robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

王将戦第四局

2010-02-18 19:40:33 | 将棋な私
島根県で指された対局。中盤から「!!!」が沢山つくような派手な、あるいは奇想天外
な手の応酬だったが、終盤の入り口で羽生王将が致命的な見損じをしたようで、一気に
非勢となってそのまま決着。

これで、久保挑戦者から見て○●○○ということでリーチ。
3年前の深浦王位奪取と同じ流れになってきた。

うーむ、どうやら王将の取られ時というニュアンスが強まってきた。

でもね、きっと最終局まではいきますよ、きっとね。

次、第五局は3週間後。結構長いインターバルを経て、そこからは3週連続の対局になる。
まあ、次で決まる確率は45%、それを逃すとフルセットの確率が8割方という見立て。

久保が7割方は優勢になり、羽生は首の皮1枚という状況ではある。

でも、河口老師流にいえば

「その1枚の首の皮が意外に分厚いのである」

という状況ですな。

王将戦第三局&新女流名人誕生

2010-02-12 15:19:02 | 将棋な私
ファンサービスを兼ねて祝日を交えて2/10-11で掛川のお城で指された王将戦第三局。

先手番久保の捌きvs羽生王将の金銀5枚の厚みという対照的な布陣から、久保棋王が
軽快に捌きから強襲を決めとおして○●○の星勘定で2-1とリード。

うーむ、久保が羽生相手のタイトル戦で2勝するのは初めて。事件だな(笑)
3年前の王位戦での深浦のときと同様、これまたフルセットまで行くことになる予感。

しかし、最終盤の羽生の凌ぎの恐ろしさといったら・・・月並みながら
「負けてなお、羽生の強さありあり」という構図であった。
調子よさそうなので、明日の朝日杯が楽しみです。

運よく入場できることになったので、次回はその感想など上げたいと思います。

話かわって王将戦の1日目は女流名人位戦の第三局の対局日でもあり、挑戦者里美倉敷藤花
が○○○で女流名人位奪取。

10代での女流二冠は史上二人目の快挙。ただ、その最初の人が

「林葉直子」

であることから、個人的にはあまり触れないでほしいと思ってたりします(笑)
ともあれ、これから女流のニュースターがいろいろなところでフィーチャーされていく
ことになると思う。変な虫がつかず、すくすくと棋力が伸びますように。

巨星堕つ

2010-02-04 16:32:20 | 将棋な私
既報の通り、昨日行われたA級順位戦第8回戦一斉対局。

互いの首を掛けたがけっぷちの戦い、藤井-佐藤康光戦は、先手番藤井の穴熊から、
只捨て▲8二銀の鬼手一閃!以降大差の決着。

これで、名人2期、通算タイトル12期、永世棋聖位資格保有者の佐藤康光がA級陥落決定。
名人経験者の降級は中原誠以来10年ぶり。

佐藤の今期、●●●●●●○●という成績では如何ともしがたい。
前々期の時、●●●●●●○○○で奇跡の生還をした訳だが、それを再現するには
至らなかった。

現役でのタイトル数ランクでいえば、羽生谷川に次ぐ第三位、永世位を保持する現役棋士
も羽生谷川森内(名人)渡辺(竜王)佐藤(棋聖)と5人のみ、まさに将棋界という小宇宙
での「TOP of Tops」の一角の陥落・・・

まさに「巨星堕つ」である。

次期、B1という池で佐藤康光という鯨がどういう立ち振る舞いをするかというのも興味
がないではないが、やはり第一感としては「違和感」が表現として相応しい。

佐藤が負けて陥落すること、これからのことでシビアに言えば、「負けて落ちたこと」より
「佐藤はもはや最強ではない」と思われること(信用の崩落)の方がより深刻である。
これを一期での圧勝でA級復帰という形で反証できなければ、文字通り佐藤の棋士としての
朱夏の時期は終わっていくことになる。

2010年という今年1年、佐藤康光のことを注視していこう、と改めて思う1日となった。

最後に一言。鰻屋こと藤井猛九段、良く勝って凌ぎました。とはいえまだ首の皮が完全に
繋がっていないという状況。佐藤を屠った者としての義務、次ぎ勝って残留はTOP棋士
としての絶対の義務。是非それを果たして欲しい。

週末将棋、満喫なう(笑)

2010-02-01 18:32:27 | 将棋な私
いやー。最近ツイッターばかりでblogがお留守になりがちです(笑)

先週末から土日にかけての将棋界

■金曜日:王将戦第二局・驚異の終盤の応酬

■日曜日:AM渡辺マジック満喫・久保も嵌まった驚きのB面攻撃

     PMお嬢さんいつの間にそんなに駆引き巧者になったの?(笑)という
       里見嬢の圧巻の指し回しでの女流名人戦連勝の1局

やっぱり、将棋はライブに限る。ライブコンテンツとしての魅力にどんどん磨きが
かかる一方で、それを支える文化事業(メディア様その他)の足腰が弱り続けている
状況がすごく心配なう、ほんと心配なう。