ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

自分が嫌になるとき

2009-09-28 23:20:59 | Weblog
今日も忙しい1日だった。
仕事も終了というとき、浸水があった。
半年に1度くらいの頻度で、いきなり暗室のシンクから浸水するのだが、廊下に出たらあっという間に水がどんどんしみ出していた。
こうなると下水の臭いがしてくる。
同じモールにいるおじさんがプラマーを呼んでくれたようで、勝手知ったる、でオフィスにプラマーが入って,下水管を掃除した。1時間くらいでクリーンナップ出来たようだが、後片付けが大変だ。
業務終了と共に掃除を始めたい所だが、疲れたので、出前のご飯を食べて活力を入れ直した。
たまたまカーペットクリーナーのバキュームを持っているので、それでどんどん水を吸い込んだ。
出るわ出るわ。
バケツ4杯半分の水を吸収した。
よくこんなに水がしみてるなあ~。

端のラーメン屋さんの下水が詰まると、一番に浸水するのが我がオフィス。
暗室にフロアシンク(床と同じレベルにあるシンク)があるために、どこよりも早く水が溢れ出すのだ。
半年前か、プラマーが床のコンクリートをがんがん開けて新しい下水管を入れたときは、

「もうこれで二度と詰まる事は無い!」

と断言したのに、さすがアメリカだ。言う事でかくてはったりである。

その時は部屋に土が文字通り山ほどつまれ、壁もぐちゃぐちゃになり、絨毯も張り替えるぐらいの大工事だったのだ。

やっぱり定期的に下水処理をしないとだめだ。

結局被害を受けるのはうちだもんな~。

黙々と、ただ黙々とバキュームをかけ続けた。

もうそろそろ水の吸収がなくなってきたかなというところで切り上げた。

9時過ぎていたので帰る事にした。

帰宅すると娘がガレージのドアをあけて手を振ってくれた。
嬉しい瞬間だ。
同時にガレージにある洗濯機をみると、洗ったままだ。
夫は洗濯機に洗濯物を入れて洗ってくれるのはいいが、絶対干したり乾燥機に入れたりしない。いつも私がやらなくてはならない。
家の中に入ろうとしたら、鍵がかかっていた。さっきあけたドアを娘がロックしてしまったようだ。
疲れている上にこういうことがあると、むっとしてしまう。
ドアをばんばんたたいて、

「開けて!!!」と怒鳴った。

「何で閉めるん?!」と怒鳴って荷物をどーんと置いた。

すぐガレージに出て、当てつけがましく洗濯物を干したり乾燥機に入れたりしてやっと家の中に入った。

9時半なのにお風呂にも入れてない。お湯すら入れてない。今まで何をしていたのだろうか?

「お風呂は? お湯くらい自分で入れなさい! 宿題は?」

怒号が飛ぶ。

洗濯物を乾燥機にいれたり、縮む物は干したり、お風呂のお湯を入れたりするのに、時間はそうかからない。
どうして男の人はこういうことをテキパキ出来ないんだろう。
本当に腹がたった。

私の機嫌が悪いと察知するや否や、夫はどこかに行った。

嫌な役は全部お母さん。
私だってどなったりするの嫌だよ。帰宅早々怒鳴られる方も嫌だろうが、怒鳴る当人が一番嫌なんだよ。自分が自分じゃなくなるようで。
もうちょっと生活する為に協力してくれればいいのに・・・。
まあ、どこでも大なり小なりこんなもんだろうけど。






注射の打てる薬剤師さん

2009-09-27 11:13:50 | Weblog
フルーシーズンも近づいて来た。日本も徐々にスワインフルー(新型インフルエンザ)が再び流行りそうな勢いだ。ここLAもそれに備えてか、今年は近所のドラッグストアで毎日10時から4時までフルーショット(予防接種)をしている。
私も近所のwalgreensというドラッグストアで25ドルを払って注射を打って来た。
その前に、店の中にあるハローウイーンの雑貨を30ドル近く買った。娘に頼まれていた、ドラキュラの牙とか。
その後また用事を済ませてやっとこさ、薬局部門に並んでいると、色んな人がやって来る。

私の後に老夫婦がフルーショットをしにやってきた。

「メディケアがあるからただなんでしょ」

(ぎょっ、無料で受ける気なんかい?!)

結局彼らは無料なようだ。老人保健の特権か。

しかし$25くらい払えよ~。

そして私が注射を受けるとき、薬局の中から薬剤師が道具を持って出て来た。

「あれ? 薬剤師も注射を打てるの?」

「そう、特別なサーティフィケートを取ればいいのよ。」

へ~、知らなかった。

注射を打つ行為自体は難しくないから、薬品取り扱いの知識のある薬剤師ならもってこいだ。わざわざ医者が出て来なくても効率が良い。
で、腕を出して消毒したら、パチンという音がして終わり。
あれ、こんだけなの?

この前の歯医者でも注射の細さと便利さにびっくりしたところだが、ここでもびっくりだ。

注射の最中、また店内をうろついていた別の女性が尋ねた。

「それ、ただ?」

薬剤師「ただじゃないです。$25です。」

女性が持っている保険はカバーしないため、実費で払わなければならない。そもそも保険を利用した予防注射が高いから、こういうサービスを提供しているのに、わからないのかなあ。
それにしてもずうずうしい。
(アメリカの医療システムも問題ばっかりなんだよ。それぐらい汲み取ってやれよ)
と、心の中で思った。

それにしても、薬局で普通に予防接種が打てるとは、アメリカと言う国は本当に合理的な国だ。
内科も注射を打つ人に時間を取られないし、その時間にもっと重症な人を優先できる。
それでもナース・プラクティショナーを含むプライマリー・ケア・フィジシャンが圧倒的に足りないこの国では、どんどんメディカルドクターの負担を減らすために、コメディカルの権限を増やしている。もちろんサーティファイされている人だけだけど。

注射のあと$3クーポンをもらった。

しまった! 
牙を買うの,注射の後にすればよかった。
あー、残念。このクーポンを使うためにまた買物するのもばかばかしいもんな~。
しくじったぜ!

シルバーウイークとは何ぞや

2009-09-22 21:01:54 | Weblog
先週末から今週まで日本はシルバーウイークなんだそうだ。
ネットで知った言葉だが、そんな連休あったかなあ。
ちょっと休み多すぎやしないか、日本!

ゴールデンウイークにかけてシルバーウイーク。
敬老の日にかけてシルバーウイーク。
ネーミングが上手いなあ~。

連休とこの円高で旅行者も増加とのことだ(と旅行者の方がおっしゃっていた)。

普通の日を黙々と過ごす身としては、さほど関係ないシルバーウイーク。

やっぱり休み多すぎ!

スペースシャトル

2009-09-13 07:58:31 | Weblog
9月11日の夕方(6時半頃だったか)、ドンドーンというものすごい大きな音がした。地揺れするぐらいの大きな音だ。
一斉に外にいた人達が回りを見回したり、中にいた人も外にでて、何が起こったのか確認しようとした。
私も外に出た。
トラックがぶつかったのか、建物の天井に何かが落ちたのか、そんな大きな大きな音だった。
火も見えないし、サイレンらしき音もないので、しばらくすると「なんだったんだろうねえ・・・」と言う雰囲気を残して平常通り動きが元に戻った。

翌日それが何か判明した。
スペースシャトルが大気圏内に突入した音だったのだ。
そして、エドワード空軍基地に着陸した。
ものすごい音だった。
中にいる人達はどんな音を聞いて、どんな衝撃を体験しているのだろう。
凡人には計り知れない域なんだろうなあ・・・



たかじん

2009-09-12 23:28:02 | Weblog
日本のテレビはたくさんあっても全部観切れないけれど、「たかじんのそこまで言って委員会」は最高に面白い。
多分関西地区しか観られないんだろうが、ああいう本音トークは本当に小気味が良い。
あれ、東京でながせられないだろうなあ。
関西はアメリカみたいなストレートなノリがある。あのノリは世界に通用する。

金先生だったか、外務大臣に押していた櫻井よしこ。
お嬢様風の虎とでも言おうか。
櫻井よしこの芯の強さ、品の良さ、知識の正確さ、高い説得力は尊敬に値する。
と言う訳で、彼女の講演会にも行くのだ。

トリビア

2009-09-10 22:57:33 | Weblog
最近、時間を見つけては講演会に行っている。
もちろん行きたいものに限るが、ここは意外と聞きたい人が来られるのである。

そんな話をTさんとしていた。
ちょうど今朝、「カンブリア宮殿」のビデオを観ていて、歩行ロボットHALが患者の歩行訓練に手助けをしている、その資金スポンサーに大和ハウスがかんでいる、という話を知った。大和ハウスの会長の話ではあったが、HALの技術もすごいなあと思ったので、Tさんと話していた。彼の会社もAというロボットを開発している。
するとTさんが目から鱗のことを教えてくれた。

「ロボット系にHALという名前が多いのは、2001年宇宙の旅からもじってるんですよ。でも元々のアイディアは当時ダントツトップ企業だったIBMより一歩先を進もうという希望も込めて、HALにしたらしいです。つまりIBMのIの前はH。Bの前はA.Mの前はL。よってHALという訳です。ま、トリビアですけどね。」
おお~

ちなみにHALというのは映画内では、史上最高の人工知能9000型コンピューターとのことらしい。映画は1968年米英合作で作成された。あとはウィキで調べてね。

もちろん帰宅して夫に問うたことは言うまでもない。
彼も知らなかった。
気持ちいい~

背中が語るって

2009-09-07 23:39:42 | Weblog
今日は桑田真澄の講演会に行って来た。
とても面白かった。
野球が好きで好きでたまらない人、人生の酸いも甘いも知った人、というお方だった。

彼がPL学園時代にずっと続けていたことは、トイレ掃除だったそうだ。
1日5分、1つの便器をきれいにする事
1日5分、寮の前の雑草抜きをする事
を課していたそうだ。

他にも靴を並べる、片付けをする、などなど。

それで野球がうまくなる訳はないが、運やツキを呼び起こす事が出来る陰のエネルギーになったそうだ。

浜風が吹いてホームランになった、とか、良い当たりがアウトになったとか。

いいことをしたことのご褒美というか、+のエネルギーが来た、っていうのは日本的な考え方なのかしら。

そういう話は日本育ちの日本人にはよーくわかる。

しかしアメリカ人にはわからんのではないか。

よくイチローが「背中で人をひっぱる人」と評されるが、「背中で人をひっぱる」という表現はアメリカにはない。
黙って行動を黙々としても、陰でやっても、浅いアメ人には全然かまわないもんな~。
わかる人がいるかもしれないけれどそれはごく少数であって、根本的に深く考えない土壌だからなあ。

帰宅して夫に講演の事をかいつまんで話した。

案の定、彼は言った。

「I don't get it.」

何故トイレ掃除をしたら人生が好転するのか、その根拠がわからないというのだ。

あほらしいので、話すのを止めた。

んなもん根拠も理論もないよ。
心構えの問題だもん。

こんな夫と会話をするのもばかばかしいので、借りて来た「官僚たちの夏」を見た。
よっぽどためになるわ。



気がつけば満月

2009-09-04 23:20:37 | Weblog
金曜日はとてもへんな日だった。
朝から電話はじゃんじゃん鳴り続けるし、来院数もうちにしては多いし、何しろ怪我人や事故が多かった。
本当に変。
荒れてはないけど、ばたばたした忙しい1日だった。
どっと疲れて7時半頃思った。

今日って満月?

何か変な事があったらすべてこれで片付けている。

子供の歯医者さん(2)

2009-09-03 18:35:08 | Weblog
昨日に引き続き、さっそくこ洒落たマンハッタンビーチにある小児歯科に出向いた。
この街は本当に洗練されている。
こんなことでもなければ足を踏み入れることはなかっただろうなあ。
ぞな子と、ここを教えてくれた義妹に感謝だ。

さっそく今日から治療に入った。
虫歯を削って詰め物をして終わり。
軽く麻酔をかけるために、弱めのlaughing gasを鼻にかけた。
私も夫も歯は丈夫だったので、歯医者にはそう頻繁に通うこともなく終わった。だから最近の歯科事情というものを、クリーニングくらいしかしらなかった。小児歯科に至っては知識は皆無であった。
今のテクノロジーってすごい。
まず、laughing gasはフレーバーが選べる。
チービ,オレンジ、アップル,等等。
娘はオレンジを選んだ。すると、チューブの色からしてオレンジであった。
その次に患部に塗る麻酔ジェル。これもフレーバーがあった。
大人の分も欲しいくらいだ。
どうやら、すべての物にフレーバーと薄い味がついているようだ。

そして、壁と天井には絶えず流されるディズニーのアニメ番組。
なんて楽しいのだ!

麻酔を効かせる間、15分ほどぞな子は放置され,その間ドクターは別の患者の治療に行き、ぞな子は全く問題なくスクリーンに見入っていた。
アシスタントがぞな子に付き添っていたので、隣にいた私はその人とおしゃべりした。ちなみに各部屋個室で、それぞれにちゃんと付き添いの人の椅子が備え付けてある。
彼女も今までは違う歯科医の所で働いていたが、ここに来て歯科の概念が覆されたとのことだった。
私もそうだった。
「毎日が楽しいわよ~」
と彼女は言っていた。
各部屋テーマがあり、ある部屋は象さん、きりんさん、などとトータルで8部屋あるらしい。今、ファミリールームというのを作っていてパンダの部屋になるらしい。兄弟で来院する家族のために部屋をこしらえているらしい。

大人の歯科と幼児歯科は全然違う。子供は言う事を効かないし怖がる。大人だって内心怖がるんだから当然だ。それに女性の方が断然得意分野だろう。だって、「注射」という言葉は一切使わず「ジュース」と呼んでいた。やたら褒めまくるし、これを大の大人のおっさんがしたら不気味であろう。歯科専門知識を持った幼稚園の先生と言えばいいだろうか。

たまたま昨日の帰りにお手洗いを使用したとき、強くノックされた。娘と一緒に入っていたので、「ちょっと待って下さ~い」と声をかけて出たら、ドアの外に小5くらいの男の子がアシスタントと立っていた。
トイレに突入する子に声をかけながら、彼女が、
「ごめんなさいね。この子オーティズムなのよ」
と私たちに言った。彼はその後外に飛び出したり、とにかく走り回っていた。
障害を持った子供だって来るんだもんね。彼らをまずおとなしく座らせておくことが、どれだけ至難の業か・・・。

あんまりインパクトが強かったので、許可を取って写真を撮らせてもらった。
するとアシスタントの女性が、
「先週、日本人のドクターの団体が10人程来て見学していったのよ。写真をばしばしとってたわ~」
とのことだった。
どうやってこの歯科のことを知ったかは全くもって不明だが、わかるわ~。
正しい選択だよ。

1時間くらいで治療が終わったが,誠にテキパキしていた。
今日のお値段$323也。
私のモーチベーションは上がるし、見学料も含めば、納得のお値段である。

私もぞな子をたくさん褒めて上げた。

さっそくオフィスに帰って,ママ友にこの話をしたら、このモールのことを知っていた。なんでもおいしいパン屋さんがあるらしい。こんな所までお茶しに来てたのか~! すごいぞ。働く民衆の私は全然知らなかったぞ。
それなら話は早いとばかりに、そこの歯科の名刺をあげた。
彼女も私と同じ事を考えていたので、(つまり選択が限られて通ってはいたが、半信半疑だったこと。こういう情報は母としてありがたい)、本当に喜んでもらえた。
同時に自分のオフィスをどう改善するか、真剣に考えるいいきっかけになった。
久々に血が湧いた1日であった。





2000ドルあれば

2009-09-02 20:39:10 | Weblog
考えてみたら歯科治療に2000ドル払うんだったら日本往復してもおつりがくるな~。
と言うのは理想論で、どうせ治療に何日もかかるし、その間働くことが出来ないことを思えば、ここで治療するのがやはり賢明か。
それにしても高いなあ。