雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

クリ&リス

2006-09-23 | 思い出
 中二のとき、親睦を深めるんだか皆のことを理解するんだかなんだか知らないが班ごとに学級新聞のようなものを作らされるハメになった。
 オイオイ、オレら小学生じゃないんだゼ、マジかよぉ・・・と、みんなそんなカンジだったのだが、なんやかんやと作業に取り掛かった。
 だいたい、班は男三人、女三人で一グループだった。
 僕らのグループは、こんなもんアホらしいわ~ってカンジの人間が集まったかなりイイ加減なグループであった。
 なので作業も
「こんなカンジ?」
「テキトーテキトー」
「こんなもん?」
「ん、いんじゃねー」
「なんかグループ名つけるみたいよ」
「・・・・・・」
「んじゃ、『クリ&リス』!」
「決定!」

 バカだ・・・。
 そのときの女子の反応は覚えていないが、たぶんカマトトぶって知らんフリを決め込んでいたのだろう。

 程なく全班がその新聞まがいを作り上げて、教室の後ろに貼り出された。

『クリ&リス』

 六グループ中、ひときわ目立つタイトルである。そしてひときわバカなタイトルであった。
 しかし、そのバカなものも、ウワサを聞きつけ、他のクラスのヤツらまでもが何人か見に来てはニヤニヤ笑ったり大ウケしたりで評判は良かった。
 が、半日もしない間に、そいつは壁から剥がされた。
 そして、何故かこの班全員ではなく、僕と悪友N二人だけが職員室に呼び出された。まぁ、諸悪の根源はこの二人だろう、と思ったのだろう、うん、正解!ですよ。
 担任は二十代半ばの女教師でわりと可愛かったのだが、そのときは物凄い形相で怒っていた。
「あんたら!!これがどういう意味か解かってんのかっ!」
「えっ?リスがクリを持っててーカワイイなーぁ、と・・・」
「じゃあコレ持って校長先生んとこ行ってそう説明してきなさい!」
(ハァ?なんで校長・・・?)

 それにしても、あの怒りようは凄まじかった。
 今にして思えばあの時校長云々というのは、たぶんコレのせいで校長からセクハラまがいの小言でも言われたのではないか?と推測される。
 なので、かなり頭にキテいたのであろう。

 それにしても、たかがオナニー覚えたてのガキ共の幼稚なイタズラ心にそこまで目くじら立てることもあるまい、と、思うのだが・・・。
 まぁ、そういうわけで『クリ&リス』はわずか半日で廃刊になりました。
 今から考えると、あまりにバカバカしくてどうしようもないけれど、これも貴重な青春の一ページなので、ヨシ!としよう。

 きっとセンセイが可愛かったんでチョイと困らせてみたかったのかな?このエロガキ共は。
 そうそう、蛇足だがこのセンセイ、80年代後半に活躍したAVアイドル『姫野真利亜』にマジでソックリだったんだけど、いや、ホント、上目遣いの顔などは、もーうタマラン!ってカンジで・・・・。
 そういう色々なことも含めて、僕はセンセイにお世話になりっぱなしでした。
コメント (2)
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