なんだかタイトルに惹かれて手にとったものの、
思ったのと違い不思議な空間に入り込んだ。
これはあきらかに昭和の時代、
『少女倶楽部』に作者が毎月連載していたものらしい。
典型的なおはなし。
お金持ちのわがままなお嬢様と
漁村育ちの心優しい少女との因縁が描かれています。
お金持ちの奥様が女の子を出産した直後、お亡くなりになり、
丁度同じ日に、善良で貧しいお静さんにも女の子が生まれました。
お静さんのお乳をもらうため急きょ預けられたお金持ちのお嬢様。
お静さんの夫が悪くてね、酒のみで乱暴で・・・
なんと!
赤ちゃんを取り換えて、お金持ちの大丸家へお返ししたのです。
大丸家は穏やかな漁村のみかん山側に大きな別荘があって、
そこで出産なさるという筋書きです。
昭和の少年少女がワクワクするおはなし。
平成でも、ワクワクして一気読みでしたよ。