robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

王将戦開幕

2010-01-18 09:34:58 | 将棋な私
将棋を指す会場としては若干どころか多大な違和感を感じる徳島の大塚製薬関係の美術館
だかの大フレスコ画広場で指された開幕局。

先手番久保の3手目▲7五歩からの三間飛車、いわゆる石田流で派手な斬り合いの熱戦を
制して挑戦者先勝。

負けて尚、

「序盤でやり損ねたあの将棋を飛車角を切り飛ばして肉薄の熱戦に持ち込んだ羽生強し」

という評判しきりの今日この頃ではある。
だが、一方で冷静な星取を考えれば今まで4度タイトル戦を羽生と戦い、最高でも一番しか
入らなかった久保がいきなり勝てたってのはとてつもなく大きい。

早速で早すぎる予想ながら、「次局勝った方が王将」という気がしている。
次は栃木大田原で月末に指される。今からワクテカである。

朝日オープン本選:珠玉の対局ライブ観戦の喜び

2010-01-15 18:44:54 | 将棋な私
羽生-畠山/渡辺-行方というトーナメントの山で、AMの対局で羽生と渡辺が
共に勝ちあがり、午後にファン念願の直接対決が実現した。

半年ちょっとぶりの対局ながら、ネットでライブ観戦ができるという意味では
前期竜王戦以来なのでほぼ1年ぶりという感じでPMの羽生-渡辺戦をライブで堪能。

当然、仕事をしているrobiheiとしては十二分に勤務時間内ではあるものの、
それぐらいのやりくりは将棋ファンとしてやって当たり前である(笑)

結果は研究合戦の様相の角換わり先手後手同型から、渡辺が暖めていた(blog本人談)
新手のタイミングの少し前で新手を出した羽生の新手一閃という感じでの決着。

この対局の振り返りの渡辺竜王のコメントが奮っている。一部引用すると、

>数か月間、間違った認識を持ち続けていたことになり、
>何度も何度もこれでもか、というくらい研究の見直しを
>繰り返せば防げたはずのミスで、それが出来なかったの
>は猛省しないと

これを読んで、僕は「フェルマーの最終定理の証明」の本を思い出した。
将棋指しと数学者、一見畑は大きく違っているように思われるが、

「論理的に突き詰めた結果、生み出される証明=それが完璧なら定理化」

という筋道で考えれば全く同意義の作業をしているとも整理できる。

現役最高峰の名人竜王対決でまた一歩進む難解な将棋での「解」探しの旅の
1つのプロセス。

それをライブで観戦でき、ハラハラしつつ帰趨と決着、そしてその振り返りを
ダイレクトに共有できるということはとてつもなく素晴らしい。

渡辺竜王、どうもありがとう。勝ち負けを超えていい時間を過ごしました。

これからも定理の確立に向けて挑戦を続けられたい。