雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

いざ、竹林!

2010-05-05 | 雑記
 前述の通り、筍掘りにお邪魔してきた。去年に続き二度目の参戦であるからして幾らかの心構えはあったのだが、いざ現場に到着するとその傾斜に怯みと戸惑いを覚えずにはいられない。

   

 こう、画像で見ると天気もすこぶる好くてなんとも牧歌的にも思えるだろうが、実際は修練場のよう。まずは下のほうから攻めていくのだがそれはもう気を抜けばリアルにリポビタンDのCMとなることこの上ない崖を背に掘る。筍を傷つけないよう慎重に鍬を振り下ろす。いやそれよりも、落っこちないように、慎重に。三十六年間の人生で身につけたあらゆる体術を駆使して。
 嗚呼、ここでひとつ、足でも滑らせておけばこの記事も盛り上がるだろうに、特にそういったアクシデントもなく、着実に掘っていた。とは言っても、ひとつ鍬いれりゃ「ひー」と言い、ふたつ鍬いれりゃ「はー」と言い、みっついれりゃあ「ひーはー」だ。小物の筍をひとつ掘っただけで動悸息切れ甚だしく、なんとも憐れな体たらくなのである。

 それでも流石、去年よりはそこかしこに筍の頭が見え隠れしているのでついつい嬉しくなって掘って、疲れ、掘って、休み、掘って掘って「ひーはー」。

   

 しかし、なんだかんだ言っても朝九時から昼までなのである。疲れただのなんだのと言うのもおこがましいことではあるまいか。いやしかし、疲れた。

 お役に立てたかどうだか、またあやしいものであったが、Mちゃんのご家族みなさん好い人ばかりで、お褒めを頂いたり、お礼を述べられたりで、まことに恐縮。また、お昼に筍ごはんのおにぎりをご馳走になり、お土産にでっかい筍を頂いたりで、ここまでされちゃあ「来年もよろしくね」なーんて言われたら「ええ、もちろん」と安請け合いしてしまうのは仕方のないことであろう。
 来年の話をすると鬼が笑うというので、これ以上はここでは言及しないが、まあ三度目ともなれば幾ばくかの体裁は整えられることであろう。

 ともあれ今夜は、産地直送、採れたての筍で一杯呑めることがなんとも嬉しい。
コメント (2)
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