robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

朝日OPEN第三局

2007-04-30 23:14:20 | 将棋な私
朝日選手権の定宿である大阪の「芝苑」で行われた第三局、先手番羽生がマジック全開の差し回しで終盤捻り返して勝ち。これで○●○で、あと1番で羽生の4連覇となる。

・・・久しぶりに「つえーなコイツ」という感じをもった。両回しがっちり引かせて、相手十分の体勢から「ふんっ!」と右上手一閃、ってな感じでしょうか。

羽生ファンのrobiheiが見ていても、無条件で5七の地点に「と金」ができたところでは「やっちゃったか?」とさすがにハラハラしたんですが・・・

こんなに妖しく強い羽生に打ちのめされて、若手冥利に尽きるのだろうが、その中でも、
1.やりがいを感じてもっと強くなろうとする 
2.化け物を見てしまった反動で以後手が伸びなくなる
という2パターンがあるように見える。

ここ数年では1.の事例は渡邉竜王しかいない、独断ですが。阿久津君が1.のパターンで更に精進できることを祈りますが、結構この段階に来てのこの壁は厚くて高い、トッププロ棋士といえども。

今更ながら、竜王vsボナンザ対決

2007-04-28 21:50:42 | 将棋な私
もう1ヶ月以上前のことになる話ですが、こんな気楽なコメントを書いていた実際の対局を再放送のBSの番組で見ました。

いやー、結果を知りながら良い感じで見ることができました。ちょっと変な表現ですが「未知との遭遇」を斜め裏からみているような感覚。

感じたことを簡潔に2点だけ。

1.真の強者は臆病かつ慎重であるとシミジミ感じた

「敵を知り、己を知れば、これ百戦危からず」という言葉を忠実に実行すれば、知らない敵は勝つ瞬間まで未知=未遭遇の最強の敵ということになる。

渡邉竜王はこれをあるいみ忠実に実現していた気がする。「できれば戦いたくなかった」「自分が気付いていない勝ち筋をボナンザが選択しているのでは」・・・等々のコメントが生々しい。

2.「すでに死んでいる」ことに気付くタイミングの妙

1.の話にある意味通じますが、ボナンザに竜王の手の評価の軽視(=重大な見落とし)があって、勝ち筋を逃して負け一直線の筋を選んでいたにもかかわらず、その結末までに数交の手の進行ガ必要な局面の状況。

すでに「お前は死んでいる」ということができる状況の竜王の「しかし怖いな」というつぶやき。そして負けに入っているのに自分の勝ちの評点を付け続け、断末魔の一瞬前に一気に負けと気付いて評点が真逆になるボナンザ。

ちょっと2001年のHALを思い出しました。

「2015年」といわれていた「将棋でコンピュータが名人(=竜王と同格)に勝つ日」。もしかして来年起きても「ちょっと早いけどな、やっぱり」と思われる程度にまで迫られている。

ある意味すでに起きたサプライズ。あとは「その日」を待つだけという気がする。

しかしボナンザの作者が将棋5級程度ってのがオチとしては最高ですね。

名人戦第二局

2007-04-27 01:23:33 | 将棋な私
鳥取のハワイこと羽合で行われた第二局。後手番矢倉を堂々と受けて郷田が134手で勝ち。開幕2連勝。

下馬評は圧倒的に森内>>>郷田かと思われたが、アニハカランや挑戦者の2連勝。「見切りと踏み込み」という郷田の一番良い点が第二局の棋譜を見る限り出ている感じ。

ゴルフでたとえていうと、「左右OBを恐れず伸び伸びとDRを振り切って好スコアを出している」という感じかな。

「四番棒(=四連勝決着)かフルセットか?」がここ1年の傾向として続いている感じであるので、次の郷田先手番は非常に、ひっじょーに重要。

でもまだ全然五分な感じが否めないrobihei。羽生にこの強さを対森内で見せ付けたのは最近で言うといつだっけ・・・?というぐらい古いこともアリ、「二枚腰で容易に土俵を割らない森内将棋」という認識が過剰に強いのかなぁ・・・?

次はGW明けすぐ。さぞかし郷田は気分よく黄金週間を過ごせることであろう(ちょっと河口老師風(笑))

今日の将棋2題

2007-04-22 21:46:23 | 将棋な私
朝はNHK杯、夜は大和證券杯と目白押しの1日

朝のNHK杯は若手同士の対局で酷い序盤から盛り返した糸谷四段が追い込みきれずにそのまま届かず負け。「負けてなお強し」ということかな、にしてもちょっと序盤酷くないかい、ダニー?

夜はゴールデンカードがネット中継に初登場、羽生-谷川はへぼ初段のrobiheiが見ても少なくとも2回は形勢が入れ替わったように見えましたが・・・結果は羽生が勝ち。やっぱり羽生が緒戦負けでは盛り上がらないからちょっとホッとしました。

週末ゴルフ

2007-04-22 20:00:33 | Golf一般
日本でも男女ツアーが本格的に稼動しだした、もう来週末はGWだしね。女子は先週に続き若手新人初優勝ということで佐伯三貴が優勝。

上位を見てもここ数年で登場した若手の比率が高い。ところで不動の時代は終わったんでしょうか?もう数ヶ月見ないと判りませんが、なにやら黄金時代は昨年いきなり終わっていたということになるような気がする。

男子も結果だけ見てますがブレンダンジョーンズが優勝。上位に倉本・宮瀬とベテラン、っつか倉本はシニアやんけ!という人々がいる。やっぱり女子とは風景が違う。悪い意味で違うんですがね。個人的に注目している日本復帰の田中秀道は最終日やっとアンダーをだして34位。ガンバ秀道。

ちょっといい写真を見つけました

2007-04-17 18:33:11 | Golf一般
毎週欠かさず買っている週刊のゴルフダイジェストのグラビアでいい記事/写真を見つけました。

厳密に言えば著作権法違反でしょうが、写真についているキャプションを以下紹介します。

”最終日の18番ホール。グリーンに向かう優勝者(robihei注:この時点では優勝は確定していなかった)Z・ジョンソン。思いがけず優勝が見えてしまったプレッシャーなのか、ずっと俯いたまま歩くジョンソンにV・テーラーがそっと寄り添って手を握った。「大丈夫だよ。君が優勝さ」。そう言って励ましたのだろう。優勝後、ジョンソンはスピーチで皆への感謝の言葉を述べながら、声を震わせた”

・・・・・・・(T_T)  うー、、、泣ける(T_T)

ヴォーン・テイラー。地元オーガスタ出身の若手有望株の一人。この日も数ホール前までは「もしかしたら・・・彼にグリーンジャケットが・・・」が全くなかった訳ではない。人格者である様子が立居振舞からも伺えるテーラーらしいエピソードである。

ミケルソン→タイガー→ミケルソンと歴代優勝者の連鎖がきての07年マスターズ。今回勝って2勝目の若者には高い峰として最終Hが聳えていたことでしょう。この写真の直後に、グリーンを外していたジョンソンは3打目をピン側10cmに寄せるスーパーセーブを見せて、優勝しました。

皆さん、よかったらゴルダイ買ってあのときの感動をなぞってみてください。

名人戦開幕

2007-04-12 09:45:54 | 将棋な私
山口県長門市で開幕した名人戦森内-郷田戦。振り駒で先手番になった郷田が相穴熊の押したり引いたりの戦いを制して先勝。

両者の対局ではここのところ森内が6連勝していたとのことなので、郷田としてはほっとしたことだろう。

一部報道されたのですが、初日の午後にちょっとした事件があった。細かくは書きませんがちょっと膨らまして言うと(森内)「扇子の音がうるさい」(郷田)「ワザとじゃないんですが、何か?」みたいなやりとりで30分立会人を入れて中断したという話。

両者ともトップ棋士であり、当然節度をもったやりとりだったのだが、勝負師ならではの駆け引きだったり譲らない部分だったりがあって面白い。奇人変人の類ではないものの、2人とも「他人には理解しがたいようなコダワリとか特別な感覚を持つ」という側面がある。

昔から将棋指しはこの手のささいなことでよく揉め事を起こす。最たるものは陣屋事件というはるか昔の出来事が有名。

同格の最高棋戦のもう一つ、竜王戦と違って名人戦は4-6月をフルフル使って2週間おきに対局が組まれるパターンが多い。次の対局までの2週間、すこし首を長くしながら待ちたい。羽生ファンとしては森内永世を阻止するためにも郷田頑張れと祈りながら。

マスターズ2

2007-04-10 13:45:34 | Golf一般
ザックジョンソンというライダーカップメンバーながらほぼ無名の若者(といってもタイガーと同世代だが)が優勝したマスターズ。

新聞を見ると「タイガーが負けた」とどこにも書いてある。勝者以外の93名は全員負けている訳だが、どうしてビジェイやミケは「負けた」とかかれないのか不思議。「タイガーが勝つか、タイガー以外が勝つか」は場合の数的には二元論ではないはずなんだが・・・

とはいえ今回見ていて感じたタイガーのことを一言だけ。「過度の集中」と「ダメなモード」の2つを感じた。

■過度の集中

見た方はご記憶と思いますが、第3Rの13番のTeeでダウンスイング途中でスイングをやめて、わざと空振りした(当然無罰の再プレー)となるシーンが象徴的。

「近くを鳥の影がよぎった」のが気になったらしい。ダウンスイング途中でスイングを止められるというのは超人的だが、「二クラウスが集中したら、近くでギャラリーが傘を落としても気づかずに好ショットを打った」というエピソードと対極的である。

なんつうか、集中の種類を変えたほうがいい気がするよ、タイガー。

■ダメモードの1週間

なにか悩みがあったのかもしれないけど、2打差の2位ではダメと思い込んでいる自分があるのだろう。「あーだめ、あーこれもだめ、もーいやダメばっか!」みたいなフラストレーションだらけのプレーしか目に入らなかった。

「ダメでも普通の人より超ウマイし、それでも十分勝てる」というメンタリティで週末を過ごすことができてたら、あと3打くらい良かったかも・・・とか思ってしまう。

ま、妥協しないから今のタイガーがあるんだろうけど。「本人的にはダメでも勝つ」というタイガーにはならないね、今のままでは。

マスターズ

2007-04-08 12:22:55 | Golf一般
「寒くて、風が強くて、ゴルフなんかやってられない日」というのはゴルフをそれなりにやってると何日か経験するわけで、今朝のマスターズなんか見てると、あまり想像したくはないけどどんな状況かは何となく判る。

それにしてもうまいなあ、みんな。なのにあんなになっちゃうなんて・・・というプレーばかり、ゴルフの残酷さをイヤという程見せられてなんとも複雑。OGILBYの連続池ポチャ・・・全米OPENチャンプなのに(@_@) 昨日までトップのやつも83回叩いてるし・・・

きれいとは思うものの、花咲き乱れる世界中のゴルファーの憧れのオーガスタがこの有様では、「やってみたい」という気持ちは全く持って萎える。

中島の解説がなかなか良いけど、「突風のときは仕切りなおししなきゃ」というコメントばかりが耳に残る。画面から見ててもトホホな突風。昨日のことだけど12番でタイガーがアイアンショットをナイスショットしたのに突風で池ポチャってゴルフに於ける「もののあはれ」を強く感じさせる。

まああと1日、画面から寒風が吹き出てくるようなラウンドとお付き合いしましょうか。メジャーで逆転勝ちないって言う話だけど、明日はタイガーの日だとミンナ思っているのも不思議な感じではある。

Dice-K!:ちょっと違う観点から

2007-04-06 20:53:47 | よもやま話
松坂のデビュー戦、結果・内容とも良かったので礼賛の嵐だが、ちょっとだけ違う切り口から一言二言。

■相手投手の出来が良かった

結果的に勝ち投手になったが、ちょっと早起きしてLiveで見ていた身としては8回の追加点が入るまで気が気じゃなかった。あのロイヤルズの相対した癖球投手(Greinke)、なかなかやるなあという感じ。メジャー、やっぱり世界は大きいって感じである。

■常に「次」である

「盛岡で同じような状況で投げたので大丈夫だった」という談話があったが、その次のローテゲームで盛岡の低温試合の後遺症で肩痛リタイアしたという実績も忘れてはいけない。NYの吹雪の試合といい、この時期の米国大陸は投手の寿命に響きかねない。ボストンに決まった際にもコメントしたけど春の寒さに対してはくれぐれもお大事に、大輔君。



とはいえ、あの快投には素直に快哉を挙げたい気持ちを禁じえない、低めの球がスライド(シュート回転)しながらそのままストライクになるのなんざぁ、ペドロ丸写しでっせ、ダンナ。

MLBのHPの記事を早速見たら「もはや”通用するか”ではなく”どれくらいすごいか(How Good)”という次元だ」といった記事まで出ていた。7年前のイチローよろしく、日本最高の選手なんだから「新人王+MVP」でもまったく問題ないとさえ今から夢膨らみまくり!の今日この頃である。

それにしてもメディアの騒ぎよう・・・^_^; まあ、いいか。だって、どんなに騒いでもせいぜい多くて「年に20回ぐらい」のことだしね(笑)