robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

才能煌くダメ棋士の懺悔におもはず深く頷いた夜(笑)

2009-05-25 16:45:43 | 将棋な私
行方尚史という棋士がいる。昔から好きである。

どれくらい好きかっていうと、僕の次男は尚輝とつけたんだけど、心ひそかに尚は
彼から取って来た(妻には内緒)くらいに。リスクを感じてまんま尚史は避けたけど(爆)

ナニが好きかって言うと、
才能があるところと、それでいて人間的にややダメダメなところの両方が(笑)

酒好きでしょっちゅう二日酔いでグダグダになっているイメージで、
対局でも、自己責任とはいえ遅刻での持ち時間罰則(遅刻分×3倍)の常習犯。
それでいてストレートな語り口での棋界活性化の担い手だったりして、新人の
コメント第一声が、確かこんな感じ(もう15年ちょっと前なんだよね・・・(笑))

「将棋に勝っていい女を抱きたい、その為には羽生さんに勝たなくては」

とまあ、威勢がよいこと。勝負師ってのは口にあまり本音を出すのはそんな商売
ながら、行方くんは

でも、棋士仲間の評価は高い。

「同世代の修行時代の才能では彼が頭ひとつ抜けてた」

なんて評が同年のA級時代の仲間、鈴木大介八段から聞こえていたりする。

その彼が昨日の夜、大和証券杯インターネット将棋の対局だった。
同世代の随一の仲良しと表現してもいいぐらいの同世代TOP棋士、
「千駄ヶ谷の受け師」こと木村一基八段と対局。
しかしこれは何度目か忘れたけど受け師ってナニヨ?(笑)

150人からいる棋士のなかで、ランクや戦績の高い順に選ばれる16名しかでない
大和証券杯、その参加者なんだから行方君も大したものなのである。
昨日も中盤までは「だまされたように好調な」順で行方の攻め、木村の受けと
いう木村得意の展開から終盤入り口の好手見落とし、落手から一転受け潰され
残念ながら敗退。

このネット将棋は感想戦もチャット形式でリアルタイムで棋士の頭の中の一端や
好首尾/不首尾の内容を振り返っての本音の断片が確認できるのも大いなる将棋
ファンの楽しみを増やしている。

その感想戦のしめくくりの様子、立会人の島九段含めて軽やかに言葉が紡がれた。

島 >本局の感想をお願いします
木村>序盤はまずかったですけれど終盤はまずまずでした
行方>お粗末でした。雷にうたれてきます
島 >かしこまりました
木村>今度ビールおごるよ

なめチャン、

雷に打たれるなら死なない程度にね(笑)

女性ファンの多い独身貴族の行方八段、雷に打たれようとしたら避雷針になる
女性が両手ぐらいはいそう(笑)

弘前出身の女性にモテル才能あふれる文学音楽好きの青年・・・うーむ。
同郷の大先輩、太宰治のように入水だけはしないようにしていただきたい。

数年に1度、その才能の煌きを見せてくれる準一流の棋士、羽生さんみたいに
毎度とは言わないから、年に1度くらいその煌きを見せてくれるよう、よろしく。

名人戦第四局

2009-05-22 09:49:15 | 将棋な私
高野山の決戦、平成版として金剛峯寺で指された第四局。
後手番郷田が難しい将棋を踏み切りよくまとめて快勝。

これで名人から見て○●○●で2-2。後手番4連勝、どこまで続く?(笑)

郷田が名人を獲ることでなく、「力を出し切る」というスタンスに徹して指している。
僕が勝手にそう見て取っているだけだが、このモードの相手は手ごわい。

まあでも、これぐらいの相手に対してギリギリだろうが勝ち切れなければ大名人とはいえない。

次局は10日ほどでやってくる。
勝てばタイトルに王手だが、その結果がさほど大きいとも思えない。

今期名人戦は一局ずつがギリギリの印象、そういう意味では終わって振り返ると、
実は第三局の郷田の着地ミスが・・・響くなんてことなのかもしれない。

今はまだ未知数ですが。


編入棋士瀬川晶司:本当の春が来た

2009-05-15 14:02:18 | 将棋な私
ちょっとややこしいので説明しだすとキリがないのだが、
今日の対局に勝って順位戦参加棋士に晴れて昇格した瀬川四段。

この記事読んでもチンプンカンプンかもしれませんが、勝ち星が今後もうまく集まって
上がれないと、あと6年ぐらいでトーナメントプロとしてプロ棋戦で将棋が指せない引退棋士
に追い込まれることになる運命だったという境遇でしたのよ(って判り難い(笑))、瀬川氏は。

その人が、晴れて順位戦に参加できることになり、棋士としての寿命が大幅に伸びました・・・
めでたしめでたしというお話。

いつものrobihei流の表現で言うと、「半開きだった地獄の門が全開した」ってことかな。

瀬川氏はいろいろなところでそのキャリアについてはコメントされている人ですが、

奨励会→年齢制限退会→リーマンのアマ棋士に→活躍してプロを連破→
編入試験を特設してもらって合格→フリークラスでプロ棋士編入→
今回基準クリアで順位戦棋士に※今ここ

という状況というか運命を辿ってここまで来ている人です。
ちなみに元所属企業の親会社であるNECが彼のスポンサーについているという。
まあ、ゴルフの福島晃子(NEC)みたいな表記の所属プロ、将棋版ってことです。

ちなみに、この人が名人になろうとすると、来年からの年度毎の順位戦で

C2(来年の開始地点)→概ね45人中上位3名入りで昇級→C1
C1→2/25→B2
B2→2/20→B1
B1→2/13→A級
A級→1/10→名人挑戦者
名人戦七番勝負→時の名人に挑戦手合いで勝てれば名人に

ということです(笑)
ロト6とTOTOBIGを両方かって続けてあたるぐらい難しい(涙)
要はその領域まで到達は瀬川氏といえども事実上不可能
ここまで来たプロ棋士でも、それぐらい困難、というか選ばれた才能のある強い
奴らしか名人戦の挑戦者争いには加われないという意味ですが。

来年には40になる瀬川氏。正直棋士の旬の時期は30代中盤までというのが定説だが、
遅咲き棋士は遅咲きなりの中高年の在り様を見せてもらえると、息長く応援もできるってものである。

この先、変な表現だが風呂の栓が抜けたように一気に勝ちが集まるような展開を強く期待。
鬼勝負をクリアしたあとのハイ状況を上手に活用希望、とにかく瀬川君オメ!!

名人戦第三局

2009-05-11 13:35:26 | 将棋な私
広島は福山のお城の近くの会場で指された第三局、後手番羽生が”逆転勝ち”らしい。

らしい、というのは終盤郷田の錯覚がなくて、正確にさせれば郷田が勝ちらしい局面が
あったところから郷田の落手で一転決着、ということだったらしいけど・・・

本当にそうかな?昔の大棋士、升田幸三曰く

「将棋は、優勢だった時間が長いほうが勝つ」

という格言があり、それに近いものを今回は感じました。

名所旧跡シリーズが続きますが、椿山荘→熊本城→福山城ときて次は高野山!
「錯覚イケナイ、良く見るヨロシ」という名言を頓死の敗者升田が残した場所。
平成の「高野山の決戦」(昭和の決戦は昭和23年!大山-升田)はどうでしょうか?

後手番3連勝ってのも気になってます。そろそろ先手でしょ?根拠レスですが。

先手羽生が勝って、防衛に王手に5000カノッサぐらいかな?

棋聖戦挑戦者決定

2009-05-07 19:39:45 | 将棋な私
関西の若手、稲葉陽四段の挑戦なるかと注目されましたが、「千駄ヶ谷の受け師」が勝って挑戦者決定。

しかし、受け師ってなによ?(笑)木村八段、1年弱ぶりのタイトル戦登場。

少し前に「挑戦者決定戦で負けるぐらいの棋士」と失礼な称号で説明した木村くん。
正直言って「羽生にやられるためにここまで上がってきた」という表現が頭に浮かぶ。

名人戦の3局が指されている傍らでの棋聖戦挑戦者決定。忙しい方が将棋が冴えると
もっぱら言われる羽生だが、掛け持ちはさすがにきついっしょ!

一応6月からスタートの棋戦ではありますけどね、、、
木村が久保に次いでタイトルに触れる棋士になっているかどうか、今回はちょっと楽しみ。