑み続ける反骨家。
それが少し前までは一世を風靡した「藤井システム」であり、おかげで竜王にまで登り詰め羽生とも互角の指し分け状態が続き、一頃は今の深浦ぐらい羽生ファンから見て憎たらしい存在だった。

いまや藤井システムが若手棋士たちに病理解剖されるがごとく定跡化されたことで、新たな発明を要する状況になって近年指しているのが「矢倉早囲い新藤井システム」とでも言うべき代物。佐藤康光、森内俊之あたりが追っかけて採用するってことは、その先進性と合理性には折り紙が付く。

飄々とした語り口の中に、えもいわれぬシニカルな基調+コミカルなキャラクター的発言。序中盤巧者ながら、暫く前までの全盛期には「ガジガジ流」といわれた金銀のカナゴマを使って敵玉に喰らい付くような寄せを見せて終盤も巧者だったはずが歳を重ねて寄せをシクジリ逆転負けを食らうことも度々。「終盤のファンタジスタ」なんて有難くない肩書きまで付いていたりする。

ともかく、人間臭いのである。
キャラは微妙に違うが、藤井と同じく人間臭い行方尚史と仲良しってのもイケテル(笑)

ちなみに行方くん、酒飲みの遅刻魔というダメ人間臭を漂わせつつ、持っている将棋の才能の煌きと、さながらアムロレイのような「弱弱しい自分への叱咤の呟き」がrobiheiとしては大好きな棋士。
下の子に「尚」をつけてるんだけど、育ってきてるのを見るにイザというときちょっと頼りない似たような育ち方をしてるかも・・・(爆)

振り飛車党総裁とか言われるけど、最近は矢倉も多いから呼称も微妙(笑)でも昨日は同じ振り飛車党の鈴木大介を相振り飛車からねじり倒したから来期も総裁とよびますか・・・

ちなみに一番長い日で首が寒いのは厳しい順に深浦・鈴木/谷川・三浦の順。谷川十七世は、初めて首が掛かった順位戦の一番を指す事になる。
今を去ること20年ほど前、大山十五世が何度か首が掛かった順位戦最終局を迎えたときは将棋会館の解説会場が帰趨を気にするファンでパンクしたそうな。

時を経て今はネット時代&当時なかったBS2のリアルタイム中継、ほぼリアルタイムで更新されるサーバーが想定しうる限りの大容量を確保していることを願っております。

落ちんだなーたまにまだ、これが(笑)
将棋ファン、群がることイナゴの如しだから(爆)

ふぅ~んって話

2009-02-03 15:35:37 | 将棋な私
今年度末で制度そのものがなくなる女流棋士への登竜門である女流育成会リーグの勝ちあがり者が決定したという報道が昨日された。

渡邉竜王と同門らしく、女性に対し失礼な言い方だが「えらいトウが立った新女流やな」ぐらいしか思わなかったのだが、毎日新聞の記事を見てオヨヨ、と。

東大の経済ですか・・・一応robiheiも知らない世界ではないですが、珍しいね(笑)

でもね、学歴が通用しない世界で学歴がニュースになるのはまあ「要するにネタ」ってことね。東大法学部を出て男で棋士になった片上大輔君も、強くなりつつある若手だから注目されるけど、「東大でたから」はピザにかけるスパイス程度の効果しかない。そのピザも冷めたらだれも手にしないからね(笑)

29歳、男女通じてもっとも遅咲きの部類でのアマチュア卒業。残酷だがこの業界とプロゴルフ界はじめとするスポーツ界は「年齢は資源」である。
この女流が「女流初段」になれる確率はおそらく45%程度。
東大でてても将棋勝たないと上がれない稼げない、だからね。

女流2級なりたては、多分アマチュア将棋で3・4段程度。奨励会6級の試験を受けて通るかどうかギリギリぐらいかなって感じ。
奨励会は、このレベルに10-13歳ぐらいで到達してから月2回の例会という名の将棋界の虎の穴システムで鍛え抜かれて、勝ち上がるころには幾何級数的に棋力が伸び、三段リーグという超絶ラスボス級の難関を乗り越えて初めて辿り着けるのがプロ将棋界の入り口なのである。

16歳で女流タイトル冠者になった里見香奈ちゃん(奨励会初段クラスといわれる)とこの渡辺新女流は角落として指してもらってもまあ勝てない。羽生佐藤に「2枚落ち真剣で勝ったら100万円あげる」と提案しても羽生佐藤が手抜きしなければ絶対に100万円は払われない。

まあ、経済でてリーマンBrosとかはいって、「いきなり”もうこないでいいよ”っていわれちゃったー」みたいな友達が同窓生でいるかもしれないから、何がよかったのかは人生終局までいかないと分かりませんが、、、ね。

変な表現ですが将棋に全く必要ない学歴は高い「注目すべき底辺」として認知しました。

まあ、女流の将棋指しがどれだけ業界として存続するかって問題もあるしね。
船底のタコ部屋の新入りを気に掛けてるうちに船ごと沈んだりして(笑)