robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

全米OPEN最終予選@茨木:違う「リョウ」に注目

2008-05-27 13:58:26 | Golf一般
大阪の名門コースで1日36Hの強行軍で行われた予選会、完走11名のうち、トップの予選抜けが-6、最下位が±0というハイレベルの戦いで決着。

石川遼の健闘も然ることながら、嬉しいのは「元祖スーパージュニア」といっていい伊藤涼太の復活大健闘。唯一のアマチュア参戦ながら、-2/+2のトータルイーブンパーで戦えたという結果が大事。

その昔(というほど昔ではなんだけど)中学2年で予選通過とか中3で男子ツアーで6位に入るとか、石川遼が勝っちゃう前は「彼こそが卵」だった訳。
いまこのタイミングでプロ宣言をした前粟蔵俊太も涼太くんの同級生でライバル。

一応年齢的には高校3年の歳なんで、まだ先は長い。アメリカ遠征とかずっといってたので、多分学校関係は全然違う展開になっているとは思うけど。違う話だが涼太くんより更に1コ上の女子で金田久美子という選手も、今プロに向けて着々準備中。

この手の「ちょっと崩れたけど立て直した系」の連中、robiheiは大好きです。

名人戦第四局

2008-05-22 20:48:36 | 将棋な私
名古屋で金の鯱を見ながら指された第四局。

うーむ千日手が最善の結論だったようだね、モリウティ教授。というような難解な展開から戦端が開いたときには既に勝負があったようで、先手番羽生が勝ってこれで●○○○で3-1。永世名人位に王手である。

今回ばかりは、ちょっと慎重に考えております。百里の道も九十九里をもって半ばと・・・という心境。

ただ、ここんところの羽生は突き抜けたように強くなった感がある。そういう意味では森内が十八世を取ったことが意外な効用なのかも・・・という気がする今日このごろである。

新橋で昨夕おこなわれたSL広場の解説会の最後30分ぐらいに遭遇。解説の大内が終盤入り口でやや匙を投げた感じで「1手差でもないのか、これで」と言ってました。

「第六局があればまたここで解説会をやりますので」という最後の締めくくりの言葉が心なしか乾いた声音であったのは、棋士独特の直感かしらんと思いつつ新橋駅を辞去したしだいです、ハイ。

イマリュー!!!

2008-05-19 09:53:15 | Golf一般
去年に続きプレーオフ、去年と同じPOで「池ポチャ」で決着・・・去年と同じく今田竜二がそのプレーオフの参加者・・・

結果だけ違った。去年は厳しいラフから攻めて3m足らずに池ポチャで負け。今年は逆にケニー・ペリーが池を避けつつ攻めたハズが池と反対の方角にある大木に跳ねて結果左にキックした球が一直線に池まで・・・

優勝した瞬間のイマリュー妻の泣き顔が、何とも感慨を深めてくれた。
これで永らく詰まっていた栓が抜けた感じになって、さらにダッシュ希望!今年中に2勝目3勝目といけるかどうかが一つの注目点。

バランスが良いので大崩れしない特徴を考えれば、KJチョイぐらいの世界ランクまで行っても不思議ではないのだから。

ともあれ、イマリュー、

\(^o^)/~~~ オメデトー!

レベルが上がるほど差を強く感じるという話

2008-05-16 14:33:34 | 将棋な私
将棋記者の傍ら辛味の利いた雑文を連ねているサイトがあり、時々目にしている。

そこに先日の棋聖戦挑戦者決定戦の日の控え室のプロ棋士の声がもれ聞こえる様子が簡単に記されていた。

将棋ヘボ初段のrobiheiから見れば、プロ棋士はおろか奨励会の級位者(それでもアマなら軽く5・6段はある)でも壁のように高く厚い隔たりを感じる。その彼らの方が、うまくなれば成る程より強い人間との差を大きく感じるものである。

これはゴルフはじめどの世界でもそうらしいという話を聞く。
robihei<トップアマ<片山晋吾<タイガーという隔たりは等差数列でも等比数列でもないのだが、多分晋吾くんからすると、「タイガーだけべつ、俺とアマの差よりも隔たりが大きいかも」と思っているような気がする。

その一番強い人がここんところ一番気合をいれて将棋を指している感がある。内容的にも「調子が良い」のではなく、「更に強くなった」という感じ。

俺なんかゴルフで好スコアが連発すると、「を?上達したかな・・・?」とか思うけど、必ずといっていいほどそのうちに大叩きして、「やっぱ好調だっただけなのね・・・(@_@)」トホホ。だいぶちがうわ、まだ。

棋聖戦挑戦者決定

2008-05-13 19:19:40 | 将棋な私
将棋ファン、それもコアなファンにしか判らない表現ながら、「ゴキ中▲5八金超急戦」の”気が付いたら20手過ぎでもう終盤”という激しい戦いを制して先手番の羽生が勝って挑戦決定。

この2人でこの超急戦やるの、これで3局目ぐらいだと思う。全部羽生が勝ってることになるが、負けて天晴れ久保利明八段というところか。

もう羽生の顔を見るのもヤだと思うけど、それでも挑戦し続けることが勝負師としての矜持を感じる。

越えられない壁という表現がこれほど当てはまる関係も珍しい。昨年9月以降久保が羽生のタイトルに2つ挑戦したこともあって半年ちょっとで12局指しているが、今日の勝ちで11-1ということに(笑)その1敗もタイトル戦4-1の結果のなかの1敗なので、実質的に勝負将棋で負けていないことになる。

これで3棋戦連続挑戦。名人・棋聖を連取して更に竜王の挑戦者トーナメントを勝ち上がるような展開になると、「七冠ロード再び!」と世の中も泡立ってくる可能性まで見えつつある。

ともあれ目の前の1勝、1勝。クリックミスなどゆめゆめ続けないように(笑)

大和證券杯

2008-05-11 22:01:32 | 将棋な私
1回戦最大、もしかして全体を見渡しても最高のゴールデンカードの羽生-渡邉戦がさっき終わった。というか終了した、というか…

羽生マジック的な切返し技が出て、さてこれからどうこの優勢な局面を勝ちきるか…という場面で優勢だった羽生が手番でナント!時間切れ負けで終了。

公式棋戦でこの結果はまずありえないことで、ネット棋戦ならでは、といってしまえばその通りなのだが…トホホな終末に観戦していたファンも去りがたいことといったら。

ネット対局の在り様に間違いなく一石を投じることになったこの対局だが、それにしてももったいない。

続きは竜王戦で見せてもらいたいとしか言いようがないなあ。

渡邉竜王ブログがこのあとおそらく更新されるだろうけど、まあそれを読んでも対局の結果は変わらないし続きも見られない。ハア。

松坂順調

2008-05-11 11:46:25 | よもやま話
決して「好調」ではないものの、「順調」でこれで先発8戦全勝。松坂にうち6勝がついた。

ソロ4本+最終回にタイムリーまでおまけしてくれて、さすがに強打のチームをバックに擁する幸せをかみ締めていることだろう。

とはいえ7回2失点96球は一応スペック上は充分な結果。2回の四球禍だけがちょっとなあ…という印象ではある。

直球が143-145km/hしか出ない、いや出さないなんだろうな。一球だけ力入れた四球になった156kがあったところを見ると、置きに行って最後までペースを整えたということか。

段々と、投球内容が王建民に似てくるのかもしれない。最多勝を狙うためにはその辺大事になるんだろうなあと推測。

5月もあと3回はスタートあるはずなので、そこで2勝できればオールスターも見えてきそうな感じではある。順調なうちに好調になってもらえれば、それが何よりではある。

名人戦第三局

2008-05-10 09:52:42 | 将棋な私
福岡ヤフードーム隣のシーホークホテルで指された第三局。

「50年に1度」「いや100年に1度か」と謂われる程の大逆転。
後手番羽生が勝ち、これで●○○で2-1に。

非勢になってからの粘りで定評のある深浦王位(現地解説)でさえ、「なんなんだこの人(羽生)は!」と呆れつつ慨嘆したという終盤の我慢、粘り、うっちゃり。いわゆる羽生マジックとは若干ニュアンスが違う要素も多少混じってはいたが、とにかく伝説に残る大逆転の棋譜が残された。

去年の森内郷田の終盤の大逆転はいわゆる「一手ばったり」だった。今回も王手で素抜かれ只で銀をとられる大ポカが最期に出たものの、そこまでに大劣勢を勝負形に復元する羽生の妖気漂う勝負術があってこその大逆転。

ちょっとだけ自慢させてください。第二局終了後のrobiheiのポストが下記

>第一局・第二局とも見ていて相当神経を使う将棋が続いている感じ。
>
>■森内はこと羽生相手だと暴発して負けることがない。我慢強く間違えない森内を
> 負かすのは、心底骨が折れそうな感じである。羽生も大変。
>
>■羽生は羽生でビックリ箱のような手を常に警戒しながら負かさないといけない。
> 森内と云えども微差のリードでは指してるうちに体を入れ替えられてしまう
> リスクが相当大きい。神経を使う。森内も大変、より大変かな?
>
>ともかく、「リードした方が、渡っている内に磨り切れそうな綱を渡り切って勝
>つ」という将棋が続きそうな感じ

本局は微差でなく大差、それも「投げ所は?」という程の大差だったが、やはり手順を尽くしての羽生の粘りに、最期に根負けした森内がポッキリ行ったという構図は予言どおりといって差し支えないと思う。本局は森内の綱が擦り切れて奈落へ落ちた。

あまりに月並みなので普段はこういう言い方は絶対しないんだけど、昨日の対局に関してだけはさすがに少し「将棋の神様の意向」を感じてしまった。

「勝負に絶対はない」のはお互い重々承知の上とはいえ、この逆転はどう表現したものか…という感に堪えない。

今回の将棋は対局当日の現地や東阪の将棋会館での解説以外にも、普及のため史上最多の45都道府県の延べ50箇所以上で今日明日も含めてプロ棋士たちが手分けして全国で解説会開催という偶然のめぐり合わせもついている。

将棋の怖さ・面白さ・名人位の値打ち…いろんなものが伝わる絶好の機会になる。題材としては最高のものが用意されたということである。

羽生は昨日までの福岡から今日帰京して明日の夜には大和證券杯で渡邉と対局。「ネットでは勝たせてください」と低姿勢ながら虎視眈々と羽生の後を襲おうと目論んでいる渡邉竜王との対局は、日曜夜のライブコンテンツとしては最高である。

興味のあるかたは日本将棋連盟のHPから大和證券杯をのぞいてください。

週末ゴルフ

2008-05-06 07:37:53 | Golf一般
アンソニーキムというニュースターが誕生した米国男子。22歳10ヶ月での優勝は記録ではないようだけど、最近の進歩の激しいトッププロ界でいえば超早熟の例に加わったことになる。

タイガーと比較されるという力感あふれる流麗なスイング。22歳の若さが出ているとしみじみ感じる。

それ以外の米国女子・国内男女はいずれもPO決着。追いつかれた方が2勝、追いついたほうが1勝という結果に。まあ、見ていて面白かったのは女子のほうだったんだけど。

ポーラに負けたけどインクスター47歳、粘り腰はさすが。俺もガンバろっと。

プチ竜王戦ドリーム

2008-05-02 11:36:34 | 将棋な私
中原誠という棋士がいる。

オン歳とって60歳かな。かつての大名人、十六世の永世名人の資格も持ち、今春から現役ながら十六世名人の肩書きでまだ現役棋士をやっています。こないだ何たら褒章も受けてたかな。

プロ棋士に言われる一般論として、年輪が棋力を補い、大局観が歳とともにより優れるようになるといった要素が多少はあるとはいえ、50過ぎてからの、例えば詰め将棋を解く速度とか、反射神経的な棋力(気力も?)の衰えはさすがに覆いがたいものがある。

彼自身も順位戦という名人につながる棋戦からは数年前リタイア、今は順位戦は指さないフリークラス棋士という肩書きで、定年待ちの晩年棋士。とはいえまだ一流棋士の貫禄を時々見せる、という状況。

この人が今、竜王戦1組(これはこれで立派な立場)の本戦出場裏街道でいい味出している。

現役名人の森内、2冠の佐藤を連破して、あと1勝(おそらくは相手が羽生)すれば竜王戦本戦トーナメント(勝ちあがれば挑戦者になりえる)ところまでたどり着こうとしている。

昔から、棋士になりたてのポッと出の若者でも、確率は低いものの、自らの力を頼みに勝ち続けられれば、いきなり棋界最高位の冠位である竜王になることが可能な途が拓けている。このことを指して「竜王戦ドリーム」という言葉まであるのがこの棋戦の1つの大きな特徴。

竜王戦1組(全6組あり、上の組の方がより頂点に近い)の中原にこの「ドリーム」という表現を使うのはまったくもってふさわしくはないものの、森内佐藤と連破して、羽生まで喰ったら本戦にいけちゃう(本戦での勝ちあがり確率は1/16)という状況は、題にも打ったが「プチドリーム」とでも言うべき状況である。

まあ、羽生に勝つのは至難の業なんですが、もし、万が一、なーんてことがあったら世の将棋好きの好事家のオヂサマたちの心をときめかせる展開とはいえる。

数年前の林葉事件でオトコを下げて、「突撃」とか今でも陰口を叩かれる中原だが、どっこい将棋は小さくなっていない。やはり勝負師は勝ってナンボの世界である。