ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

暴動が起こらない理由

2007-10-28 20:12:13 | Weblog
サンディエゴの火事で一般市民が避難を余儀なくされているが、報道ではハリケーンカトリーナの教訓を得て、FEMAの活動がスムーズになった、等と言われている。
少なくとも表向きの報道ではそうだ。

しかし!
今回被害にあったオレンジカウンティーやサンディエゴ近辺は、比較的裕福な人たちが住む地域なのである。
彼らが自主的、必然的に避難をし、良識を持って行動したから暴動は起こらなかったのである。

貧困層が集まり、烏合の衆と化した場合、例外なく暴動に発展する。

それにしても、今回自分が被害者だったらと思うとぞっとする。

どこに住んでも危険はつきものと思うべきか。


まだまだ続くよロスの火事

2007-10-24 23:26:06 | Weblog
先週から始まった火事は延焼し続け、まだまだおさまる様子はない。
サンディエゴの保険会社の電話も、録音で「未だ避難中」とのこと。
アメリカ流ならば、たとえ今日明日鎮火したとしても、今週はこのままクローズするだろうな。

灰は相変わらず降り続け、外に駐車している車は白くなっている。
ドアを開けると、ふあ~っと粉塵が舞い上がる。

子供の学校も昨日今日は外遊びが取りやめになった。

うちの辺でこれだったら、火災現場に近いお宅は本当に災難だろうなあ。

今回も多くが避難したという高級住宅地、マリブは洪水は多いわ、山火事は多発するわ、土砂崩れはあるわで日本人の感覚からすると二束三文にもならん土地だと思うのだが、昔から有名人が住む風光明媚な土地柄であるためか、庶民には手が出ない場所だ。
今回も火事で避難している。
なのに富裕層はあの場所に住み続けている。
わからん・・・




ロスの山火事

2007-10-23 23:32:09 | Weblog
南カリフォルニアの山火事、東京23区の2.6倍焼く

2007年10月24日10時18分

 3日目を迎えた米カリフォルニア州南部の山火事は23日夕までに、東京23区の2.6倍にあたる1600平方キロを焼き、延焼が続いている。米メディアによると民家や商業施設1500軒が焼失、死者は6人になった。35万世帯70万人以上の住民に避難命令や勧告が出ており、過去最悪の事態になる可能性が出てきた。ブッシュ大統領は25日に現地入りすることを決めた。

 州当局によると山火事は16カ所で発生、鎮火は3カ所にとどまり13カ所で延焼中だ。6000人の消防士が消火活動に当たっているが、乾燥(湿度10%以下)、高温(30度以上)、強風(最大風速30メートル)の3拍子がそろった「山火事に完璧(かんぺき)の状態」(シュワルツェネッガー知事)で、6万8000軒に火が迫っている。

 火事の白煙は南カリフォルニア一帯の上空を覆い、ロサンゼルス市の上空にも一部が達している。煙による健康被害の心配から、一帯の学校では屋外の体育授業を続々と中止にしている。

 在ロサンゼルス日本総領事館によると、サンディエゴで日本人一家4人が避難したが、日本人の被害やけがの情報は入っていない。

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ここ数日の山火事と放火が絡んだ火事があちこちで起こっている。
サンタアナウインドと言われる風の影響もあって、火事が増え、それによる灰がすごいことになっている。
火事現場からかなり離れた当地でも、焼けた臭いはするし、朝なのに夕日のような陽は射すし、灰が車や出入り口にたまるたまる。

月曜日は寝起きから喉がからからだったのも,多分このせいだろう。
暑さも加わり、街全体が燻されているようだ。
スモークサーモンになっちまうぞ。

サンディエゴに本社のある保険会社に連絡をとったら、「火事のため避難しているので、臨時休業です」というメッセージが入っていた。

こりゃー、仕事にならん区域もあるじゃろうに・・・


もったいない

2007-10-20 20:28:49 | Weblog
娘が先々週から急に

「スカートをはきたい!」

と言うようになった。

今までは山村留学の子供がはくようなコットンのパンツ、というかズボンしかはかなかったのに、一体どうした風の吹き回しだろう。

もしかしたらキンダーに入って、可愛い格好をしているお友達を見るようになったからだろうか。

どっちにしても嬉しい。

ほとんど新品に近い2-3枚のスカートをタンスの奥から探し出し、何を思ったのか夜,寝るときからはいていた。

「それじゃあ、めくれて寒いよ」

「いいの!!!」

本当にどうしちゃったの?

洗濯するとすぐはくスカートがなくなってしまうので、急いでターゲットに行ってキティちゃんのスカートを買った。

幸いそれが気に入ったようだ。

先週の日曜日に二人でターゲットに出かけて「スカートをもうちょっと買わなきゃね」と言うと、店の前で、

「ママ、もう3枚あるからいいよ。もったいないよ。」

と、言われてしまった。
ええ~

ほ、ほんとうにいいの?

こっちとしては8枚くらいあった方が洗濯する都合、助かるんですけど・・・・

そして、店に入ったら、娘がキティちゃんのスカートを見つけた。

「あ、これママが買ってくれたスカートだ!!!」

と、sale のサインがでかでかとある真下に、ずらーっと並べられたキティちゃんのスカートがあった。

しかし、娘にはセールということがわからない。

「ママ、これ買ってくれたんだよね。ありがとう。ママ、だーいすきっっっっ!!!! 」

そして、私の手をぎゅっと握りしめ、

「ぞな子こうやってずっと手を握ってる。ママ、大好きだから」

と、言ってくれた。

スカートは3枚でいいと言い、セール品をここまで喜んでくれた5歳の我が子。
愚かな母は罪悪感に苛まれたのであった

愛媛

2007-10-12 23:01:11 | Weblog
海外に住んでいると、日本への愛や地元愛が深まるんだが、最近、愛媛県出身で活躍している人がいることをちょこちょこネットで知るようになった。

ミャンマーで殺害されたジャーナリストの長井さんが、今治の出身だったこと。

フジテレビのキャスター、長野翼も今治出身だったこと。

眞鍋かをりは西条出身。

テノール歌手の秋川雅史も西条出身。

友近とバブル青田は松山出身。

すごい頑張ってんじゃないか!

そうとは知らずに借りて来たビデオで拝見していたが、みんなあの街の息を吸っていたんだなあ~。

そして世に出て活躍してんだな~。
嬉しいじゃないかいっっ


どうしても理解できないこと(2)

2007-10-09 23:08:35 | Weblog
どうしても理解出来ない事の二つ目は、夫の思考回路。
多分,アメリカという国の思考とつながるのであるが。

いつもそうなんだけれど、急ぎの仕事がある場合、私なら昼夜兼行、休みも潰して仕事にとりかかるが、夫の場合は、土日はしっかり休んで、テレビも観て、野球も行って、そして残りの時間にちゃんと仕事をする。

これも国民性なのか・・・

いや、彼は日本国籍なんだが・・・

なんで、急いでてテレビで野球を観たりできるのかが理解できない。

これって道路工事を夜中にする日本と、9-6時の間にしかしないアメリカとの違いか。

どうしても理解できないこと(1)

2007-10-08 23:06:59 | Weblog
どうしても理解できないことが二つある。

一つは、アメリカ人は老後を引退者向けのニュータウンのようなところに引っ越す傾向がある、ということ。
老人ばっかりが集まって、一つの街が出来上がるのである。
引退者に絞った不動産というか、タウンハウスがいくつも並ぶ。
もちろんかなりへんぴな所が多いから、値段は安い。

最近hemetという、辺境地としか思えない場所をよく聞くようになった。
ここも引退者が住むようになっている所だ。
お隣さんのご両親も、近所に住んでいたのに、最近hemetに引っ越した。
子供も孫も数分の距離に住んでいるのに、わざわざ新居を購入して引っ越したのだ。
なんでやろ・・・・

もう一カップル(日本人妻、米人夫)は、奥さんが末期がんだったのに、当時住んでいた家を売却し、引退者のための新居を購入した。
奥さんは新居に3ヶ月住む事が出来た。
とても遠い所だったのに、果たして幸せだったのだろうか。
一人残されたご主人は、そこに住み続ける。
なんでやろな・・・・

単純に考えると、収入が途絶える引退後、手っ取り早くお金を作るのは価値のある不動産を売却して、安い所に住み、その差額で老後の生活費を稼ぐというものだ。

ということは老後の貯蓄を全くしていない人が多いということであろうか。
年金では暮らして行けないっていうことを暗に教えてくれているのだろうか。

後述のご夫妻は、奥さんが病気でも、二人して家探しの過程を楽しんでいる節もあった。
遠くに引っ越すことに二人とも異議はなさそうだったから、本人たちが幸せだったらそれでいい。

アメリカっていう国は、親の老後の世話を子供がするという習慣がないため、ずっとずっと別々に住み続ける。子供のいない夫婦は尚更だ。
だから引退者のための家がたくさん立ち並ぶ。
+55というシニア向けマンションもたくさんある。
一般市場より安めに設定されているが、場所によってはものすごーく高いところもあるし、安い所もある。

でも、私の場合はいきなり辺鄙なところには住めないぞ。

近所に日系スーパーが有る訳でもなく、日系コミュニティーがあるわけでもない。
マイノリティーには辺鄙な土地は安くても全然魅力的はないのだ。
だから、街中にはマイノリティーが多いのかもしれない。

NICU

2007-10-07 23:53:09 | Weblog
幼い二人の子を持つ知人が最近看護婦になった。
配属先はNICU。
小児救急だ。

彼女曰く、この辺りの小児救急の需要は高いという。
なぜかというと、この周辺には体外受精センターが2、3あるからだ。
体外受精の場合、多胎児の割合が増えるので、その分NICUの役割も多くなり、そこで働く看護士の需要も増える。
彼女は幸い大きな病院での就職が即決し、そこで働く事になった。

彼女曰く、このあたりは比較的裕福な人々が住むので、体外受精病院が成り立つ。
そして、失敗しても(妊娠しなくても)どうこういわれない、唯一の分野である。
失敗したからといって返金が必要ではないから、ビジネス的にも成り立つ分野なのである。
このあたり、wall street journalが注目する所以である。

そして彼女のように仕事の恩恵も受けられるという、「風が吹けば桶屋が儲かる」的なサイクルが生まれている。

患者的には子供ができりゃいいのであるが、それで街が活性化されるのなら言う事ない。



代理出産

2007-10-03 23:01:40 | Weblog
もうお読みなった方も多いかもしれないけどこの記事。↓↓↓
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60代独身女性、第三者の受精卵で妊娠

2007年10月03日21時13分

 諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(やひろ)院長は4日、独身の60歳代女性が米国で第三者の受精卵の提供を受け、妊娠していることを明らかにした。精子、卵子とも他人という血縁関係のない子を、高齢な女性が産むのは極めて珍しい。生殖年齢を超えた妊娠、出産には母胎へのリスクも高く、議論を呼びそうだ。

 根津氏の説明では、女性は現在妊娠15週で、経過は順調という。帰国後、受け入れてくれる医療機関を探したが、5、6カ所の施設に診察を断られた末、根津氏のクリニックを訪れたという。根津氏は「責任を持って、出産まで担当する」と話している。

 根津氏のクリニックは、96年から160組の夫婦に精子、卵子の提供による「非配偶者間体外受精」を行い、124人の子どもが生まれたことを明らかにしている。ただ根津氏は、院内のガイドラインで、精子、卵子の提供を原則、兄弟姉妹に限っている。対象は女性が45歳までの夫婦で、未婚も認めていない。

 根津氏は「受精卵提供を受ける前であれば、私なら止めたケースだった」としたうえで、「妊娠してしまっている以上、女性と子どもはどこかが受け入れなければいけない」と話した。

 これまで、米国で卵子提供を受けて妊娠した60歳代の日本人女性が01年7月、日本国内の大学病院で出産したケースがある。ただ、夫の精子が使われており、血縁関係は保たれていた。

 卵子の提供は、第三者に採卵のリスクを負わせることや、親子関係が複雑になるなどの倫理面の問題を指摘する声があり、日本産科婦人科学会の指針でも認められていない。だが、高齢などで妊娠が難しくなった女性が、米国まで渡るケースが表面化してきている。

 一方、閉経後に海外で精子や卵子提供を受けて妊娠したハイリスクな高齢出産は、国内の医療機関で問題視されている。6月にあった、学識者でつくる日本学術会議の生殖補助医療のあり方に関する会議でも、ハイリスク出産を、日本の周産期医療で引き受ける「矛盾」が指摘された。
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もう、法律と学識者の見識が一般市民の感覚に追いついていない典型ではないか。

たまたま私の周りでも代理出産の話があったので、この話は決して遠い話ではなかった。

数ヶ月前に知り合った日本人女性Rさんとの出会いは、代理出産をぐっと身近なものにさせた。
かといって、私が代理出産をしたいという訳じゃなくて、こういうテレビや新聞でしか語られない出来事が、自分の身近なところで行われている事実を知ったということだ。

彼女は私と同じ年で代理出産で今年めでたくお子さんを授かったのだ。

彼女は過去に2度妊娠しているが、どちらも流産した。
二度目の妊娠に至っては、薄すぎる子宮膜のせいで、赤ちゃんを宿ったにも関わらず数ヶ月で子宮が破裂してしまった。
幸い、彼女は一命を取り留めたが、もはや自分の子宮で妊娠することが不可能になってしまった。

そこで不妊治療をしていた担当の医師が,彼女に代理出産を勧めた。
もちろんドクターが代理母も紹介してくれる。

Rさんにとっても代理出産は想像もしなかった事であったが、実際選択肢の一つとして与えられると真剣に考えるようになった。

そしてRさんは決心して代理出産をすることにしたのだ。
彼女がラッキーだったのは、妹さんが代理母になってくれたことだ。
しかも妹さんは二人の子供がいる上、フルタイムで働き、Rさんとは違う州に住んでいる。

「ここは姉ちゃんのために人肌脱ぐぜ!」

と、言ったか言わなかったか定かではないが、そのくらいの勢いでお姉さんをサポートをなさった。

結局、体外受精は2度失敗したが、3度目の正直、RさんとRさんのご主人の受精卵を受け取った妹さんは見事妊娠・出産を果たしたのであった。

ご家族は真剣に取り組んでおられた。

これだけでもすごいことなのに、まだ続きが有る。

Rさんの代理出産は、身内に頼んだために比較的スムーズに事が運んだが、法的な手続き、たとえば代理母に生命保険をかける、など、順序立てて行う過程を知らなかったので,その度に立ち止まって考えなければならなかった。
途中で,エージェンシーが有ると知人に教わったそうだが、始めから知っていればもっとスムーズに事が運んだだろうにと思ったそうだ。

いくら身内でも法的に行わなければならない手続きを踏まなければならない。
生命保険もそう、親子関係もそう、必ず、弁護士を立てて行わなければならない方法なのだ。

Rさんはここまでやっとのことで出産にこぎ着けたけれども、彼女同様もっともっと困っているはいるはずだ。
自分で代理出産のエージェントを立ち上げよう、と決意し、出産後、会社を設立してしまった。

まだまだお子さんは産まれて数ヶ月。
こんどはお母さんが子育てをサポートしている。
家族が一体になって子供を産み、育てている。

Rさんの代理出産の仕事は日本に住むご夫婦からの連絡が絶えない。
代理母もいる、代理出産もできる。
でも帰国後の受け入れ機関がほとんどない現実・・・