1960年代、今からもう四十年以上前の推理小説である。その時代背景などは、流石に現代とは一線を画していて、ことごとくツッコミを入れたくなるところもしばしばあるにはあるが、その辺は特にこの本においては重要なことではない。
とにかくその緻密な描写と丁寧なストーリー運びに、読者は騙される。そう、騙される。こういうこと、ミステリ書評の原則として言ってはいけないんだろうけれども、読めば確実に騙されるから。
それが明らかになる部分で「……あれ?」「えっ!?」「ああ、ちくしょう。こりゃやられた」と、なるはず。
今でこそ、このテの推理小説は多くみられるが、1960年代当時は、どうだったのだろうか? もしかすると、当時は受け入れられなかったのではないかと思われる。
「人を小馬鹿にしやがって!」と思われる方が多そうな時代でもあるし、また、そんな作品でもある。
しかし私としては、こういった作品が大好物なのである。
とにかくその緻密な描写と丁寧なストーリー運びに、読者は騙される。そう、騙される。こういうこと、ミステリ書評の原則として言ってはいけないんだろうけれども、読めば確実に騙されるから。
それが明らかになる部分で「……あれ?」「えっ!?」「ああ、ちくしょう。こりゃやられた」と、なるはず。
今でこそ、このテの推理小説は多くみられるが、1960年代当時は、どうだったのだろうか? もしかすると、当時は受け入れられなかったのではないかと思われる。
「人を小馬鹿にしやがって!」と思われる方が多そうな時代でもあるし、また、そんな作品でもある。
しかし私としては、こういった作品が大好物なのである。