ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

こんな偶然ってあるんだ(2)

2008-01-27 23:35:20 | Weblog
確か8-9年前だったか、最初で最後のビジネスクラスに乗って日本に出張に行った。ビジネスクラスなんだからゆったり乗りたかったのだが、原本が出来るのが締め切りギリギリだったので、その翻訳を任された私は,本当に本当にぎりぎりのぎりぎりまで原稿を訳さなければならなかった。よって、ゆったり過ごせるはずの飛行機内でも原稿を横にしながら、コンピューターを打ちまくっていた。
別の席では書き終えたことでゆったりした教授が談笑している。
お、おめ~ら~・・・・

と、怒りを表に出す時間すらもったいなかったので、とにかく集中。

お隣に座った女性がとても品の良い方で、私の翻訳が一段落ついた頃,話しかけて下さった。
話によると、彼女はANAのCAでアメリカ旅行の帰りとのことだった。

私よりも随分若いお方だったが、とても素敵な女性だった。
こういう人が一流会社のスチュワーデスになるんだな~、なんて素直に納得できた。

その後、彼女にお会いすることはなかったが、1年に1度 クリスマスカードを出して、近況を知るという関係が8-9年続いていた。

今回のクリスマスカードには、いつもの近況と、最後にいつも治療をしているフィギアスケーター(井上玲奈ちゃんとジョンボールドウィン)のことをおまけ程度に書いた。

すると、今度はまた年賀状が来た。
長年つきあっていた彼と結婚すること。
そして、なななんと彼女は玲奈ちゃんと幼い頃同じスケートリンクで練習をしていたというのだ。姉妹だったそうなので、「是非よろしくお伝え下さい」と書かれていた。
せっ、せまっっっ

翌日、治療にやってきた玲奈ちゃんに年賀状を見せると、

「知ってるよ~。懐かしい~。こんな偶然ってあるんだね~」

と、いかにその姉妹が美しかったかを切々と説明してくれた。

彼女たちは長身で足が長かったので、ジャンプスピンがちょっと大変そうだったこと。当時,スケートで食べて行くなんてことはありえなかったので、美女姉妹は二人ともスチュワーデスになったこと、などなど。
笑えたのは受け取った年賀状が、とっても不思議な内容で、婚約者のご主人が書いたのか、彼女が書いたのか、まるで小説の一部を切り取ったような、一度読んだだけでは掴みきれないことだった。要はデレデレののろけた文章がびっちり書かれていただけのことだったのだが。

「もう嬉しさがあふれているはがきだよね。幸せ絶頂って感じ
と、いうのが一致した感想であった。