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雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

指先の媚薬

2008-09-25 | 雑記
 先日、床屋へ行った。

 髪を切って、お顔を剃って、シャンプーしてもらって(いずれも男性スタッフ)、さぁて、あとは髪を乾かしてもらうだけだねー、というところで、おもむろに若い女性スタッフ(平山あや 似)登場!

 うひょう!トキメク胸のうちで感嘆の声を洩らしていると、おねぇさん「お顔にクリーム塗らせていただきますねー」

 うひゃおう!高鳴る鼓動に震えながら「は、はいー」とあどけないお返事をする三十過ぎのおっさん。

「椅子、倒しますねー」

 どひゃおう!童貞男子の如き期待を抱きつつ、おねぇさんの為すがままにされるオナニー大好きのおっさん。

 なんだか照れ臭くって、そっと瞳を閉じて、君を描いたりなんかしちゃったりなんかしてたら、おねぇさんのちっさくてちょっとひんやりした指先がおでこやほっぺた、あごの辺りにクリームを「ちょこん、ちょこん」とつけはじめた。

「あ・・・・」

 思わず吐息が洩れそうなのを理性で抑える。しかし、すぐにおねぇさんの柔らかく小さな指先が滑らかに顔全体を撫で回し始めると、理性もヘッタクレも吹っ飛んでしまう。口元が自然に微笑する。たぶん、気持ち悪いおっさん。

 しかしこのところ、若い女性との接触などトンとご無沙汰なので、どうあがいてもよからぬ妄想は膨らんでしまう。


 ほわんほわんほわん・・・・(以下、妄想)

「ハーイ、それじゃあ、おチンチンにもクリーム塗らせていただきますねー」

「えっ!あ、あ、はい!」

「あー、なんだかもう、はち切れんばかりですねー。それじゃあ、ズボンとパンツ、脱がしちゃいますねー」

「あ、い、いえ、じ、自分で脱ぎ・・あ、やっぱ、お願いします・・・」

びよょょ~ん♪

「ちょこん、ちょこん、ちょこん」

「はうぅぅぅん・・・・・・・・・・・・・・」


 ほわんほわんほわん・・・・・(妄想終了)

 

「はーい、椅子起こしますねー」

 はい、チンコも起っきしそうです。


 そんなイ・ケ・ナ・イ妄想をしていたので、いざ髪を乾かす段になるとおねぇさんの顔をまともに見られませんでした。
 それでも鏡にうつるおねぇさんを純情童貞少年ヨロシク、チラチラと見ていたので、さぞかし気持ち悪いおっさんだなぁ・・・と思われたことでしょう。


 いやでもボクは、とっても気持ち良かったです☆

 あの指先で手コキされたら、即!です。。。




腑抜けども、悲しみの愛を見せろ/本谷 有希子

2008-09-25 | 小説
≪「お姉ちゃんは最高におもしろいよ」と叫んで14歳の妹がしでかした恐怖の事件。妹を信じてはいけないし許してもいけない。「劇団、本谷有希子」の第1回公演の演目を大幅に改稿した小説。第18回三島由紀夫賞最終候補作。≫

 やっぱり、映画を観てから原作ではなく、原作を読んでから映画が鉄則だな・・・。

 いや、それよりこれは、まずは演劇ありきの作品だし、ちくしょう!とっても観たいぜ!『劇団、本谷有希子』

 と、それはともかく、やはりこれは、本谷有希子女史の代表作だけあって完成度が高いですね。キャラクター設定にしろ、緻密な情景描写にしろ、ぐんぐんと流れ出すストーリーにラストのオチ(?)にしろ、映画を先に観ていなければ、かなりハマれたんだろうなぁ・・・やっぱ、どうしても映画のキャスティングを頭に描いてしまうわ、ストーリーが分かっててドキドキ感が薄れるわ、で・・・まぁ、微妙に映画とは異なる箇所がいくつかあって、「ほほう」とか「あー、これは映画のほうがいいなぁ」とか、そういうとこで楽しみながら読んでたけど。

 でも完成度が高い分、いつもの本谷さん描く『キレキャラ』のキレ具合が抑えられてて、ちょっと物足りなさを感じてしまった。きっと、ストーリー重視なのであんまり派手にキレられては収集がつかなくなるのであろう、そういう風に作品を仕上げられる本谷さんは、やっぱスゲーや、と思いました。

 カバーイラストが山本直樹というのも、また、いい☆