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「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

大変、お待たせ致しました~有泉義行さんの銀賞作品と「出雲康雅の会」のご案内

2011年01月20日 | 管理人・オガタより
ようやくで申し訳ありません
第6回能楽写真コンテスト 銀賞受賞作品、
りんぷうの会・会員の有泉義行さんの作品のご紹介です。

能「忠度」(ただのり)より「無念にて候」。
シテは、喜多流能楽師の出雲康雅師です。

静謐な画面から、若くして散った平忠度の悲運が忍ばれる、いい作品だと思います
太刀と箙に結び付けられた短冊が印象的です。

能「忠度」は、「平家物語」に依拠する曲で、世阿弥作。
平忠度は、平家の武将で、平清盛の末弟。

歌人の藤原俊成に師事し、優れた歌人としても知られた平忠度が
一の谷の合戦で落命し、「千載集」に選ばれた自らの歌が「詠み人知らず」と
扱われた無念を旅の僧に訴えるというお話です。

太刀と箙の短冊とは、文武両道に秀でた忠度の象徴ということになります。


お能では、「忠度」のほかにも、「巴」・「屋島」(喜多流では「八島」)・「敦盛」など
「平家物語」に取材した曲が何曲かありますが、
2/5(土)開催の「出雲康雅の会」では、出雲先生が能「清経」(きよつね)を舞われます。

「清経」も、やはり世阿弥が「平家物語」を基に作った曲で、
平重盛(=清盛の嫡男)の三男で、横笛の名手であった平清経が主人公ですが、
単なる武勇や敗者の美学をテーマとしているのではなく、
亡霊となった清経が、夫の死を嘆き悲しむ若い妻の夢枕に現れるという
夫婦相愛と恋慕の情を主題とした優美な曲ということです。

管理人・オガタは、まだ「清経」の舞台を見たことがないので、
出雲先生の「清経」、今から、とても楽しみです。


■出雲康雅の会■

平成23年2月5日(土)  能「清経」〈音取〉
開場 13:00
開演 14:00
終演 16:30予定
会場 喜多能楽堂 (目黒駅より徒歩7分)
    〒 141-0021
   東京都品川区上大崎4-6-9
   TEL 03-3491-8813
   FAX 03-3491-8999

※〈音取・ねとり〉:シテの登場の仕方が特別演出となります。
※はじめに、大蔵流狂言・山本家による狂言「悪太郎」(シテ:山本泰太郎師)が上演されます。




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