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「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

震災から10ヶ月。

2012年01月12日 | 会員写真ギャラリー
昨日(1/11)は東日本大震災が発生して10ヶ月が経過した日でした。

新聞を見て被災地のニュースが少ないなと感じました。
テレビは見なかったので分かりませんが、どうだったのでしょうか。

10ヶ月、経ったからといって、大袈裟に報道されればいいということでは
もちろんありませんが。


先月、りんぷうの会・会員の荒井玲子さんの写真展「また ここで暮らしたい」
拝見した際に、会場で荒井さんがおっしゃっていた次のような言葉が
強く印象に残っています。

「クリスマス商戦真っ只中でモノが溢れた大型デパートに
最近、行ったんだけど、すごく違和感があった。

津波で流されて何もなくなって、がれきだらけのふるさと・大船渡の現実と
あまりにもかけ離れているので。

でも、私には、大船渡の日常のほうがリアルで本当のように感じて
東京の豊かな生活のほうがウソのように感じる。」

何が現実で、何をリアルと感じるのか。
考えてしまいました。


個人的には、今年は被災地に行こうと思っています。
体力も根性もない私が行っても大したことができないのは
明白ですが(←なさけないです )、やはり実際に行ってみないことには
何も見えてこないと思いまして、どうにか都合をつけて実現したいです。


◆冒頭写真は、会員の森田研作さん撮影。
能面「深井」で能面作家の石塚雅弘先生の作品です。

「深井」の面(おもて)は、舞台で拝見すると本当に美しい面だと思います。

以前、「隅田川」の舞台であまりにきれいで見とれたことがあります。

面の撮影はとても難しくて、あまりに自分がダメなので、
いつも撮影後に落ち込みますが、さすがに森田さんはうまいですね

舞台で見ていいなと感じる面の良さが撮る人が撮れば
写真でもきちんと表現できるんだなと、あらためて納得。

感想として妥当なのかはわかりませんが、
ずいぶん人間臭い「深井」だなあ、こういう人って身近にいそうと感じます。

モノクロなのが効果的で、かえってよりリアルに感じさせるんでしょうね。

森田さんからは、ほかにも5枚、モノクロの能面作品をお預かりしております。
続篇をしばしお待ち下さい。



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