疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

職業作詞家の時代

2005年05月21日 15時16分37秒 | 歌謡曲
80年代の歌謡界で顕著なのは、職業作詞家がプロデューサー的な立場に立って前面にどんどん
出てきたことでした。
その前、60年代まではいずみたく・浜口蔵之介・猪俣公章・中村八大などの職業作曲家の時代。
70年代はフォークの個人作家か、もしくは百恵・郷ひろみを育てたCBSソニーの酒井さんと言った
レコード会社の社員プロデューサーの個性が際立った時代でしたが、80年代は、それまで
阿久悠ぐらいしかいなかった、作詞家がアーティストをプロデュースすることがはやった時代でした。
 もちろんその筆頭に上げられるのが、秋元康ですが、他にもチェッカーズのプロデューサーだった売野雅勇、オメガトライブなどを仕掛けた林哲司、マッチの全盛期に力を持っていた伊達歩こと伊集院静、シブガキ隊のコンセプトを作り上げた森雪之丞、そして松田聖子の世界観を作り上げた
松本隆と言った人々が競い合っていた時代でした。
 彼らの出自はさまざまで、永六輔氏のように放送作家から行った秋元氏、バンドマンからの松本氏などがいますが、この時代で顕著なのは、売野氏、林氏、伊達氏といった広告代理店のクリエイティブスタッフ上がりの人が非常に多くいたと言う点です。
 これは現在ではChemistryを手がけたタグボートの方(名前失念)などに引き継がれていますが、
それまでは、広告マンと言えばサントリーの広告マンだった山口瞳や開高健などと言った、作家に
なるパターンこそあれ、音楽界のメインストリームに入ってきたと言うのは、いかにも
バブルの80年代っぽいですね。
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