robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

棋王戦決着:棋界年度総括

2009-03-31 09:02:10 | 将棋な私
千駄ヶ谷で将棋年度の晦日に指された佐藤-久保の棋王戦最終第五局。

後手番久保がゴキゲン中飛車の闘いを制して○○●●○でタイトル奪取。
ちなみに、初タイトルである。今までは羽生相手のタイトル戦ばかりだった
久保が、初めて羽生以外を相手にタイトル戦を戦い。見事勝利。

この結果、将棋界の序列的にはちょっと不思議な現象が。

名人:名人含む四冠 羽生

A級:10名 タイトル保持者なし
B1:13名 うちタイトル保持者3名(渡邉竜王・深浦王位・久保棋王)

A級10名は九段7名八段3名という「高段者お達者クラブ」状態に(笑)
とはいえ、B1の方がAより強いということでもない。

個人的な印象としてはやはり3強は羽生佐藤森内、このうち2名が無冠。

次ぐのが渡邉深浦久保郷田木村あたりか?ここから先は谷川藤井三浦とか
含めて相当混沌としている感じではある。これらに阿久津橋本宮田あたりが
勝っても、「ふーん、勝ったか」ぐらいなので馬群の密度は濃い感じ。

Aに冠位者がいなくなるのは羽生七冠時代以来であるが、あのときはB1以下
はもっと薄かった。今回のこの状況に至って、世相は変わりつつある。

羽生世代が層としてちょっと薄くなって、次なる渡邉世代もさほどの
盛り上がりがない。
タイトル数で圧倒はしていないものの、ここへ来て相対的に羽生の地位が
数年前から比べて安泰になった気がする。

もはや気の早い将棋ファンの関心は「次の次の世代」である。豊島糸谷天彦
あたりがスクスクそだたないようなら、今現在は奨励会にいる佐々木くんとか
永瀬くんとかに先物買いが入るという構図である。

羽生が38歳、次代のエース候補佐々木勇気君14歳。
この「24歳差」ってのがいいんですよね(笑)
大山-中原、中原-羽生と24歳差。

さあ、来上期は三段リーグに注目です(笑)
総括もそこそこに来週からは名人戦開幕。

ただしばらくはマスターズ優先MODEのrobiheiです。

タイガー・・・・(笑)

2009-03-30 09:27:33 | Golf一般
「18Hでハンデ5枚やる、タイガー相手だけど受けるか?」

こういわれて

「そりゃさすがに5枚あったら受けるでしょ?」

って世界のTOP50ぐらいのつわもの達はいうよね、きっと。

遼くんは世界70位くらいだけど、カレだときっとやられるから、世界で
50人ぐらいかな(笑)、受けられるのって。

そうはいえ5打差、さすがにないか・・・?
と思いつつ朝見ると雷雨で2時間近く遅れてて、
見始めがまだ最終日中盤というところからの放送、既に1打差(笑)

追いついたところで放送時間終了。
天下のBSも雷雨遅延には勝てなかったけど、まあ14番のパーパットとか、
いいものを幾つか見せていただきました、NHKサンクス。

で、PGATOURの速報見たらやっぱり勝ってた、タイガー。
最後バーディーは去年と全く同じ展開。

「最終日5打差は射程圏内」ってこと、現状世界41位のショーンオヘアー相手に。
解説の羽川さんも月並みながら言ってた。
「彼がっていうより、相手が悪いですよね」

いま2CHのゴルフ板が個人的に面白いことに。

「ゴルフを始めてまだ3週間だからタイガーがどれだけ凄いのか
よくわからない。 だれかガンダムに例えて凄さを教えて」

という例えにいろいろな意見が続出。

まあ、そうだな。robiheiの答えは

「ガンダムに乗った赤い彗星」

あたりでどうでしょうか(笑)強そうでしょ、ね?

いきなり将棋での例えに飛ぶと、TOP棋士相手に
「角落としてもらって、羽生に勝てるか?」
ってのと同じぐらい凄い感じだけどね。

次々週がマスターズってこともあり、なかなかですね。この展開は。

王将戦決着:羽生、スイッチ入手

2009-03-26 19:30:03 | 将棋な私
前局のコメントのときに、羽生が深浦スイッチを入手したような予感がすると書きましたが、予言的中。

天童最終局決戦はレトロ(10年で!)とも言うべき△8五飛から、
封じ手前後の中盤の優勢状況を活かし、羽生が悠々と逃げ切ってこれで4-3で防衛。

うーん、単に勝ち負けってことでなくて、本当に「スイッチ」手に入れた感じがする。
どうっすか、mig教授??

僕はプロでもアマチュア高段でもないただのヘボ初段ぐらいの将棋指しですが、
こと羽生将棋の鑑賞歴は割と自慢できるぐらい長い。

なんつうか、この2局、羽生さんが深浦に

「殴りかかるタイミングと殴り方」

という観点で違って見えた。
月並みな表現だけど「間合いが見切れた」って感じかな?

前回も書いたけど、藤井竜王及び藤井システムを克服するに掛かった時間と
大体ニアイコールな印象。森内の克服に掛かった時間に比べれば相当短いけど、
それにしても羽生さんの棋歴で見ても3大苦手フェーズといっても良い感じ。

さて、次に羽生が苦手意識を持つのは渡邉か、久保か、
あるいは佐藤康光(対羽生覚醒モード!が必要だが)なのか・・・

深浦スイッチの証明はあと4ヶ月後、王位戦で出来ることでしょう。
4-0か4-1で奪取して、「ね?、スイッチ!」って8月頃に嬉々として
blogを上げる自分自身が見えるようです。

さて、将棋年度もあと数日。
3/30の佐藤久保の棋王戦決着局でオワリ、次はすぐに名人戦の春来るですがね。

WBC考:コンテンツでなく、システムとしての「甲子園」、とか雑感

2009-03-25 12:46:12 | よもやま話
まあ、盛り上がりましたね。WBC。出来すぎな展開って気はしますが。
2つ、思いました。

1.甲子園という「システム」が生んだ勝利ですかね

ちょっとこじつけ過ぎかもしれませんが、そんなこと2次ラウンド途中辺りからずっと考えてました。
ダルビッシュが今一つで、松坂君は頼りになる。甲子園で春夏連破した怪童と、春の準優勝までの子の差?

とかとか、要するに「崖背負って闘う経験値」ってのはそれぞれにしっかりある訳で。
いや、そしたら岩隈の好調とかどうなの?とか青木とか内川って甲子園出てないはずだけど・・・
とか言い出すとキリはないですが、まあ聞いてください。

要するに高校球児はスベカラク

「高校時代の野球生活を通じてDNAレベルで
”ノックアウトラウンドへの対処”
を求められ続ける」

ということです。要は「負けたらオワリ」の闘いを毎夏、毎秋、やってるって訳。

振り返るに、甲子園って子供時代は春休みと夏休みに漫然と(いや、相当集中して)見て楽しむ

「コンテンツ」

だったんだけど、僕にとっては。

それが結果、勝負強いベースボールアスリートをトコトン育成する

「システム」

として機能している、と思えてしょうがないんですわ。

今後もWBCがノックアウトラウンド方式で行くとすると、結構この「甲子園経験値」は
機能し続ける予感がします。

2.韓国代表に大感謝

ウザイ、とかマタかよ、とか昔の彼女に街角で再会、とか(笑)いろいろ言われたけど、有難かった。

こんなに本気で、全力で、「日本の野球」という存在に対して敵意をむき出しにして、
でもスポーツマン精神はギリギリ保って挑みかかってきてくれる相手が今までいただろうか。

多分、リーグの基準値とか、年間通してのジツリキの違いとか、言えば色々あるとは思う。
でも、この関係はこれからも続く、確実に。

去年は北京で韓国、今年は西海岸で日本。
この結果の違いはサイコロを振るようなものだったかもしれない。
(個人的には、昨夏の日本は必然の負け、と強く認識してますが・・・)

国対国の闘いとしては、これからも代表同士の対戦成績は五分に近い推移でいく気がする。
でも、それでいいんじゃないかな。これが本当の「切磋琢磨」になっていければと思います。

野球通の会社の同僚が一言。

「イヤー、日韓戦といえばサッカーだったはずが、これじゃこれから野球ですね」

とな、御意。

暫く幸せな余韻を楽しむいとまもなく、来週末にはレギュラーシーズン開幕。

皆さん、今年は感謝の意を表出するなら球場に行きましょうね、せっかくだから。

NHK杯決勝

2009-03-23 14:10:37 | 将棋な私
羽生-森内のゴールデンカード(森内は佐藤との準決勝の勝ち上がり)
解説は渡邉明竜王という最高の組み合わせ。

えー、少し前にこんなこと書きましたが、ゴメンなさい(笑)

やっぱり羽生の将棋が一番面白い
でした。

いやー、なんつうか。

「脳みそで、今まで使ったことない&普通は絶対使えない裏側の筋を伸ばされる・・・」

みたいな感覚で最後の方見てました。15角、51歩、そしてトドメの94歩・・・

解説のアキラ君も最高。いやー、良い将棋だったわ。

もう王将戦最後勝つとか勝たないとかどっちでもいいや、ってぐらい凄かった。

でも、やっぱり勝負師だから、最後は勝たないとネ。ってのが大変ですな。
マジあの番組だけでPPV200円ぐらいは楽に取れますよ、ホント。

日本中で10万人ぐらいは喜んで払う。するってえと、1局2,000万円のコンテンツになる。
将来はそんな時代が来るかもしれない。いやー将棋楽しいわ、観るのでも(笑)

棋王戦第四局

2009-03-19 09:54:41 | 将棋な私
関西将棋会館で指された昨日の対局。
後手番佐藤が振り飛車対後手居飛車急戦の定跡形から豪快に攻め倒して、これで●●○○のタイに。

勢いからすると佐藤か?・・・でもなー、なんつうか意外なほど「やっぱり五分」って気がする。

うーむ、やっぱこの2人の将棋、面白い。
サイコーにスカッとする将棋をお互いに指す。イイワホンマニ。

最終局は棋界の年度末の晦日にあたる3/30、東京の将棋会館で。
千駄ヶ谷の解説会に行こうかな?ってぐらい楽しみである。

WBCキューバ戦

2009-03-16 09:56:53 | よもやま話
えー、大きな国際大会でキューバが完封負けした記録ご存知のかたいらっしゃいます?
相当珍しいこととは思います。

個人的には1・3塁のピンチでダイスケが向こうの4番を、
「グワッ」
って曲がるカーブで見逃しに仕留めた段階で今日は頂いた気がしました。

日本が巧いのかキューバが粗いのか・・・またその両方なのか?
まあ、要は韓国と鎬を削りあう仲ってのは意外に悪くないってことかも。

ダイスケマニアのrobiheiとしては、既にレギュラーシーズン@MLBに想いがとび勝ち(笑)
3年前もこの時期の仕上がりが奏功してNPBキャリアとして最高の1年を過ごした大輔。
今年もコンディションさえ1年保てれば、全盛期のペドロ(23-4&ERA:2点前後)並みでいけるかも。

昔は苦手なんていわれてたデーゲームでこの結果ってのもうれしい。
もう優勝しないでもよろしい(笑)ぐらいに満足しているrobiheiです。

王将戦第六局

2009-03-12 19:03:09 | 将棋な私
伊豆で指された第六局。深浦の趣向の4手目△3三角を羽生が受けてたち、中盤からの優勢を激辛の指し回しで、深浦の反撃を根こそぎ刈り取る辛い受けにより圧勝。

これで最終局天童決戦へ。
天童決着ってこの2人ではたしかあったよな?そのときは深浦が勝ったんだろうけど…

今回は羽生の執念というか、

「深浦君、将棋の勝ち方を教えてあげるよ」

ぐらいのナリフリ構わない指し回しが目立つ。今回は羽生ノリですね。ファンだからということではなく、流れと勢いを感じます。

ちょうど十年ぐらいまえ、藤井システムに手こずっていたのを克服して、それからめったに負けなくなったときの流れに似たものを感じます。

羽生、深浦スイッチ入手の予感と一応予言しておきます。

最終局は年度末大詰めの2週間後。ワクワクテカテカ(笑)

C級2組順位戦最終局

2009-03-11 11:33:47 | 将棋な私
朝日新聞にわざわざ記事が出たのを目にして将棋のコアファンを自認している
robiheiでさえ「え”???」と思ったぐらいなんですが、とにかく東西の
将棋会館で指された最終局、結果、昇級降級、降級点(3つで降級)とも確定した。

昇級:大平・田村・戸部
降級:高田
降級点:藤原・増田・藤倉・大内・児玉・木下・田丸

まあ、個別にいえば増田君は強いのにな、とか藤倉君は若いけど上がったときから弱いと思ってたから仕方ないな、
とかいろいろありますが順当といえば順当。だけど、この記事で有吉さんが勝った相手(高崎)と中村大地くんの
若手2名は

「自分が勝ってさえいれば戸部くんの代わりに昇級」

という結果だっただけに、それぞれ残念至極というところでしょう。

しかし、73歳の棋士が自力で来年の雇用(引退しないでもう1年将棋がさせる立場)を確保することってのは、
社会面で写真入記事になるぐらいの値打ちがある今日この頃である!ということを改めて痛感。

A級、C2ときて、残るクラスは3つ、今週末B1、来週火曜C1木曜B2と指されて、
来期の「将棋界のカタチ」が順位戦ということでは確定します。

棋王戦第三局

2009-03-09 18:11:45 | 将棋な私
日曜日に3局連続の日本海サイドでの公開対局ということで新潟で指された第三局。

先手番佐藤が勝ってこれで●●○で1-2に。
次勝った方が棋王になりそうな展開。うーむ、にわかに盛り上がるか・・・(笑)

それにしても、久保の将棋が最近面白い、面白すぎ。
「華のある派手な将棋で銭がとれて、なおかつ強い」これ、将棋指しとしては理想的。

今、羽生ファンだが一番見たいのは久保の将棋である。次が佐藤、羽生の順番かな?とにかく飛び蹴りのような手が次から次へでるわでるわ・・・(笑)

次からは対局場所はぐっと地味に関西→東京の順に将棋会館で指される。
うーむ、東京までくれば佐藤、それを阻止できるか久保・・・という展開ですな。