robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

イナズマ来る、西方より

2008-09-30 14:16:11 | 将棋な私
robiheiにしては珍しく女流将棋界の話題を一つ。

千年一日とまで行かないが、10年近く女流棋界のフォーメーションは清水・中井の2強(現在40歳前後)に若手3羽ガラス(矢内・千葉・石橋)あたりが挑戦しては撥ね返されるという状況から、矢内に女流名人位が映り、女流団体独立騒動の頃を境に中井に往年の力が翳り・・・というところから、2年ほど前から期待されていた若手超新星がやっと昨日の挑戦者決定戦を勝ち上がってタイトル戦に登場することになった。

「出雲のイナズマ、里見香奈」と称されるこのお嬢さん、平成4年3月生まれの16歳、高校1年生で島根県在住の美少女棋士!対局のたびに夜行バスで上京あるいは登阪するというなかなかタフな日々を過ごしている。ちなみに今期4月からの成績は11-1で率にして.917(笑)ご立派。

出雲に近い倉敷で指される倉敷藤花という女流タイトルに初挑戦となる。冠位者はいまや40手前にして女流棋界のヤリ手婆感すら漂う(失礼!(笑))女流の第一人者清水市代。

終盤の妖しい膂力で未熟な序盤中盤の劣勢をひっくり返す仏壇返しのような粗いけど魅力溢れる将棋が持ち味の里見二段(今回の挑戦で初段から昇段)、さてさて3番勝負で1番はいるかあるいは2番入れちゃうとタイトル奪取なんですが・・・今からちょっと楽しみ。

最後にチョー脱線のエピソードといかオジサンの戯言な心配。

「若くて可愛くてセーラー服で将棋指してしかも強い」って人は、

林葉直子

以来なんですが、、、、、、、君は将来大丈夫だよね?カナちゃん(爆笑)

王位戦決着

2008-09-29 10:27:46 | 将棋な私
うーーーーむ。

羽生ファンとしては残念な結果であった。先週末に箱根は花月園で指された最終決着局。後手番深浦が100手丁度で勝ってこれで深浦から見て●○○○●●○で4-3の防衛。

ちょっとだけ思うことを。
暫く前の森内との闘いもそう、ここ2年の深浦との王位戦でもそうだが、いまの棋界でいうと深浦と戦うと佐藤や谷川と戦って清清しく勝った負けたと少し違うニュアンスを感じる。

要は「深浦が勝ったのではなく、羽生が負けた」という感じ。

ずいぶん昔になるが、10年ちょっと前に羽生七冠ロードとなった時期、谷川が羽生とのタイトル戦で立て続けに負け続けてイヤ気が指していて、なおかつ戦わなければ行けないときにやはり指して果たして負けたという感じのときと少し近いニュアンスかな。明らかに谷川は羽生にイラついていた、「上座事件」なんてのもあったしね。

で、歴史が繰り返しているのか、その谷川をイラつかせて存分にのびのび指して勝っていた羽生が、近年の深浦やかつての森内に対してイラつきを覚えているように感じるのである。それが「相手に勝たれたというよりこっちが負けた」という感覚に通じる。

もっとも去年も今年も最終局なんて大熱戦だし、そこで力を出し切った深浦は賞賛の上のさらに高い賛辞を受けてもおかしくないぐらいの出来なんだが・・・

「きちんと調整して運まで伴えば羽生相手に4-3で勝てるぐらいの力はある」

というのが深浦の現状の力なのかなと思う。
でもそれよりは羽生の力の方が基本の水準、発揮できる力量ともに上な訳で・・・
それがなぜかスムーズにでないのが、ねえ。

件の谷川は最後の砦の王将まで奪われてスッパダカにされてから虚心坦懐、目が覚めて羽生相手に自分の将棋が指せるようになって、7冠のうち一番大事な名人と竜王を奪回した。羽生が今後深浦戦に存分な闘いをできるかどうかは、感情を超えたフラットな将棋の技術勝負に持ち込めるかどうかに掛かっているような気がする。

日本野球佳境・亜細亜蹴球また佳境

2008-09-25 11:09:04 | よもやま話
セリーグ(首位争い)もパリーグ(3位争い)も同率という昨晩までの状況。引き分け数がそれぞれ1ずつ違うのもまた楽しい感じ。

それぞれのチームに勢いがあるなら残り試合が1試合でも多いほうが勝ちを稼げるので有利としたものだが・・・ここへ来てそうでもない感じのチームの残り試合が多いのもまた面白そうな要素である。

鍵はそれぞれリーグ最下位チームってのもまあ通例パターンではあるが面白い。楽天がどれだけ暴れるかは個人的にも楽しみ。まだ最下位脱出の目もあるしね。

野球はここまで。

蹴球についてはACL4強決定(なんだよね?)浦和とガンバが残って、鹿島は脱落。小笠原の不在が響いたのかな?

「醜くとも勝つ」が、robihei自身はレッズファンながら、しばらく前までの浦和レッズのショルダーフレーズだったような気がする。ただ、昨日は久しぶりの快勝だったらしく、これがどう前向きに作用しますか・・・

来年には大分トリニータが一皮剥けてアジアデビュー、なんて展開まで考えられる今日この頃。「閉じて無くて、亜細亜にも世界にも繋がっている」ということはなにやらゆかし、という状況ではある。

行きつく先にフェリペのチェルシーやモウリーニョのインテルが待ち構えている、としてもね。

王座戦第二局

2008-09-18 10:05:29 | 将棋な私
将棋タイトル戦の定宿、有馬温泉中の坊瑞苑で指された第二局、後手番羽生が勝ってこれで連勝、あと1つで17連覇という偉業にリーチ。

終盤に木村の逆転の目があって、逸機のことを周辺は相当繰り返し掘り下げ、終局後の感想戦でも木村羽生ともそれに気づいていなかったとのことで木村の悔しがることと言ったら・・・という図はNIKKEIネットの将棋欄に詳述されている。

でもね、皆さん。これって毎度のことですよねー(笑)
対局相手が投了するまで効く麻酔をかけながら終盤戦を乗り切る羽生、あとから想い返せば「なんであそこであの手が見えなかった・・・orz」と落ち込む対戦相手。

うーむ、今回の王座戦に関しては上記の羽生モードのまま終わる終わる可能性が大きくなってきた。

ただ、何となく感じる。
木村の切っ先が羽生の衣までは切り結ぶ状況になってきている。
そのうち肉まで届き、いつかは骨まで断てる日が来るのかもしれない。

次か、次の次か・・・来年か再来年辺りにまた木村がタイトル戦に出てきたら、相当面白いことになりそうな予感。深浦を征圧しつつある今、次なる強敵の出現を望むのはファンの欲張りな心理である。

松坂17勝目

2008-09-16 14:08:58 | よもやま話
レイズの背中をようやく捕らえた形のレッドソックス。大事な3連戦の初戦のスターターとして5イニングス1失点101球、まあ、降板時点で13-1だったからイニングの短さは問題ではないかな?

これで17-2というシーズン成績。QS率が13/27で5割を若干下回っているものの、防御率2点台、先発で投げた試合の勝率(松坂に勝敗つかずを含む)が27試合で22-5と.815の勝率は立派。

あとはサイヤングノミネートだけなんだけど・・・あと2戦きっちり勝って、19勝までいけばベスト3ぐらいに入らないかな・・・競争激しいからな、今年は。

唯言えるのは、まだ今シーズンのこの成績で「進化の途中形」というイメージであること。完成は再来年シーズン辺りであろうと預言しておきましょう。

竜王戦挑戦者決定

2008-09-13 00:56:56 | 将棋な私
矛盾の話を思い出すような対局だった。

「なんでも一撃で真っ二つにする矛」と「どんな攻撃でも受け止める盾」の戦い。
さながら羽生の攻めと木村の受けはそんな感じであったよね。

で、結論。「矛が何度も打撃をして、やっとこしぶとい盾を壊した」という結末。

木村、ツエーってかシブテー(笑)見ててもこんだけくたびれるってどんだけー。
そりゃおまえ、髪の毛磨り減るって(爆笑)

しかし、その強さも羽生との対局の手数を伸ばすところまでしか今回は作用しなかったようである。しかし羽生も疲れたろうね。矛もだいぶ歯コボレしたに違いない。

これで渡邉-羽生の永世竜王挑戦手合いとなることが決定。このタイトル戦に勝ったほうが初代永世竜王となる。

2年前圧倒的に挑戦者佐藤康光優位の周囲の声を受け流して「私は下馬評を覆すだろう」という不敵な宣言をして、それを実行した渡邉。

さて、今回は羽生である。どうかな?

金属の金は硫酸にも溶けない。ただ、硫酸と硝酸を配合したいわゆる王水に浸すとさしもの金も溶ける。

さて、渡邉は金なのか、羽生は硫酸か王水か・・・・3ヵ月後にはおおよそ結論が出るはず。

10月中旬にフランスの海外対局で開幕する今期竜王戦。
読売はいい挑戦者をえたとホクソ笑んでいるに違いない、おれだってそう思う。

王位戦第六局

2008-09-10 19:44:57 | 将棋な私
鶴巻温泉陣屋で昨日今日と指された対局、後手番羽生名人が勝ってこれで○●●●○○(ハブから見て)ということで昨年に続いてのフルセットとなった。

明後日には竜王戦の挑戦者決定決着局も控えている羽生。周りのレベルが上がって拮抗する中ぎりぎりの対局を制して結果勝ち続けるということで、今期は対局数がブッチギリの状況(勝ち数もだけど)

「楽させてもらえないけど、勝ち続けるしかない」という状況でタイトル戦の番勝負での負け(最終勝てば相手にとって死に星となる負け)以外に負けていないという昨今の羽生。まだ過労の夏は続く。

最終決着は再来週に箱根にて。

奨励会三段リーグ最終日

2008-09-08 12:04:27 | 将棋な私
昨日の日曜日、半年間全18局のリーグ戦の最終局が指され、結果はこのように苦労人と親子棋士(現役親子は戦後初)という最近ではやや珍しい組み合わせに。

注目の吉田正和は2期連続の次点でフリークラス編入の権利獲得、ただしそれを行使するかどうかは現時点では不明。編入して実力で勝ちあがってタイトル戦線に進出するような棋士に近づいていって欲しいと個人的には願ってますが。編入出願期限は今週一杯とのこと。

若手注目株の永瀬君(15歳)が13-5で次点と同星、次回は上位ランカーとなり堂々の昇給候補になる。

ここ2・3年関西所属の棋士が強いという傾向もあり、なかなか話のネタに尽きない三段リーグであります。

しかし、この辺の新三段が羽生と角落ちで戦うとどうなんだろう・・・・と夢想してしまうrobiheiです。昨日のNHK杯見ていても若手ホープの山崎を中盤の柔らかい構想で一飛ばしにしたのなんか見ても、「新人だと角でも難しいかもね・・・」なんてね、フフフ。

王座戦開幕

2008-09-05 23:27:12 | 将棋な私
東京赤坂プリンスで指された開幕局。17連覇を目指す羽生王座名人棋聖王将が先勝。軽く終盤の入り口で逆転したようではある。

夕食休憩の際には「羽生さん困ってるんじゃ?」→木村さん勝ちじゃ?→次の一手で「あれれ、羽生さんにどーしてももう勝てない・・・」

ハア?(笑)上記コメント、TOP棋士数名の合議の検討陣のコメント推移なんですが。

「過去に何度も見た風景」と記者が書くのもむべなるかな・・・ですが、それにしても、、、、ねえ(笑)

竜王戦挑戦者決定戦3番勝負と併せ、この王座戦含めて全8局戦う可能性のある両名。週明けの王位戦第六局を挟んで、次は竜王戦挑戦者決定戦の決着局が来週末。

竜王戦挑戦者決定戦第二局

2008-09-04 00:50:46 | 将棋な私
羽生先勝を受けて第二局、勝てば羽生挑戦者決定だったが木村勝ち。これで羽生から見て○●で次が決着局に。

一手損角換わりの出だしから、羽生が明快な勝ち筋を逃して千駄ヶ谷の受け師こと木村の逆転勝ち。なんと木村、TOP棋士間では明らかにデータ上「先手番優位」のはずなのに、羽生に先手番で初勝利(ちなみに先手番で10局は指してるはず)

ただ、この2戦、7大タイトル戦できょうび唯一の三番勝負での挑戦者決定戦である竜王戦ということで、要はこの2つ、お互いに「響かない負け」で凌いだという状況。

次が正真正銘の、業界用語でいう「鬼勝負」対局は来週金曜日の12日。

断言、強いほうが勝ちます。そして、勝ったほうが強い(笑)