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聖の役目

ようやくここまでたどり着きました。長かったです。お盆までの準備。返礼品の配達。盛籠、生花、竹飾り。去年にくらべて明らかに増えました。仲間が二人ふえたとしてもけっこういっぱいいっぱいでした。

こういう仕事はどうしてもミスがつきものです。うっかりが次々出てきてしまいます。それでもなんとか形になってよかったです。
まだ14日の棚経。そして16日以降の回収が残っています。ミスなくなんとかのりこえたいです。

最近は葬祭業務の割合がふえたせいか自分が僧侶であることを忘れがちになります。まわりから和尚さんといわれてようやく気付くのです。
「そうか私はそういわれる立場だったのか」と。

ありがたくなくてはいけないのだけどあまりにも一般社会にどっぷり染まっていて自分で自分の立ち位置がわからなくなってしまいます。

聖とは僧侶の位を求めずに世間の中で衆生済度をする行人をいいます。まっとうな僧侶はそれよりも本山の中で勉学や修行に励むのですが聖は違います。ボロをまとい乞食をして一見するとけっしてありがたみは感じられません。しかし社会にとってまっとうな僧侶と一般人の間を縮める役割を担うのです。

私には行者や聖という立場がぴったりかもしれません。あまりきらびやかでありがたみはないけど必要な時に役立てる。社会の中であきらかに必要な存在。そんなお坊さんになりたいと思います。
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